概要
違うようで実は似てる、写真と俳句。あなたはどちらの方が好き?
風に青葉の香りが混じる、初夏のこと――。
写真を趣味とする彼女は、撮影旅行に訪れた地で一人の男性と出会った。
俳句を趣味とする彼とのささやかな交流は、恋人との関係に思い悩んでいた彼女に、爽やかな刺激をもたらしてくれた。胸の鼓動が高まりとともに――。
一瞬の風景を切り取る、写真と俳句。彼の自由な俳句に触れて、彼女は少し、変わり始める。
写真を趣味とする彼女は、撮影旅行に訪れた地で一人の男性と出会った。
俳句を趣味とする彼とのささやかな交流は、恋人との関係に思い悩んでいた彼女に、爽やかな刺激をもたらしてくれた。胸の鼓動が高まりとともに――。
一瞬の風景を切り取る、写真と俳句。彼の自由な俳句に触れて、彼女は少し、変わり始める。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!心に蓋は、いらない。いつか撮りたい一瞬を、その十七音が教えてくれた。
同じものを好きだと感じられる相手に出会えたら、それは幸福だ。
表現の方法に違いがあっても、例えば小説と音楽であっても、
創作する者同士、どんな「好き」をインプットして形と成すか、
その感覚を語り合い、その感性を共有することは有意義で楽しい。
写真と俳句は、一瞬を切り取る。
その一瞬を、小説で如何に表現するか。
緻密で連続的な情景描写が、その一瞬に出会うとリズムを変える。
山を登り、汗をかき、息が切れ──ある瞬間、ぱっと前が開ける。
一人きりの撮影旅行をする「私」は、その情景に心を惹かれる。
「私」は無我夢中でシャッターを切り、一瞬を切り取っていく。
ああ、この人には私の「好き」がわから…続きを読む - ★★ Very Good!!夏のはじまりを切り取って。
物語はひとりの女性が風景写真を撮るために旅行をすることから始まります。
新緑の薫る季節、清々しい風景をカメラ越しに切り取って行く。
彼女はそこで新たな出会いと過去への決別を経験するのですが、その過程が瑞々しく綴られていく様は、読んでいて心地よいです。
私の光を遮る男性とは一緒にいられない。っていう内容の歌を思い出しました。ポップソングですけど。それからカクヨムで読んだ小説の中に、男女の関係はどっちがマウントをとるかの力勝負だ、みたいなことが書いてあって、ほんとにそうだなぁとおもったりもしました。
青葉の輝きを切り取ってそこに留めることができるのは、誰なんでしょうね。
写真でしょうか、俳…続きを読む