なるほど、練達の筆ですね。

 久保田氏には創作論「カクヨムでヨミカキ」にコメントさせていただいた。これだけ精緻な理論、心がまえを説いている方がわずか数千文字のきつい制限に挑んでいる。書いている横から手元を他人にのぞきこまれているようなものだ。「ほら、こう書くんですよ」と言いながら、同時に筆を動かしているような余裕を感じた。途中説明的な部分があるな、と思いもしたが、読了してみればこのスペースでは必然に思えた。むしろ、最初からスペースに収めることを楽しんでいるというべきか。まさに俳句の世界である。素晴らしい。

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