心にふっくらしたなにごとかを残す、そういうことが大切。

 いきなり最新更新に追いついてしまった。
 一晩で50センチも積もっていく長岡の雪と格闘しながら、その合間合間に襄陽軍と金軍のそれぞれの土木工事の様子を読んで苦笑した。必死の攻防戦の中に笑いがあり、悲しみがあり、信頼と充実感がある。
 私は厚いとばりのように降りしきる雪の中で、孤独な汗をかきながら雪の壁を崩し、黙々と水路へと運びつづけた。
 春には解けて跡形もなくなる雪のために、一年のうちほとんど使ったことのない力を虚しく浪費する。しかし、それも人の生きざまのうちだと、なんだか心を軽くしてくれるものがこの物語にはあった。
 でも、私のようなひねくれ者を素直にそんな気持ちにさせる読み物って、そうあるものではないとも、あらためて思う。
 この物語については、応援コメントにいろいろな角度から書いてきた。参考になるなら読んでください。まだ完結していない段階なので、さらに思ったことや感想があればレビューに追記するなり、応援コメントするなりしたい。
 今は、完結にむけての励ましの意味で声をかけておきます。
「頑張ってね!」

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