その時、歴史は動かなかった。けれども確かにドラマはあった。

素人ながら、宋代と言えば三大発明を思い浮かべますが、戦乱のイメージがあまり強くない。
そこへきて更に面白い事に、南宋への過程でもなく、金や宋の滅亡を描いているわけでもない。

このどうしようもなく「激動の狭間に埋もれた」感の強い一つの戦いに焦点を合わせ、取り巻く人々の心情を中心に物語を描き出している。

異世界ファンタジーにする事で、著者様のカラーをより自由に、そして強く押し込んでくる事だろう。

その時、歴史は動かなかった。
けれども確かに、ドラマはあった。

ここからどんなドラマを見せてくれるのか、楽しみでなりません。

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