概要
貧困はありません。
長期の病人もほとんどいません。
健康で文化的な中程度の生活を保障されていてみんな中流以上の生活をしています。
とても楽しいです。
このような世の中にしてくださった渡辺書記長万歳。
それの維持、推進を助ける日本共和国衛兵隊にも感謝を致しましょう。
日本共和国初級学校公民教科書より一部抜粋
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!狂った国 狂った人 狂った現実は すばらしいくに
高齢者、病人ーーそんな人達が「物」と呼ばれ、文字通り人間扱いされない「くに」。そこで主人公はそんな人々の中でも鬼のような所業を行っているという女性中尉の下についてーー
凄惨な描写が多く、胸糞が悪くなる展開が序盤に続きます。しかしそれもまた、その「くに」の中にそういうシステムがあるからであり、同時に作者の描写が生々しく、筆力が高いからこそ感じるものでした。いずれ……というよりも今も起きつつある高齢者社会の一つの極端な行き先として、深く考えさせるものでした。
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苛烈な描写があるので人を選ぶとは思いますが、作品としては…続きを読む - ★★★ Excellent!!!生産性のない人を『物』として、処分する日本で、少年は大人になっていく。
まるで北と南に分かれた某国のような異常な世界の話。
仕事の出来ない老人や病人は『物』として指導という名の虐殺をしなければならない。
そんな常軌を逸した日常に葛藤しながら、また時に麻痺しながらも主人公である心優しい少年は国のあり方や人のあり方に悩みながらも成長していく……。
『すばらしいくに』とされる民主主義もへったくれもない国の未来は一体どうなるのか!?
主人公はそんな世界でハッピーエンドを迎えられるのか!?
そもそも、こんな世界でハッピーエンドなどあり得るのか!?
それが気になって、気になって、もうハラハラドキドキの連続ですよ!
さあ、君を一緒に『すばらしいくに』を訪れてみよう! - ★★★ Excellent!!!人を『物』として処分する世界。そこで生きる人々の生き様が胸を打つ。
日本共和国は、すばらしい国だ。
長く患う病人もいない。老人もいない。ニートもいない。
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しかし。
そのために、人々は完全に監視され、役に立たないと判断された人は『物』となる。
そんな国家で、主人公は衛兵将校の中でも狂人として恐れられる一人の女性と出会った。
前半の漢字タイトル部分の陰鬱さと凄惨さ。そして後半のタイトルがひらがなになった部分の、打って変わった雰囲気。そして再び漢字タイトルへ。
ぜひ、そのジェットコースターに乗るように次々と迫り来る絶望と希望。それを主人公とともに味わってみてください。
私…続きを読む