概要
目が死んでいるオレは、目が見えないあの子に恋をした。
「死んだ魚のような目をしている」。鈴木湊はそう言われ続けてきた。両目とも視力は一・五以上。
見えすぎるほどに見えているのに、その瞳には何の感情も宿らない。
そんな彼を一変させたのは、白杖を手にした転校生だった。鮎川愛。
生まれつき光を持たず白杖と共に生きる彼女は、閉じたままの目の奥に誰よりも強い輝きを秘めていた。
湊の死んだ目を自分と同じ障害と信じた微笑ましい勘違いから始まった友情は、やがて湊の心の奥に眠っていた感情を静かに揺り起こしていく。
湊は愛のために空の色や風の温度を言葉に紡ぎ始める。見えない彼女に景色を届けるたび、死んでいたはずの瞳が世界を捉え直していく。
世界を言葉にするたびに、死んだ瞳が色づき始める。「恋は盲目」とシェイクスピアは書いた。これは、その意味を塗り替える物語。
見えすぎるほどに見えているのに、その瞳には何の感情も宿らない。
そんな彼を一変させたのは、白杖を手にした転校生だった。鮎川愛。
生まれつき光を持たず白杖と共に生きる彼女は、閉じたままの目の奥に誰よりも強い輝きを秘めていた。
湊の死んだ目を自分と同じ障害と信じた微笑ましい勘違いから始まった友情は、やがて湊の心の奥に眠っていた感情を静かに揺り起こしていく。
湊は愛のために空の色や風の温度を言葉に紡ぎ始める。見えない彼女に景色を届けるたび、死んでいたはずの瞳が世界を捉え直していく。
世界を言葉にするたびに、死んだ瞳が色づき始める。「恋は盲目」とシェイクスピアは書いた。これは、その意味を塗り替える物語。
わたしの作品を見つけて、ページを開いてくださったこと。それだけで本当にありがたいです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!見えない彼女に景色を伝えるたび、見えていたはずの世界が色づいていく
目はよく見えるのに、
何を見ても心がほとんど動かない湊。
目は見えないのに、
音や匂いや空気の変化から、
世界をとても豊かに感じている愛。
この二人の対比がとても好きです。
特に印象に残ったのが、
愛が湊に「今、どんな景色?」と聞く場面でした。
愛に景色を伝えるため、
今まで何となく通り過ぎていた道を見直し、
葉の色や木漏れ日の模様、
小さな花まで言葉にしようとする。
目が見える湊が、
目の見えない愛と出会ったことで、
初めて「見る」ということを覚えていく。
その関係がとても綺麗だと思いました。
そして少しずつ、
愛が別の人と楽しそうにしているだけで
胸がもやっとしたり、
興味…続きを読む - ★★★ Excellent!!!木漏れ日の模様、言えますか? 当たり前の景色が特別になる恋愛小説
「死んだ魚のような目をしている」――幼い頃からそう言われ続けてきた鈴木湊は、綺麗な夕焼けを見ても、映画を観ても、頭で理解するだけで心が動かない少年。
そんな彼の世界が変わり始めるのは、高校2年生の春。盲学校から転校してきた少女・鮎川愛との出会いがきっかけだった――。
目は見えているのに、見えていなかった湊に、目が見えない愛はたくさんのことを尋ねます。通学路にいる小鳥の様子、木漏れ日の模様、太陽の色……。当たり前すぎて意識したこともなかった景色を、湊は言葉にしようと苦心しながら向き合っていきます。
この過程がとても丁寧で、読んでいるこちらまで身の回りの景色をもう一度よく見てみたくなる…続きを読む