概要
鎖国国家、神州帝國。
国主天帝のもと、高位神術師と軍によって支えられてきたこの国へ、ある日、異世界からの文明が突如侵攻を開始する。
連環帝国アルケイア。
国家そのものが巨大な制度であり、国土そのものを戦場へ接続してくる侵略者。
相手は怪物ではない。神州と同じく、人類の文明を極限まで押し進めた、もう一つの国家だった。
迎え撃つのは、近衛御親領衛。
警察でも軍でも処理できない異常だけを引き受ける、半非公式の神術師部隊。
その実働隊長、紺野健太郎は、国家と国家の衝突の最前線へ立たされる。
だが、この戦争の本当の目的は領土ではない。
神州が秘匿する“ある管理権”を巡り、世界の理そのものが奪い合われようとしていた。
これは英雄が世界を救う物語ではない。
どの国家が、どの文明が、どの理
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~国家同士が真正面からぶつかり合う。これはただのファンタジーじゃない~
もう30章以上読み進めていますが、完全に引き込まれました。これは「チート能力を持った主人公が世界を救う」みたいな話とは全く違います。簡単な答えも、善悪の二元論もありません。
強み:
世界構築が圧倒的。閉鎖的な神州帝國(神術を操る国)と、文字通り他国の領土に「自分の国を突き刺してくる」連環帝国アルケイアの対比がすごい。海に国が突き刺さるあのシーンは、ビジュアル的にも概念的にも強烈です。
戦争をただの戦闘としてではなく、物流・官僚機構・経済・イデオロギー、そして「概念そのものの管理」まで描いている点。敵は軍隊だけでなく、文書や入国許可、そして世界の論理そのもので攻めてきます。
登場人物が…続きを読む - ★★★ Excellent!!!都市を読み、土地を読み、文明の奥へ踏み込む重厚戦記
第一章では、都市・港・市場・補給線まで戦争が染み出していく描写に圧倒されました。
そして第二章では、その視線が黒涯大陸という「土地」そのものへ広がっていきます。
本作の大きな魅力は、戦闘や作戦だけを描くのではなく、都市の構造、物流、人々の暮らし、文明の継ぎ目までを物語の一部として立ち上げる筆力にあります。
煙突、渡し場、倉、車両、地名を軽く渡さない人々。そうした細部の一つ一つが、この世界が本当に存在しているかのような厚みを生んでいます。
さらに、神州とアルケイアの対立も単純な善悪ではありません。何を持ち帰るのか。
『理解』とは何か。
『守る』とはどこまで相手を自分たちの秩序へ入れることな…続きを読む - ★★★ Excellent!!!透明な銀の結晶で築かれた巨大ミニアチュールの暴力
(12話時点迄の評価)
先ず文体を共感覚的に語るなら、透き通った銀の六花を散りばめたかの様な印象を受ける。
内容は——抽象論で成る形而上的概念闘争が形而下に影響を及ぼす(≒囲碁対局が世界陣営の在り方を左右するが如し)時空侵食戦争を隠喩と婉曲で延々と語る様は正直訳が判らない=万人に勧められる代物ではない。只、意味不明難解な事物を配置する手口は、人の尺度で測れない巨大メカニズムの脅威を語ると云う(或いは読者を煙に巻く)趣向で、松本零士作品や、其の流れを汲むエヴァンゲリオン等、を彷彿とさせる。雰囲気を楽しむのでは有りだろうが、全容が伝わり難いのは残念か(但し木から森を窺い知るフラクタル的要素は…続きを読む