(12話時点迄の評価)
先ず文体を共感覚的に語るなら、透き通った銀の六花を散りばめたかの様な印象を受ける。
内容は——抽象論で成る形而上的概念闘争が形而下に影響を及ぼす(≒囲碁対局が世界陣営の在り方を左右するが如し)時空侵食戦争を隠喩と婉曲で延々と語る様は正直訳が判らない=万人に勧められる代物ではない。只、意味不明難解な事物を配置する手口は、人の尺度で測れない巨大メカニズムの脅威を語ると云う(或いは読者を煙に巻く)趣向で、松本零士作品や、其の流れを汲むエヴァンゲリオン等、を彷彿とさせる。雰囲気を楽しむのでは有りだろうが、全容が伝わり難いのは残念か(但し木から森を窺い知るフラクタル的要素は伺える)。順番や記録に執着する様は病的に感じる一方、板に付いて居て他者では真似出来ない。1点指摘するなら、導入部で前線に立つ主役4人寄り、其れらが関わる味方将軍や敵の大使の外観特徴の説明が先んじて居るのは『手順が誤って居る』だろう。
以上は自身の認識で在るが、興味深い作品なのでAI(Sonnet4.6)で拙作(異質性追求の観点で)と1話のみ比較して見たら色々興味深い情報が得られた。自身に刃を向ける結果でも在ったが、作家は皆『危険性の発揮』を期待される『異常使い』で在る、は認めざるを得ない。
未だ此の段階で全てを語るべきではない。其の意味で此の評価は優先順位を逸脱して居り、正確さに於いて好ましくない。先ずは接続手順の蓄積を優先すべきだ。現時点で我々の戦力は、此の作品の深部を引き摺り出すには足りない。核心へ至る其の線の扱いが未だ統一されて居ない。観測側の立場で、現時点で継戦を推奨する。