スーパーファミコンと私。というテーマで書かれためちゃくちゃ秀逸なエッセイなのでみんな読んでください。
個人的な話をすると私は超絶不器用だったのでファミコンにあまりいい思い出がない。まず二歳の頃に「あれがでてくると大人が私に一切構わなくなる。そんなに面白いならやらせなさい」とごねてスーパーマリオをやらせてもらった。横スクロール世界に一切馴染めなくてひたすらクリボーに当たって死にまくった。景色が流れてくるとかおかしくないですか? は?
次に母親の風来のシレンのカセットに触ってやり込みデータを飛ばしてしまいむちゃくちゃ叱られた。それ以来ファミコンに恨みがある。嫌いですらあった。憎しみとまでは言わなくても、苦手意識がずっとあった。
そんな私が読んでも感動したし面白かった。ファミコンはすごい。
これは雅島少年が「ものごころ」を獲得してからの、スーパーファミコンと過ごした成長の記録である。
最後の「スーパーボンバーマン2と私」が特に好き。この話の中で筆者は少年時代を通り越して青年、しかもアル中気味となって出てくる。その時に助けてくれた先輩の気風の良さとか人を呼んでスーパーボンバーマン2を対戦し、アルコールなしでめちゃくちゃ人生を楽しんでいる様子とかとにかく感動したので読んでください。通して読んだ後にあらすじの説明のところを読んだらまたいいんだよね。
すごくいいエッセイでした。
活字が無尽蔵に涌き出る雅島節の原点を知ったような気がします。
私が小学校当時、徳間書店のファミコン雑誌、「ファミマガ」が全盛の時代、「ファミ通」はまだそんなに知名度も高くなくて、「マルカツファミコン」や「ゲームボーイ」など、あの当時、群雄割拠だった数あるファミコン雑誌の中の一つという位置付けでしたが、決して裏技紹介に頼らない武骨なスタイルで、当時から異彩を放っていた「ファミ通」は私も大好きでした。
物心ついて最初に抱いた将来の夢は何を隠そう、「ファミ通の編集者」でした。
特にファミ通の掲示板とかも本当に面白いんですよね。なんというか子供用に手加減してないアバンギャルドなユーモアがちりばめてあって。
「幸せのかたち」や「べーしっ君」、
「大トロ倶楽部」といった連載されていた漫画も大好きでした。ファイナルファンタジー5は、高校2年の時、玲子先生という、英語の先生にお借りました。
たしか、期末テストの点数が平均点以上が、FF5を借りる条件だったような。
かれこれ、もう四半世紀ほど、「ファミ通」を読んでませんが、もう今はすっかり「ファミ通」以外のゲーム雑誌は淘汰されましたね。(ひょっとしたらファミ通もすでに廃刊になってるかもですが)
今の若い人は「ファミ通」の「ファミ」の意味が分からないそうです。
いやー、時代ですね。
乱文乱筆失礼しました。
これからも雅島先生の作品をこっそり拝読させていただきます。
合掌