エッセイとしてめちゃくちゃおもしろいです

スーパーファミコンと私。というテーマで書かれためちゃくちゃ秀逸なエッセイなのでみんな読んでください。

個人的な話をすると私は超絶不器用だったのでファミコンにあまりいい思い出がない。まず二歳の頃に「あれがでてくると大人が私に一切構わなくなる。そんなに面白いならやらせなさい」とごねてスーパーマリオをやらせてもらった。横スクロール世界に一切馴染めなくてひたすらクリボーに当たって死にまくった。景色が流れてくるとかおかしくないですか? は?

次に母親の風来のシレンのカセットに触ってやり込みデータを飛ばしてしまいむちゃくちゃ叱られた。それ以来ファミコンに恨みがある。嫌いですらあった。憎しみとまでは言わなくても、苦手意識がずっとあった。

そんな私が読んでも感動したし面白かった。ファミコンはすごい。
これは雅島少年が「ものごころ」を獲得してからの、スーパーファミコンと過ごした成長の記録である。
最後の「スーパーボンバーマン2と私」が特に好き。この話の中で筆者は少年時代を通り越して青年、しかもアル中気味となって出てくる。その時に助けてくれた先輩の気風の良さとか人を呼んでスーパーボンバーマン2を対戦し、アルコールなしでめちゃくちゃ人生を楽しんでいる様子とかとにかく感動したので読んでください。通して読んだ後にあらすじの説明のところを読んだらまたいいんだよね。

すごくいいエッセイでした。

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