概要
世界救いますか? 納豆食べますか?
夢路は納豆を愛する少女、水戸湊と出会う。最初は納豆に粘り強い執着を見せる湊を変人としか思っていなかった夢路だが、次第にその情熱にひき割りきれない想いを感じるようになっていく。ゆっくりと過ぎる平穏な日々。しかし、世界は未知の細菌によって腐り落ち、夢路の町にも滅びのときがすぐそこまで迫っていた。
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- ★★★ Excellent!!!世界の終りを目前に、少女たちの友情が始まる
未知の細菌が拡散し滅びつつある世界。そんな中、高校1年生の高垣夢路は納豆好きの水戸湊と出会う。
湊と友人になった夢路は、彼女が計画する納豆菌を利用した世界を救済する方法を手伝うことに……
とあらすじを説明すると何だかギャグっぽいですが、全然そんなことはないのです。
まず、終わりつつある世界を日常として描いているのが凄い。
携帯電話は通じず、食料もどんどん不足していく。それでも学校はあるし、学校を休んだクラスメートにはプリントを届けなければいけない。
こうした日常をごく普通の女子高生の視点から淡々と描くことで、読者もこの特殊な状況を違和感なく受け止めてしまいます。
そして、キャラクターも秀…続きを読む - ★★★ Excellent!!!世界を救う納豆――センス・オブ・ネバンダー! 納豆くいてー
世界の脅威から世界を救うべくたちがった少女の物語!
これだけ書くと、まぁ良くありがちな話だが、侮るなかれっ――この物語は世界を救うのに、なんとっ納豆を使用しているのだ。
これだけ書くと、何だかコメディタッチのおちゃらけた話しに聞こえるが、再び侮るなかれっ――この物語は、めちゃくちゃクソ真面目に、納豆で世界を救おうとする少女の懸命さが描かれているのだ。
まず、納豆で世界を救おうという設定だけでセンス・オブ・ネバンダー(ワンダー)なのだが、本作ではその設定の情報量がハンパない。納豆や菌に対する薀蓄も豊富で、作者の見識の高さがうかがい知れる。
物語のタッチは、なかなか全貌を明かさないホラータ…続きを読む