ラストは少女の粘り勝ち

 納豆だけに。面白い題材を料理したものだと。納豆だけに。

 世界を救う、いや、日常を取り戻す、と言った方が正しい物語なのでしょう。毎朝、食卓に在る納豆のように、当たり前で、明日の朝食になど疑問を持たない、そんな日常の毎日を。

 生活に押し寄せる退廃の空気、大人たちとのズレ、壊れた自転車。
 終末に立ち向かう少女たちの希望、友情、直した自転車。

 どこかゆっくりと流れる時間と、ラスト緊張感溢れる展開、明日を望む少女達の姿、とても楽しく読めました。

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