概要
「だーかーら、誘拐犯を捕まえるの。私と杉崎くんでっ」 「……ご冗談を」
頭脳明晰な高校生、杉崎真一郎(すぎさき・しんいちろう)は、空手有段者の本宮莉花(もとみや・りか)に脅され、連続幼女誘拐事件の犯人の捕獲を承諾させられる。その事件は八年前の未解決事件と同一犯と囁かれていた。
ある日、真一郎は莉花になぜ犯人を捜すのか問い詰める。犯人が憎いか問うていたまさにその時、電話がかかってきて――
小説家になろう様でも掲載中
ある日、真一郎は莉花になぜ犯人を捜すのか問い詰める。犯人が憎いか問うていたまさにその時、電話がかかってきて――
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!それを、恋と呼ぶのならば
――――硬質。
ストーリーの軽快なテンポ、伏線の破綻の無さ、その整合性。
非常に読みやすい地の文から得られる安定感とは裏腹に、登場人物、ことメインキャラクターへのこの硬い違和感はなんだろう、と。
――――人形。
優れた能力、台詞を読まされているかのような口調。
リアルな人物描写が不得手なのだろうか、設定を盛った特徴付けを行ったキャラクター小説を目指したのだろうか。
――否。
――――否である。
読後、迫りくるこの哀愁をして。
物語終盤の展開には、確かなカタルシスがある。
私は、解き明かされる謎と共に、人形に血が通い人間に成る物語を読まされていたのだと理解したわけだ…続きを読む