概要
唐揚げにかけるレモンを巡り血が流れる。唐揚げ愛が狂気へと変わる瞬間──
下町の居酒屋「鈴乃屋」で突如起きた殺人事件。その発端は“唐揚げにレモンをかけるか”という些細な論争だった。犯人の芳賀はレモンをかける行為を“唐揚げへの冒涜”と断じ、ついには客を刺してしまう。捜査に当たる刑事・相楽は理解不能な動機に困惑しながらも、芳賀のこだわりに潜む狂気を追う。法廷で激化する“レモン論争”は世間を巻き込み、事件の本質は次第に見失われていく。殺意に至るほど執着したその理由とは? そして、人々の好奇心にかき消される命の重みとは——異常なまでの唐揚げ愛が引き起こした悲劇を描く物語。
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- ★★★ Excellent!!!唐揚げにレモンをかけてはならない。絶対にだ。
下町の一角にある小さな居酒屋、鈴乃屋。心地よい空間で人々は安らぎのひとときを過ごしていたのだが。「唐揚げにレモンかけんな!」、突如響き渡る怒号! 場は瞬時に修羅場と化し、レモンをかけた男が怒号を上げた男に刺されて……犯人はなぜ、たかがレモンひとつで人を刺すほど激昂したのか? 相楽刑事は動機に秘められた真実を探る。
以前から多くの人々を悩ませてきた唐揚げレモン問題、こちらはそれに焦点を合わせた一種の問題作となります。
いや、本当に深いのですよ。犯人である芳賀は取り調べに対し、唐揚げへの狂信を語り出します。それはただの与太話などではありません。彼という人間の有り様そのものであり、だから…続きを読む