概要
同性愛者の少年と腐女子の少女が織りなす奇妙な関係。ふざけたタイトルに反し、同性愛というテーマに真面目に取り組んだ作品になっております。
【備考】
本作にブラッシュアップを加えた書籍版が角川書店系列から文芸単行本として出版されています。こちらも是非よろしくお願いします。
カクヨム内特設ページ
https://kakuyomu.jp/publication/entry/20180216
※追記
文庫化しました。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!今改めて読むべき作品
書かれたのは2016年。今から約10年前。
そして、作者様がもうこの世にはいらっしゃらない方である事実を、読み終えた今、初めて知った。
今こそ、読み返すべき時期にある小説である、そのような気がしてならない。
国語の試験のように、この物語について要約を書くのであれば、
性的な嗜好に対する問題を抱えた青少年たちが時に絆を確かめ合い、時に傷つけ合いながらそれぞれの問題を乗り越え、それを受け入れ、社会で生きていく力を養っていく物語
なのだろうか。
でも、そんな言葉で片付けたくない。
この、とてつもなく心が動いたこの気持ちを、作者様にはもうお伝えすることができない。
胸がいっぱいだ。
だ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ずっと逃げてきた人達へ
私は17歳で高二の女子高生です。そして、多分女性が好きです。
私は小さい頃から恋多き人で、保育園とか小学校ではクラスが変わる度に好きな男子が出来ました。でも中学生になってから今まで約5年、気になる人は出来ても好きになった人は1人もいません。
女子校だから?身の回りに男子が全然いないから?
いや違う。
自分の中の好きを認められなかった。このまま先に進めてはいけないような気がしてた。
中学生くらいから、気になる人は皆女性です。部活の先輩、同輩の可愛くてかっこいい子、はたまたシゴデキの女性の先生。
でも、その気持ちから目を逸らしてた。無理だと思ってた。
けれど意外と無理なことはないん…続きを読む - ★★★ Excellent!!!BL書こうとする人は最初に読まない方がいい(褒め言葉)BLの金字塔
「『最初に聞いたチャイコのVコンがハイフェッツ』は不幸」という言葉が一部のクラシック音楽ファンの間にあります。これは「ハイフェッツという名手の弾いたチャイコフスキーのバイオリン協奏曲は唯一無二の決定版であり、それを最初に聞いてしまったらもう他のソリスト弾く曲が色褪せてしまう。よって不幸」という意味ですが、最初に読んだBLがこちらの作品という人も同様の目に遭います。私がそうです。
なぜ2016年に公開された作品が未だジャンル別ランキングの頂点に君臨し続けるのか、なぜ漫画化どころか映像化までされているのか(どちらも未見でした)、序盤を読んだだけでその理由が理解できました。そして最後まで読んで、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!同性愛者も異性愛者も恋愛そのものへの価値観は変わらない
同性愛者と聞くと変に身構える人がいるけど、基本的にノンケには手を出さないのが普通だとか。ただ身近に同族がいると、とりあえず性欲解消のためのパートナーになりがちなところもあると、同性愛者の知人に聞きました。
それでも彼ら(彼女ら)は相手が誰でもいいわけでなく、異性愛者と同じ価値観の元で恋愛している。
ただその対象が同性なだけ。
(ゲイorビアン)バーで気の合う相手と交流して恋仲になったり、マッチングアプリで慎重に価値観の合う相手探したり、コミュニティの会合や街中でたまたま知り合った同族と仲を深めたり、最初の出会いが友人の紹介だったり。
これらの出会い方とその後の進展は、異性愛者…続きを読む