主人公、女子大生こみゅの裏アカは、13個ある。
この作品は、彼女の誰にも言えないことを綴っているものである。
生々しく、リアリティ溢れる言葉は、ズキッと胸に刺さる。
それとね、うん。ちょっと共感できちゃうの……。
こんな子、現実にもいるのかな?
きっといるんだろうなぁ、と思いながら、ページを進む手が止まらない。
ちょっぴり怖いけど、可愛い日記になっています。
けど多分、人によって読めないっていう人多いかも……。
こみゅちゃん、マジ可愛い!
いくつかの女子大生の言葉を理解できなかったのが、悔しかったです。
心がマジざわぴっぴ。
素敵な日記を、ありがとうございます!!!
すっごく好きです!
女子大生の綴る日常@裏アカ。
裏というからには正規のアカウントには書けないことを書いているわけです。
こわい。なむなむ。
恐怖とともに読み進める内に、ふと気がつく。
いやこれあれじゃない? 女子の日常抑圧されすぎじゃない?
言ってはいけないこと多すぎない? 最低限のやるべきこと多すぎない?
高齢の男性ならフツーに周りに撒き散らしているような愚痴を、なぜ女子大生は内側に溜め込めなければならないのか。
なんなんだよ、むしろまともな人はどうやって生活してるんだ。なにも感じない超絶鈍感センサーを積んでないと人生ハードモードなの? と思い始めたころ。
なんか光が射す。
生まれてくる赤子はきっとハロを背負って。
いるか? どうか。わかりません。いて欲しいような気もするし、全く現存しないような気もするし。
創作物と作者の人格は全然関係ない、という見方もこれあって、まあその、たとえばすげー犯罪者がすげー美しい文を書く。ままありそうですよな。その時創作物自体の評価はまあ、それはそれでオッケーってことになるわけですね。ルソーでしたっけ。「子供の発見」しときながらめちゃ自分は放蕩生活してたみたいな。でもエミールはいい話だよねって。
だから俺なんかも体重をハンドルネームに入れてるわけですよね。体重と作品内容、関係ありますか? デブに名文を書く資格はないとでも? いや俺が名文を書いてるかどうか、とは全然別の話やで。それはな。
話が逸れましたね。
創作物と作者の関係についてです。
まあ、平たく言ってしまえばこみゆちゃんはひどい女の子ですよ。デブを見れば努力が足りないと断じ、ブスにはブスと呼びかけそうになる。でも、語られたエピソードの中には、確かに作者の顔が見えるんですね。いやそういうとめちゃめちゃな誹謗中傷みたいになりますけど、そういうこっちゃなくてよ。
作者本人から昔聞いたことのあるエピソードが出て来たりして、ってのもあるけど、それだけではなくて。
俺も奇遇ですがJD的エピソード書いてみたんですよね。それで分かるのは、自分の中に無であるものはぜんっぜん書けないわけですよ。俺が必死で絞り出すJD的エピソードを、遥か上空で嘲笑うかのような真・JDエピソードが現れるわけ。こういうの見ると、やっぱ持ってるものが違うなぁと思うんです。内的にあるJD性が発露している。時にはどす黒く、時には輝いてですよ。これだなぁと思うんですね。
まあこの考え敷衍してくと、ミステリ作家は殺人大好きみたいなことになっちゃうんで、場合によりけりなんでしょうけども、とにかくその、これに関してはすごくその感じ、その感じってのは「心の中の小美結」の力があって、これがすごかった。日々打ちのめされていた。いい企画でしたし、名作だったと思います。俺もこみゆちゃんを飼いたいと思ってます。今後も頑張ります。