ネリリしたい ハララしたい

淡々と心情がつづられているはずなのに、読んでいる間どこか胸が重かった。

電話のくだりは、彼女の過剰な欲求を突き返さなかったあなたはたしかに彼女をネリリしていたのではないか、というようなことを、御節介にも思った。

片思いの相手を情報の集積と見てしまう、その情報と交接したい、という箇所はすごくわかる。わかります。

私も誰かをネリリしたり、ハララしたりしたい。
皮膚が触れ合うよりも心が触れ合っていると錯覚できる瞬間のほうがずっといい。質量を捨てて接触できるようなことがあればいいのにな、と火星に向けて、地球から。思いました。

実はみんな、火星を見上げて人類と接している地球産の「火星の人類学者」なのかな。そうだったら、いいな。