概要
もちろん、自己満足のためである。
なぜわたくしどもは読まれもしない小説を書くのか。なんでブログやツイッターやフェイスブックでは満足できないのか。というか、ほんとうにみんな人に読んでもらうために小説を書いているのか。一文のトクにもならないことを、人はなぜやるのか……ということをつれづれと。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!せきららに、的確に語られる物書きの心理
広告コピーを生業にされているという著者が語る、時には我々(自称)物書きが目を背けたくなるようなせきららな心理。
次々と読み進めたくなる、仕掛けも豊富な小気味のいい文体で、気がつけば最新話まで一気に読み終えていました。
ネタバレになるのでこの場で詳しくは語れませんが、「自分の感性でいいと信じたものを、愛情を込めて書け」というメッセージが、ひしひしと伝わってきました。
とはいえ、伝えることを仕事にされている著者らしく、客観的な視点は失わない。
だからこそ、心情を吐露しながらも独りよがりにはならず、好感度が高いのではないでしょうか。
「そうそう」
「そうだよね」
そう頷きながら、今日もまた書か…続きを読む - ★★ Very Good!!仕事とは、ほかの人がやりたがらないことをやってお金を貰うことである。
ほんまそうやで、ってなぜか関西弁で共感してしまった。
あと「ウソをつかない」。これも大事だ。大事なことがいっぱい書いてはる。
仕事の中で文章を書くことがある。でこの文章書きはほんと、マジで、地獄、艱難辛苦、吐き気と戦いながらも、しかし〆切というものがあるんで、その直前に奮起して書く。書かねばならぬからだ。書くのだ。書くーううううーおおおあー、ってなって書く。書き終わったらスパンとその文章のこと忘れて飲みに行く。
でコピーライターという世界についてはよく知らないけど、似たような気分でやってらっしゃるんだなァと思い、なんというか勝手な共感というか、全然違う感じではあるんだろうけど、それでいい…続きを読む