かなり重ためのダークファンタジーです。
読書でささやかな幸せを感じたいときには手を出さない方が無難かと思います。
女神である超越者アスクラピアの理(ことわり)である復讐と癒しが物語世界のバックボーンにあり、情け容赦なく苛酷に物語が進んでいきます。
復讐と癒しという相反するテーマが繰り返し繰り返し紡がれていきます。
主人公は強大な神力を持ちますが、力を振るうたびに大きな代償をアスクラピアに払うことになります。また何度も身内から裏切られます。
こう書くと、救いようのない物語に思えるかもしれませんが、エンターテイメント小説としても高いレベルを持った作品です。先の読めないストーリーの面白さは一級品です。
最新話の310話まで一気に読みましたが、ここまで一切のダレはありませんでした。最終話までお付き合いさせていただこうと思っています。
どのような結末を迎えるのか、大いに期待しています。