わたくしどもはなぜ読まれもしない小説を書くのか。

作者 西田三郎

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★★★ Excellent!!!

ああもうここしか開いてないや、って入った定食屋の、味噌汁の出汁がとてつもなくうまいときがある。そういう味になるのは、作るときに考えているからだ。たかが定食屋のみそ汁程度って思うお客さんがいるってことは判ってるけど、手間・材料費・お客の種類・おかず等のバランスで、出来る範囲で、何より自分が納得するものを出そう、という味が伝わってくる。
この文体が、テーマに向き合う姿勢が好きだ。
それが判る自分が誇らしくなる。
文豪や超売れっ子の書く創作論はいらない。カクヨムの創作論はもうこれでいいと思う。

★★ Very Good!!

広告コピーを生業にされているという著者が語る、時には我々(自称)物書きが目を背けたくなるようなせきららな心理。
次々と読み進めたくなる、仕掛けも豊富な小気味のいい文体で、気がつけば最新話まで一気に読み終えていました。

ネタバレになるのでこの場で詳しくは語れませんが、「自分の感性でいいと信じたものを、愛情を込めて書け」というメッセージが、ひしひしと伝わってきました。
とはいえ、伝えることを仕事にされている著者らしく、客観的な視点は失わない。
だからこそ、心情を吐露しながらも独りよがりにはならず、好感度が高いのではないでしょうか。

「そうそう」
「そうだよね」
そう頷きながら、今日もまた書かずにはいられない人達の心をあたたかく包みこんでくれる、精神安定剤のようなエッセイです。

★★ Very Good!!

最初うわっ、なんだかいいこと言っている紳士がいるぞ!!と思っていたらすぐさま出てくるエロス。ちょっと読むのをためらう。でも思ってたよりゲスくなくてよかった…。

そ、そうなんだね、その頃のインターネッツはそういうアングラな面があったんだね…つまり今もカクヨムで賑わっているそういう界隈はそのころの名残なんだね……。と謎の含蓄が深まる。

でもわけわかんないんだけど先を読んでしまう不思議。
読まされる。これがエッセイか…

★★ Very Good!!

そうである。

5年くらい前まではかなり本気で悩んでて、

「あたし(←私、じゃなくあたしにしてみましたよ!どう?)…なぜ小説書くんだろう。作家になれるかなんて分からないのに。普通に勤務伸ばしたほうが稼げるのに」

とか悶々としていました。
アホだったんだと思います。
今もアホですが、違うベクトルのアホでした。

うるせぇ描くから描くんだよ。描かねぇと毛穴詰まるんだよ。と胸張って自身に言えますね。


 それはそうとエロ小説のくだりはまさに賛成で、需要があるんだからそれはそれでアリなんだと思いますが露骨な単語はアホっぽいから退きますね。
 西田さんの例文のほうが良いです断然。


★★ Very Good!!

ほんまそうやで、ってなぜか関西弁で共感してしまった。
あと「ウソをつかない」。これも大事だ。大事なことがいっぱい書いてはる。

仕事の中で文章を書くことがある。でこの文章書きはほんと、マジで、地獄、艱難辛苦、吐き気と戦いながらも、しかし〆切というものがあるんで、その直前に奮起して書く。書かねばならぬからだ。書くのだ。書くーううううーおおおあー、ってなって書く。書き終わったらスパンとその文章のこと忘れて飲みに行く。

でコピーライターという世界についてはよく知らないけど、似たような気分でやってらっしゃるんだなァと思い、なんというか勝手な共感というか、全然違う感じではあるんだろうけど、それでいいんやで、兄ちゃん、って言われたような気分で、そう、なんとか他のひとがやりたくないこと、の中で、自分がギリギリできること、をやって飯を食っていくしかないんだなあ、と深く感じいったのでありました。

あまり関係ない話であるが、「仕事楽しい〜」「最高の仕事です」「好きを仕事にしよう」みたいな人、のうち半分くらいが、唐突に旅に出たりしてしまう気がしてるので(残り半分は普通に人生謳歌してて羨ましいなと思うけど)、ある程度「仕事嫌です」「三連休もう終わっちゃうのマジでマジ」みたいな感じでいた方が、健全、持続性ある、という感じもあったりしますよね。しませんか。そうでしたか。

★★★ Excellent!!!

広告屋しかもフリーだったとは…

フフってなる最高のオチでした。

ちなみに俺は書きまくるくせに後者(ウワーッてなるタイプ)なので、多分ハイブリッドタイプ!イェーイ!