第5話翌日

翌日


昼休みに集まり

さっそく俺たちは

作戦通り

行動に移した


一班は俺と聖川と数人

二班は光ちんと努と数人

三班は豊と涼と数人

四班は政と他メンバー10人ほどに

指示してある


光ちんの『行くぞ』が

合図になり、バラけた


一、二、三班の

メインメンバーは

終わり次第合流して

合唱部にいる

たまにつるむ

紗夜(さよ)という

女のバイカーファッション

をする仲間の所へ


紗夜は普段は授業も受け

暴れ散らしたりもしないし

集会にも来ない

仲間と恋愛関係にも

ならないが、

俺たちを怖がらず

話せる仲間だ


今回

紗夜の所へ行くのは

情報収集と

やってもらいたい事が

あるからだ


体育祭のタイミングが

1番いいと考えたので


一班の俺と聖川は職員室へ

教頭と体育の担当を

見つけに行った


"ガラガラ"と

職員室の扉を開き

体育の担当を見つけたので

俺は『おい、ちょっと話がある』と言った

『なんだ、どうしたんだ?』と慌てた様子だ


俺は『どうしたじゃねーんだよ、

早く来いよ!!』と声を荒げ

スチールの机を"ドン"と叩き

隣の席を、聖川が"ガシャン"と

イスを蹴り飛ばしていた


聖川が『何もしねーからよ、

話しがあるだけだよ』と言うと


担当は『分かった』と言った

『あと、教頭は?』

と聞くと


『もうすぐ戻るはずだぞ』

と返答があったので

俺と聖川は

『じゃあそれまで待つか』と言い

職員室のコーヒーを飲みながら

誰の席か分からないが

座って話していた


職員室の扉を

開けっ放しにしていたので

教頭が来るのが見えた

教頭が入って来るや否や

『おい、おせーんだよ、殺すぞ!!』

と怒鳴り声が飛ぶ。


白髪混じりの髪を直して

『何で職員室にいる、

出て行きなさい』と言われ


俺と聖川は

眉間にシワを寄せ

教頭の元へ歩く

『なぁ、今何つった?』と言いながら

俺は襟首を掴み『殺すぞ』と腕を振り上げた。


そこへ聖川が

『ちょっと待てって』

と言いながら止める


俺は『こいつが

何で来てるかも知らねーのに

出て行けっつったんだぜ?』と言うと


聖川が『おー分かってんよ、

今のはさすがに

ムカつくから謝ってもらって

こっちの事も考えて

もらわねーとな』と言う


教頭は『なんだね?』と言うが

『何だねじゃねーだろ』と詰め寄り

さすがに聖川も切れる寸前だ。


『分かった、

私も生徒が好きに

職員室で遊んでいると思い

言葉を間違えた』と言う


全く納得もしていなかったが

この辺が立場からして

限界なのだろう


俺はさっきの体育の担当に

『早く来いよ!!』と言い、

担当と教頭に『校長室に行くぞ』と言い

校長室へ向かった


教頭達は『何言ってる』

と言ったがおかまいなしだ


校長室の前に着くと

教頭が先に進み

"コンコン"

とノックして入り

ズラズラと入って行ったが

そんなに広くもないので

聖川が『お前たちは待っていろ』

とメンバーに伝えた


俺は『相談があるんだ』

と校長、教頭、体育の担当に言った


いつもニコやかな

笑顔をしている

校長が『何だね?

わざわざ来るなんて

よほどの事かな?』

と言うと


俺は『簡単な事だよ、

体育祭の順番を変える事と

体育祭に必要な

生徒に作らせてる物を

追加して作らせるから

道具などを用意してほしい事

あとは〜(少し笑いながら)

予期せぬハプニングが多少

起きるけど

何も害はないからきにするなよ』


校長は

『予算の問題と出し物の変更、

あとは君達が盛り上げたいとゆう事かな?』


聖川が『まー大雑把に

言うとそんなとこだ』と言うと


校長は教頭と体育の担当に

『今から可能かな?』と聞くと


『はい!!予算にもよりますが、

体育祭の出し物くらいの物でしたら

可能です。

順番も一つくらいなら問題なく』

と言った


校長が『ではやってみなさい』

『ただ、人を傷付けたり

迷惑をかける行為じゃないね?』と念を押す


俺と聖川は校長達が

話してる間立ち上がり

校長室のお茶とお菓子を食べていた


モグモグ、ずず〜っと

音を立てながら

『おう』

『ありがとな』

と言い校長室を出た


俺と聖川はハイタッチして、

俺は『美味いなあの栗のお菓子』と話し

聖川は『お前冷蔵庫のプリンとかまで食ってただろ、

無茶苦茶だよ本当』と爆笑しながら

集合地点へ向かった

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