「青空のタイマン」

聖川が優里に返事をした

日から数日経ち

1人で散歩をしていた

あー青空だなぁと空を見上げ

聖川と政は幼馴染だからなあ

楽しくやってるかなと

柄にもなく寂しさが

胸を刺した

寂しさなんて感じたら

俺も終わりかな

と思っていたら


真人がチャリで向かって来た

真人が

『陸じゃん』

俺は

『お前度々この辺来るけど暇なの?』

真人が

『おお、暇でよー泊まらせてよ』


俺は『…!?泊まらせてよ?』

真人は『ダメか?』

俺は『いいけど急に何?』

真人は『何もない、暇だから』

俺は『つーかその子供用チャリなんだよ?』

真人は『パクッた』


ははははと笑い


俺は『ピンクって子供の女の子用だろ?』

真人は『落ちてた』


ふっはっはっはと笑い


と言いジュースを2本買った

俺と真人が一緒にいると

とにかく目立つ

服も派手な上

危ないヤツで超有名な2人だ

それもそうか


真人に1本渡して

俺は『ちょっとだせえ事言っていいか?』

真人は『ふっ何だよ』

俺は『笑ったら殺すぞ?』

真人は『いいから言えよ!』

俺は『たまに寂しくなんだよ』

真人が『ああ』と言った

真人は真面目に聞いてくれた

同じ思いなのかもしれない


真人が

『最初の勢いは別として、

俺たちは寂しがりだろ、

族作ったり、チーム作ったり、

中には集会を強制にしたりよ』


俺は

『まぁ強いチームを作りたいって

純粋なのもいるけど、同感だな』

真人が

『お前は急にその寂しさが襲って

ビックリしただけだ、皆んな同じだ』

俺は

『俺との出会い方覚えてる?』

と聞いた

真人は

『お前達の溜まり場だっけ?』

俺は

『ああ、お前が来てよ、

『お前勝負しろ、兄貴に言わないでくれよ』って言ってきたんだよ』


真人が笑って

『喧嘩しなかったよな?』

俺も笑って

『嘘嘘とか言ってきてよ、

初対面、しかもこっちの溜まり場で

ああ堂々と言われちゃ呆然とするわ』


俺は

『ちなみに俺、勇とも初対面で

揉めたからな』

と言い

真人が

『お前はそうゆう星の元にいるな』


2人で若かったなと言った


俺は

『お前タイマンはれ、スッキリしたい

天気も真っ青で気持ちいいし』

真人は『いいぜシンプルでお前らしい』


俺たちは理由もなく喧嘩をした

理由のない喧嘩は殺意も憎しみもない

殴り合いだ、怪我もなく、頭がスッキリした


俺と真人は

『あー疲れた、暑い』と言い

飲み物を飲み、

真人に『ありがとな』と言い

家に連れて行った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る