「優しさと笑顔」
聖川を待っている間
有村は全く溜まり場に
来なくなったので
最近の出来事を話した
有村は一馬とも光ちんとも
家が近く幼馴染だ
アリが
『一馬戻って来たのかー、
家の事と両立は偉いなー』
俺も
『俺には出来ねーなー』
アリが
『真人君と勇君さ、
駅前にたまにいるけど怖いよなー』
俺は
『何で?』
アリは
『何でじゃねーバカ、普通は怖いんだよ、
お前も真人君も光ちんも龍善も』
俺が
『あー、何かその枠組み嫌だねー』
アリは
『お前だ』
と言い笑った
俺は
『俺マジで自覚ないよ?』
本当こうやって普通に話せるのになあ
ただ舐められのが嫌なだけ
そんな風に思った
コイツは相変わらず、俺等と
仲良くても調子に乗らず、
唯一の親友の俺にだけ言う事を言う
普通自分も強くなった気がして
嫌なヤツになるがいい奴だ
俺に"落ち着け"と言うのも
アリと聖川だ
“ドンドン"とノックし
ベランダが開いた
聖川が
『うぃー、有村じゃんお久ー』
と入ってきた
アリが
『あっ久しぶり』
俺は
『もう決めたって顔してんな』
聖川は
『まぁな、有村に色々聞いたらな』
『優里って子超が付くくらい真面目な子?
何で俺なのか分かんなくてよ』
有村は
『ずっと机に向かってるような感じ
ではないよ?部活もやってるし多分』
聖川が
『ほうほう、それで?っつーか硬いなお前』
俺が
『お前が怖いの、普通は怖いの』
聖川が
『有村お前は昔溜まり場来てたじゃん』
俺が
『あれも俺が連れてったの』
聖川が
『あーそうなの?苦しゅーない』
俺はアリに
『やっちまえ』と拳を作った
アリは
『空気を和ませようと優しさだって』
俺は
『そんくらい分かってるわ』
聖川は
『本当に君は怖いねー』
俺は
『お前も同じようなもんだ』
聖川が
『まぁいいや、何部なの?』
アリが『バスケだと思う』
聖川が『知ってるヤツいる?』
俺は『メンバーにバスケ部いたべ?』
聖川が『ああ!?殺すぞ?』
俺は爆笑した
『何で同じ部活なだけで
殺されなきゃなんねーんだよ』
聖川が
『絶対ちょっかい出してる』
俺は『知らねーよ、それなら次会ったら
公開すりゃいいだろ?誰も近寄らねーよ』
聖川は『公開するのも恥ずいじゃん』
俺は『はあ?普通にシャイボーイー』
と笑い
『じゃ帰り一緒に帰る感じで、
バスケ部迎えに行ったら?』
聖川は『んんー』と言い
『有村ーなんかない?』と聞いた
有村は
『メンバーでしょ?
時を見て溜まり場で彼女出来たって
話ししたら、
聞き耳立てて入って広まると思うけど』
『ほうほう、確かに』
俺は『お前制服に優里命って刺繍入れろ』
聖川が『本当すぐヤンキー思考な』
俺は『お前は同じ部活なだけで
殺そうとするけどな』
有村が
『怖え会話してる』
と苦笑いしている
俺は聖川に『ラブレター見たい』
とはしゃいで言ったが
聖川が『ダメだ悪いだろって』
俺は『胸に刺さったとこだけ』
聖川が『じゃここだけな』
[聖川君の優しくて明るい笑顔を
ずっと見てました]
俺は『いい子だー、理解したー優しさかー』
聖川が
『お前は不良の立場からしたらすげーよ、
でもねー、普通近付きがたいよねー』
アリも『危うさがねー』
俺は『うるっせーよ』と笑い
『で、いつ返事すんの?』
聖川は『番号聞いたから今日?』
俺は『まぁ早い方がいいよ』
聖川は『ありがとう』と言った
俺は『あれ?光ちん、政、お前、
なんか皆んな彼女持ちにならない?』
聖川は
『つーか、今のお前が彼女いても
うまくいかねーかもよ、落ち着かないと』
有村が
『うなずいている』
俺はアリに向かって『んー?』
と言い拳を握り笑顔を作った
ま、でもな、うーん確かになぁ、と納得した
今はやりたい事だけやろうと思った
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