「ラブレター」

俺はもう8月だ

夏休みも終わりだなぁ

と思い

久々に聖川に電話をした


俺(よう、何やってんの?)

聖川(おー、何か優里って子しってる?)

俺(なんかいたような、いないような)

聖川(まぁ呼ばれたわけ)

俺(なんて?)

聖川(渡したい物があるからって)

俺(テメー俺も行く)

聖川(バカ、失礼だろー)

俺(場を和ませる)

聖川(いいわ)

俺(で、何してんの?)

聖川(今向かってる)

俺(どこ?)

聖川(うちの近くの公園)

俺(絶対告白じゃん、

終わったら連絡しろよ)

(ああ、分かったよ)


優里(ゆうり)って誰だっけなー

暇だったので有村を呼んだ

『おじゃましまーす』

ばあちゃんが出迎えた

有村は礼儀正しく、

まともなヤツなのでお気に入りだ


有村が

『聖川が何とかって何?』

『おー、優里って子お前知ってる?』

『若杉の事かなー、隣のクラス』

『どんな子?可愛いの?』

『勉強できるよ?多分もてる』

『何だよアイツよー』

『いや、何が?』

『聖川が多分告られてる今』

『聖川なー、モテるよな』

『あー?何俺は?』

『お前カッコよくてもさ、こえーじゃん』

『…全体的にそうゆう印象?…』

『硬派でいいじゃん』

『お前分かってんなー、よし、

止められたけど見に行こう』

『嫌だよ、聖川こえーもん待ってろよ』

『俺は大丈夫』

『お前は大丈夫でも俺は怖いんだよ』

『あっそ、分かったよ』


と恋愛事情を話して

一服していると


PHSが鳴った

(はい、何でしょうモテ男君)

(お前何だよそれ)


と笑っていた


聖川に

(どうなったの?)と聞くと

(ちゃんと考えさせてくれって言ったよ?

真面目な子で手紙もらってさ)


俺は

(まぁ真剣なら、なんか邪魔しねーよ)

聖川が(何してんの?)

俺は(アリといる)

聖川は(優里の事知ってるかな?)

俺は(知ってたよ)

聖川が(話が早えーな、家いくわ)

(ああ分かった)

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