「寂しがりの強がり」

俺と真人は歩きながらも

普通に笑って話していた

超有名な危ない少年も

寂しいと思うんだなと

どっかで安心した自分がいた

龍善は接していて

寂しいと思うのは分かる

たった1人でよければ

勇とゆう相棒も必要ないし

勇と真人の薪ヶ丘

2大TOPが揉めた

話も聞いた事がない

どこかで折り合いを

付けているんだろう


ちゃんとこう思えたのは

今歳を重ねたからかもしれない


真人に

『この家だベランダからな』と言い

一緒にベランダから入った

俺は

タバコに火をつけ

『お前髪型作るの上手いじゃん、

何使ってんの?』

真人は

『普通にハードスプレーだよ』

俺は『タバコ吸っていいよ』と言い


俺は

『ジェル?ムース?』

真人はタバコに火をつけ

『あれば何でも出来る』

俺は

『器用だなー』

真人は

『お前の兄貴の?』

羨ましそうに

血の付いたスカジャンと

特攻服を見ていた


『ああ、もうすぐ戻ってくる、

だから仕舞うって親が言ってたな』


真人が

『現役戻るのか?』


俺は

『いや、多分戻らないよ

この歳の1年半は長いだろ』


真人は

『そっか、忍さん達引退すんだろ?』


俺は『ああ、今月だな』


真人が

『集会行くのか?お前仲良いだろ?』


俺は『仲良いって、憧れの先輩だよ』


真人が

『俺助けてもらった事あんだよ』

『いつ?』


真人が

『浦学の大善に後輩のくせに生意気だって

ボコられてたらよ、忍さんが通って

うちの後輩に何してんだ?って』

『で?』


ふっと真人が笑い

『忍さんが殴ったらデブが吹っ飛んだ』

はっはっはと笑った


俺は『やっぱ強ええし、カッケェな』

『ああ、だから俺も集会連れてってくれよ』

『自分で言えよ、お前直の後輩じゃん』


真人が

『最近会わねーんだよ』

俺は

『俺が決められる問題超えてるわ』

真人が

『日にちと場所だけでいい、

顔バレしないように勝手に走る』

俺は『えええぇぇ、怒られない?』

真人が『頼む、マジで最後に走りてーんだよ』


『8.21.23.30.打越』

と暗号のように言った

真人は『悪いサンキュ』と言った


2人が無言になると、

親が入って来た


真人が

『こんばんはっす』と言い

母親が

『家族は泊まるって知ってるの?』

真人が『うち、見捨てられてるんで』

母に

『本当に見捨てる親はいないの、

学校も行ってるでしょ』


と言われ何も反論出来なかった

俺も文句付ける隙をなくした


母が

『電話してみて、本当に泊まらせて

いいって言ったら、今日はそうしなさい』

俺は『1日位いいじゃねーか』


真人は『分かりました』

と言った

真人からフルネームと

電話番号を聞き母が電話すると


俺は

『悪いな』と言い

真人は

『ちゃんとした親でいいな』

と言った


お前の家は、と言おうとしたが

言えなかった


母親が戻って来て

『お父さん待ってるって

言ってるから、真人君、近くまで送るから』


真人が

『分かりました、と言い

立ち上がり、またな、悪いな陸と言った』

『ああ、またな』


と悪かったとゆう思いと

お前は本当に大丈夫なのかと

ゆう思いで何とも言えない気分だった

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