「心のあり方」

後から聞いた話だが


力也さんと上田さんは

家を出てからその足で

徹さんの家に向かった

『なんでうちの子が』

と言われたそうだが

何度も何度も頭を下げ

謝罪を繰り返したと

ゆう事だ


忍さんは現行犯だったが

引退する意思があり、

身柄引き受け人、

逃亡、証拠隠滅の

恐れもないとゆう事


力也さん、上田さん

歴代浜連総長の知り合い

の刑事だった事

力也さんの弁護士

も優秀だったので

とりあえず近く保釈

されるだろうとの事だ



当時は引退するから、

など繋がりがある

知り合いの警察に言うと

自分の息子のように

喜んでくれたりした


俺は龍善に電話を折り返し

徹さんだったと言うと

さすがにショックを隠せなかった

『真人にはお前から伝えてよ、

ちょっと色々疲れた』

と龍善に言い電話を切った


俺はため息をつき一馬に

『これ、昨日から数時間しか

経ってねーんだよな?』


一馬も

『ああ、2、3週間分色々あったな』

『俺今喧嘩売られたら

俺の負けでいいから好きにしてくれだよ』

『ああ俺もだわ、1週間

待ってって言っちゃいそう』

『ああそうだ、お前の制服仕上がったろ?

連絡待ってるだけじゃおかしくなるわ』

『そうだな、ちょっとどっか行こう』


俺たちは駅まで歩きながら


俺は

『本当にまた絡まれたらどうする?』

一馬は

『今日も暇人でいいですねーっ言うわ』


俺は『ふっ』と笑い

2人顔を合わせて

『あーはっはっは』

と久しぶりに笑った気がした


一馬が

『あーヤバかったなー、

引退考えたわー、徹さん達に笑われるな』


俺は

『あーマジで危なかったー、

下向いてても何にもならねーのに』


一馬も

『心折れかけたよなー、無力さも

思い知ってよー、危ねー』

俺は

『つーか力也さんぜってー

やべー人になっただろ、あの圧は相当だぞ』


一馬も

『思った、どこの中学だったんだろうな』


俺は

『この辺じゃなくて、4個か5個上?

てか集金のRZ先代の総長かもって真人が』

一馬が

『ええ?あの人ではないだろ?

車もいたし、知らずに力也さんに

喧嘩売ってたらうけるわ』


俺は

『顔見てねーしな、でもパンチパーマと

スキンヘッドだったしな』


一馬は

『でもパーマかかってたから、

ぐーって伸ばしたのかも』


俺が

『勝てねーかな』


一馬が

『あの人だけはやめとけ、お前の兄貴も

やべーし、どんな喧嘩だったんだろう

想像つかねー、怪獣だな』


俺は

『上田さんに蹴り入れたのは

ビックリしたわー、人が飛んだしよー』


一馬も

『タンス上田さんの頭で穴開けたし、

思ったわ、変わってねーって』


俺は

『お前マジでどう思う?気が緩んだ事故?』

一馬は

『仲間が喧嘩売ったとしたら、

浜連にバレたら終わりじゃん?

単車ちょっとイジってすぐ逃げるよなー』


俺も

『だよなー、引退集会の日になんて

しないよなー、違う族じゃねーと』


一馬が

『だよなー、鬼貴族だったりなー

近いし知ってそうだったから』


俺は

『アイツらやりかねねーな、クズすぎる』


一馬が

『アイツら中学生にカツアゲするヤツだしな』

『いやいや、まさかなー?』

『まーそうだな、でも真人に

聞いてみよう、忍さん達と同じ地元だし』

『お前龍善に連絡して、

アイツらもムダに喧嘩売って人脈あるし』



龍善、真人に連絡をして呼び出した

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