「会いたい人」
俺たちはメルセデス
に戻り、
帰りは一応聖川が運転をした
沈黙が続いたが
俺が
『あー、会いてーなぁ』
とボソッと呟くように言うと
聖川が
『うるせーな!お前電話しろよいい加減!』
俺は
『はあ!?ちげーし、仲間にだし!』
聖川に
『お前苦しいよその言い訳、
何だよ仲間に会いたいって』
俺は
『だって恥ずいだろ、
俺、硬派の龍神だよ⁉︎』
はーあ、とため息をつき
聖川が
『プライドだろ?告らせたいんだろ?
イメージなんて崩れねーから安心しろ』
俺は
『そうかなー?以外とチャラついてる
って思われないかなぁ?』
聖川は
『はあ⁉︎単車置いてあんのも、会う口実に
したいって言ってくれたんだろ⁉︎
1年間も片思いして、やっと会えてよー、
何で連絡したらチャラついてんだよ』
俺は
『ああ、まあそうだけど』
聖川が
『じゃあ、イジイジしてんなよ!
イジ男って呼ぶぞ』
俺は
『テメーぶっ殺すよ⁉︎』
聖川が
『じゃあ男見せろよ龍神さん』
俺は
『じゃあ1週間連絡待って、来なかったら』
はーっとため息をつき
聖川は
『あんな美人でいい子、ほっとかねーぞ⁉︎』
俺は
『手出したら、皆殺しだ』
聖川は
『誰かとちゃんと
付き合っちゃったらそれも出来ないよ?』
俺が
『それは、そこまでの気持ちだったって
事だろー、絶対後悔するけど』
聖川が
『後悔する前に気持ち伝えろ』
俺は
『いや、歩がな?
俺以上に大事に出来るヤツはいねーんだよ』
聖川は
『お前はプライド高すぎ!本当意地っ張りな、そのまま気持ち伝えるだけならいいだろ』
俺は
『フラれたらどうすんだよ、ピエロだよ俺?』
聖川はタメ息をつき
『何で喧嘩の時みたいに、
カッコよく突っ走れないかねー』
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