伝説の流星会

「伝説の流星会」

フーッフーッ

誰だ、この声、左耳がおかしいな

太い腕の先を見ると、兄貴が立っていた

後ろには忍さんが、龍善を肩に担いでいた


俺が

『兄貴、忍さん!?』

『一馬と真人は』

と横を向くと力也さんに

支えられている


忍さんが

『俺たちの為にありがとう陸君、

こっからはやらせてくれ』


高山兄が

『何だてめー等今は関係ねーだろ!』


力也さんが

『おい!!1人も喋らず、動くな!!』


その場の空気がビリビリとヒリついた


龍善がボコボコの鼻血を垂らした顔で

『何とか頑張って立ってたら、流さん達が

1人で飲み込むみたいに潰してさ』


一馬と真人も

足を引きずってこっちへ来た

『すみません、自分達で何とかして

警察に突き出してやれなくて』


力也さんが豪快に

『わっはっはっ、十分十分

ちょっと休んで見てな』


忍さんが

『徹の家に謝りに行ったら流さんに

会ってさ、原因を突き止めてったら

コイツ等しかいないって思ってよ』


兄貴は

『徹の家で偶然忍に会ってよ、放っておけねーから2人でと思ったら、コイツから見付けたって連絡あるしな、余計な事までしてよ』


力也さんが

『本当に悪かったよ、流星会の人間も

探してたし、そこで待たせてるしさ』


俺が振り返ると倉庫の門の所に

様々な髪をしているが黒のスーツを着た

流星会のメンバーがいた


扉の前には俺達がぱっと見、分かるだけでも


歳上の族、バイカー、チーマー、喧嘩屋、

のチームの頭、勢揃いだ


(浦学の前の頭)(京浜線の頭)(剛腕の頭)

(狂龍会総長) (阿修羅王の総長)

(横須賀全王総長)(現役浜連総長)

(ROUTE134総長)(侍総長)

(乱王総長)(梁山総長)(獅子王総長)

(KING OF KINGS No.00)

(RED &BLUEリーダー)

(TOP OF JAPANリーダー)

(VIP Nightリーダー)


小さい頃可愛がってもらったが、

そうそうたる顔ぶれだ


龍善が

『おい、ちょっとメンバー凄すぎねーか?』

俺は

『俺に言うな、すげーのは分かってるわ』

真人も

『カッケーなーマジで、入りてー』

俺は

『俺に言うなっつーの!2代目あるか聞け』

一馬は

『こうゆうとこで勝ってきたんだろうな』


『!?』『俺たちもだ!』


   全員がどこかの頭達って

    伝説の流星会だ


兄貴が

『だからよー、流星会とも

もう関わらねーって言っただろ、』


と言う言葉を遮って高山弟が

兄貴に"ドンッ"あの体当たりしたが

兄貴は何もなかったように

『暑苦しい邪魔』と言い


後頭部に肘打ちを入れ、

デブは『ガハッ』と言ったが無視して

力也さんに投げた


力也さんはそのまま空中の高山弟の

横っ腹を殴り

デブは『ガハッ』と言うが

同じく無視し

左腕をねじり上げながら

『いや、一緒に暴れるとかじゃなくて、

探して終わりじゃさ、本当すまん』



俺たちは、おいおい何なんだよ

あのデカいの投げて

そのままぶん殴ったよ

普通に喋ってるし


信じられない所にいる実感がした

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