「負けられねー」

一馬と真人は背中を合わせながら

戦っているが、ズレてきている

血を流しながら

人数と歳、骨格、武器

それでも絶対倒れられない


『お前達!!大丈夫か!?』


一馬が

『ハァハァ、大丈夫だ』

真人も

『ハァハァ、龍善は1人だしな』

俺は

『実際もう1人いたらなー!!

ハーッハーッ』


高山兄が殴ってきたが、

後ろに肘打ちを入れ、

隙間を作って避けた


一馬が

『間違いねーなー

アイツ等がいたら笑われんぞ』


そうだきっと

(はっはっは、ちょっと休んでろよ)

(お前達は本当無理すんなって言っただろ)

(無傷の龍神がねー)

(後は俺に任せろよ)


こんな事言われるなー


と思いながら、

足を掴んでいる弟を

振りほどき顔を蹴り上げながら

『だよなー!!

 最強帝南は負けねーんだよ!!』

と叫んだ


そのまま思いっきり体を回し

後ろのヤツに裏拳を入れた


少し離れたヤツに走って飛び

鳩尾、胸、顎に3段蹴りを入れ

後ろに気配を感じたので

後ろ回し蹴りを入れたが


『ガキがちょっと強すぎだろ寝てろ』


その瞬間

特殊警棒で"ドスッ"ドスッ"ドスッ"ドスッ"

背中、肩、こめかみ、腕とぶっ叩かれた

体の左側が痛くて痺れた


『ざけんなまだまだ全滅させてやる』


一瞬止まった瞬間、高山兄と弟から

鉄パイプと特殊警棒で

めった打ちにされた


『ぐあっ』


自分自身に

どこがいかれた?腕は?動くか?

何でもいい

徹さん達はもっと傷付いたんだ

絶対倒れんな、と言い聞かせた

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