「乱戦」

俺は

『おい、高山勝負しろよ、中学生に

ビビったか?デブでもどっちでもいい』


高山は

『なーんでタイマン張る必要がある、

やっちまえよコイツ等』


相手全員が立ち上がった瞬間


俺が

『おい!!チンピラ兄とデブ男

見かけだけか?

狂人っては噂だけか、高山兄弟!!』


コイツ等を潰せば心が折れる

ヤツもいるだろうと煽った


高山弟が

『ガーーーッ』っと俺に突っ込んできた

後ろから高山兄もいる

中学生相手だ絶対勝てる自信からだろう


俺は

『よし、お前達気合いでしのげ』


一馬と真人が

『なめんな、お前こそ負けんな』


俺と高山兄弟、一馬、真人対他

の図柄になった


高山弟が無防備で体当たりして来た

カウンターと思ったが

想像より速すぎた、俺はガードしたが

バランスを崩して何歩か下がり吹っ飛んだ


『フーッあぶねーな』予定より速い


高山兄が『こいつは相撲やってたからな』

と余裕こいている


弟がまた突っ込んできた、

タイミングを合わせて膝蹴り入れてやる

まさにその時後ろから手が伸びてきた

2人がかりで腰を抑えられた


『クソが』後ろのヤツに肘打ちを

入れようとしたが、高山弟が来た


腹にまともにくらい吹っ飛んで

床にざざーっと倒れた


すぐに高山弟が馬乗りになり、

兄は蹴り飛ばしてきた

(クソッマジ重てえ肋骨がやべぇ)

兄も蹴りを入れてきたのが助かった

兄の足を掴み思いっきり引っ張った

仰向けで体ごと俺の上に乗り

弟はテンパって一瞬体を浮かせた

ギリギリでマウントポジションを抜けた


俺は

『危ねー、あのデブ重過ぎるわ』


一馬と真人は背中を預けて

何とかやっている

フーッ早くアイツらのとこ行かねーと


高山弟はまた突っ込んで来たが

後ろのヤツに肘打ちを入れ

体を扇に開き横から

高山男に親指を喉仏に刺した


高山弟が

『グガガ』っとゴロゴロ転がった

思いっきり蹴りを入れ、膝を踏んだ


俺は

『次はお前だ、1人じゃ逃げてーか?』


高山兄は

『今のうちにいきがってろ』


また後ろから掴んでくるヤツがいたので

振りほどき、鳩尾に完璧にパンチを入れ


振り返り高山兄に蹴りを入れる瞬間


さらに後ろから

他のヤツに羽交締めにされた


俺は

『あーキリがねーなー!

テメービビってんじゃねー!』


高山兄は

『勝ったもん勝ちだマヌケ』と言い


俺は『クソがなめんな』

と後ろに向かって後頭部を振った

1人は手を離したが、足が動かない

高山弟がガッチリ掴んでいた

『クソっしつけーな』


一馬達の方へ目をやると

数で押されてきていた

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