「集会場」
暴走族などが
暴走行為をしている時に
悪い事をしていると
走っている事自体に
思ってるヤツは少ない
人を殴ったり
傷つけたりする事と違い
あくまでうるさい音で
信号を止め、逆走などをしてる
“だけ"間接的に迷惑をかけている
くらいにしか思っていない
それが何十年も
続いている理由の1つだ
単車で走っている俺たちはコンビニで
軽く飯を食い、体力を全開にして
思いっ切り
吹かしながら
集会へ向かう途中
スタンドに入った時
同じ集会に向かう
暴走族にかち合った
俺がガソリンを入れていた時
7〜8台の単車が入って来た
ラメ入りの富士山や
日章カラーのタンク
マフラーが2メートルある竹槍
俺は
『あの単車カッケーなー』
龍善が
『俺はあの富士山がいいな』
一馬は
『お前達が見てんからなんか
めっちゃ見られてんぞ、喧嘩すんなよ』
俺は
『上等だよ、
ボコって単車もらっちまうぞ』
一馬が
『徹さん達の仲間かもしれねーだろ』
俺は
『あー、それもそうだな、
俺たち特攻服じゃねーからかもな』
龍善も
『走っちまえば関係ねーべ、
俺のがコール上手かったし』
俺が
『ガス入れたし行くべ』
と言い打越の交差点へ向かった
ヴォンヴォンヴー
ガーヴーガーヴー
カァンカァーン
単車と車が増えてきたと
思ったがまだ、3.40台
で交差点を封鎖していた
俺たちは単車を止め
ガードレールに腰をかけていた
『あと何分?』『10分位』
と話していると
地響きがする程の
単車と車の波が来た
俺たちは無言で眺めていた
上田さん達、浜連の特攻服だ
200台以上はいるだろう
地面に置いた缶ジュースは揺れ
ヘッドライトは眩しく
耳をつんざくような音は
鼓膜が破れそうになる
俺は龍善と一馬に
『集会は来た事あるけど、
これはすげーな、全然違げーよ』
龍善は血が騒いだようで
交差点に入ったり、
反対車線を走ったりしに行った
一馬が『真人来ねーけど、行こうぜ』
俺も『ああ、ちょっとは目立たねーと』
単車が交差点に入った瞬間
真人が現れた
何を言っているか分からない
俺は手をあげた、全く聞こえないし
言いたい事は大体分かる
さらに100台位増えたところで
全体が走り出した
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