「暴走族」
俺たちは集団の
中心辺りを走った
2.30台の集会とは
全然別物だった
俺も感じたが
光の渦の中とか
表現があるが
多分外から見ると
そんな感じなんだろう
実際走ると
そんな綺麗な物ではなく
耳をつんざくほどの
爆音と好き勝手走る
ただの自分勝手に
それが感じた事だった
この台数でトンネルに入れば
鼓膜がキーンと耳鳴りがした
逆走する単車、歩道を走る単車
何でもありだった
圧巻なのが
磯子から新横浜まで
全て単車と車で埋め尽くした
単車の波は約20キロを超えた
こうなると自分達も動けないので、
隣の単車の前に足を出し
車線変更を繰り返した
折り返し近くで
仲間達で大渋滞した
一馬が
『マジですげーなー』
俺も
『おーこれはすげー』
一馬が
『RZのスキンヘッドとパンチパーマ
で日本刀持ってるヤツ目立ってたなー』
俺も
『あれ気合い入ってたなー、
どこの族だろーなー』
一馬は
『特攻服見れなかったしなー』
俺は
『慣れてきたし、あいつら見たら
単車横付けしよーぜ』
一馬が
『あっはっはお前は本当危ないヤツだよ』
と笑い
『龍善と真人とも
合流出来ねーかもな、多すぎる』
俺が
『目立つけどなー、真人なんか
借りてきた特攻服だったべ』
一馬は
『ほとんど特攻服だしな、お前達
マジで勝手に族作って走んの?
これ全部敵になるかもしれねーよ?』
俺は
『なんだかんだ慣れたら、
仲間になるんじゃねーかなーって
思うんだよなー』
一馬が
『お前達強えーのは分かるけどよ、
チーム継いでもいいし、考えろよ』
俺は
『ああ、分かったよ、忍さんも徹さんも、
やっぱ会えないなー、仕方ないか』
一馬は
『この全員の主役だからな、
仕方ねーよ、また後日会えるよ』
折り返しの終盤に向かった
俺たちは何でもいいから
忍さんと徹さんに
会うべきだったこの事を
一生後悔する事になった
あの優しく厳しい
笑顔をもう一度
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