風神の座
第40話 翌日
顔を腫らしてるヤツ
殴って拳を痛めたヤツ
色々いたが
龍善も戻って来たので
俺は話があった
『龍善』
と教室で漫画を読んでいる龍善を
呼び
『どうした?』
『ちょっといいか?』
と中庭まで歩きタバコを
渡した
龍善が
『何だよ、あらたまって』と
笑っているので
俺は
『龍神を背負わねーか?』
と言うとビックリして目を見開いた
『急になんでだよ?』
と言うので
『お前本当は光ちんと頭を巡って
やり合いたかったろ?
それが一年戦争のあんな形で、
お前が全部背負って罪被ってよ、
納得いかねーんじゃねーかと
思ったからさ、
でもお前達は幼馴染だから
やり合ってほしくもねーし、
だから三鬼龍の頭やれ、
ヤンキーいねーけどな』
と笑った
龍善は
『お前は気を使いすぎだ
でも大丈夫だ、
頭とかはどうでもよくなった
光ちんと話したら
俺とお前はルールに縛られなくていい
って言ってたしな、
それに
お前が有名にさせた龍神
もらっても、いいとこ取りみてーだし
俺は風神を有名にさせるからよ』
と言い、タバコを俺に渡してきた
俺は
『そっか、ずっと引っかかって
たんだよなー、
まぁ光ちんもだろうけどな、
薪ヶ丘や浦学は
龍善が一番怖えーって
言うし、お前も大変だな』
と言うと
龍善は
『ま、お前も有名になってるし
お互いな』
『雷神に心当たりはいねーのか?』
俺は
『いねーな、光ちんは森ってゆう
薪ヶ丘から転校してきたのを
雷神にしてみろよって言うけどよ』
『誰だよ?つえーのか?』
『いや、ボコったけどな
最後にナイフ背中に投げてきて
跡に残ったわ』
『そいつ俺にやらせろよ、
どんなもんか見てからだな』
『学校来てねーんだよ、
真人達からも説教されたらしいしな』
『何だよそれ、じゃ来たら
実力見るでいいな』
『ああ、とにかくお前が戻って良かった』
と握手をした
『久々に龍善の家でヤンキーの服とか
雑誌見ながら探してーな』
『俺は風神の刺繍入れに行きてーんだ、
ボンタンも買いてーし、
2つ隣の駅にまだあんだろ?
ジャニーKって店』
『ああ、あるよ、帰り行くか?』
『そうしようぜ、学ランにするか
ブレザーか迷うな』
『俺が龍神入れた時はなかった
けど、ブレザーの短ラン出たべ?
いいよな』
と笑い
『いや、学ランもいいよな』
と久々にヤンキーの服の話が
できて俺は楽しかった
学校も終わったので、俺と龍善は
聖川にヤン服買いに行くと言い
駅に向かって歩いた
俺は
『お前次捕まったら鑑別だろ?
『どうかな、家裁行ってどうなるかな』
『鑑別は2週間程度だからいいけどよ、
年少は長げーよな』
『半年か1年か長いわ、我慢出来ねーよ、
まず全員ぶっ飛ばしてー』
『お前出るの伸びるな、出れねーよ』
くだらない話しで笑い合っていると
駅の前に薪ヶ丘があるので、
通り過ぎると
『忍さん』
兄貴の友達で知らない人はいない程
強い、柔道で全国3位までいった
先輩がいた
『よー、陸くん久々じゃん、小学生
の時会った以来だなぁ、
ずいぶん立派になったな』
親戚にでも会った気分だった
『ありがとうございます、
今日はお1人ですか?』
『おー、アイツ仕事残業なんだわ』
アイツとは忍さんの相棒の徹さん
影澤忍(カゲサワシノブ)
竹永徹(タケナガトオル)
このコンビを知らない人はいない
『ご無沙汰してます、忍さん』
と挨拶をし
『どこ行くんだ?』
『ジャニーKです』
と言うと
『あー、あの辺今危ないのいるから
何かあったら俺の名前出してな』
と言い
『ああ、ありがとうございます、
大丈夫ですよ
それから、俺の友達の龍善です』
と紹介をした
忍さんは
『あんまり悪い遊び教えんなよ、
流さん戻ってきたら怒られるからよ』
龍善は
『はい、でもこいつが1番気合い
入って危ないっす』
と言い
皆んなで笑っていると
真人達が走ってきた
忍さんは薪ヶ丘出身なのだ
忍さんに
いつものトリオが
『お疲れ様です』
と挨拶をすると
『おう、お前達気合い入れて
頑張れや、なんかあったら言えよ』
『じゃあな、陸くん流さん帰ったら
教えてな』
と言い車で走って行った
『よお真人ー、忍さんカッケーよな』
と話しかけると
『うちの自慢だよ』
と言い
勇が
『どっか行くの?』
と龍善に聞くと
『ジャニーK、陸行こうぜ』
と、相変わらず口ベタと言うか
余計な事は省くヤツだなー、
それで通るからすげーよと思った
俺は
薪ヶ丘メンバーに
『またな』
と言い駅に向かった
ああそう言えば2つ駅乗ると
違う市になるのか
1度しか行ってねーから忘れたな
と思いながら電車に乗った
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