第39話「決着」
『10人目最後だ』
と立ち会い人が言った
後から来た浦学の先輩は
こっち側は
『真人と陸が狙われたのがキッカケだから
ケジメに頭とやるって事か』
JJの先輩は
『それに頭になれる奴が
多いからな、任せたんだろ』
浦学の先輩が
『流さんの弟か、血筋だなあ
危ないヤツって有名だもんな』
JJの先輩は
『まだまだ流さんには敵わないな、
中学でもっと広範囲、
梁山でも仲間がいただろ』
梁山は
『流さんって年少入ってる流さん?』
『ああ、まさかの流星会のな』
『マジ!?見た事あるわ、超こえーよ
あの各校、各チームの頭しか入れない
チームの頭だろ!?
仲間が連合の頭でよ
ずいぶん長い事入ってんなー、
年少でも噂話は入って来るから
負けられねーだろーな
横浜のカリスマの弟かよ』
浦学が
『タイマンで勝って終わるか、
負けて終わるかは大違いだよなー』
同じ事を仲間達も言っていた
『頭ってのは絶対に負けを認めたら
だめなんだ、
その辺渋谷は分かってそうだな』
立ち会って分かったが
こいつは強いな
と思った
こんな感覚は久々だ
俺の頭の中も
こいつは絶対に負けを認めない
気絶させるか、
完全に戦闘不能にしねーと
と思っていた
渋谷と3メートル位の距離に
入った
俺は『全部出し切ってかかってこいよ』
と言った
踏み込んで思いっきり右拳を振り切ってきたが、
左手で拳を掴み右手で殴ろうと
した所を
頭突きがきたので
体ごと右にずれ
渋谷の頭突きの威力+渾身の右拳の
カウンターで耳の後ろを殴った
少しふらついた所を
もう一度同じ所を
殴り、左手で顔を引っ叩き
顔を自分と真正面を向かせ
鼻を思いっ切り2度殴った
渋谷が距離を取ろうと下がった所で
少し助走を付け
渋谷に向かって飛んだ
1発目みぞおち2発目胸3発目顎に
蹴りを当て
地面に足を付けた瞬間
一回転し右肘で肋骨を殴り
もう一度回り裏拳を顔面に当てた
終わったかと思ったが
右拳を細かく振り回して来た
いつも通り避けた
と思ったらフェイントだった
左で殴ってきた
"チッ"っと言い
右手でギリギリ避けた
あれで終わらず
速攻で反撃かよと
この瞬間完全に本気モードに入った
右足で踵落としを当てようと
したが足を掴まれた
が
足を持たれて支えられていたので
その場で逆立ちをして
持たれていない足で顔面の目を蹴り
立ち上がり顎に掌底を"ガチン"
と当て
ふらつき下がりかかった所を
渋谷の耳を掴み
引き寄せた
渋谷の後ろに回り
顔の前から右手で左耳、左手で右耳を
掴み、渋谷の首を
回した
"ビキッ"っと
首の骨が折れる限界まで回した
動けなくなった渋谷を
正面に向かせ
殴った後、頭を掴み
頭を下げさせ
腹の辺りを持ち体を持ち上げ
頭からコンクリートに叩き付けた
『おら、立て』
と言い
無理矢理立ち上がらせようとすると
アキラが止めに入った
『やめてくれ、首の骨が
折れてるかもしれねー』
『どけ、テメーもやっちまうぞ
こいつが負けを認めなき終わらねー』
アキラが
『もういいだろ渋谷、おい』
と必死に叫ぶが応えない
『どけっ、とアキラを蹴り上げ』
『渋谷ーテメー次は膝だよ、
俺の仲間を襲った罪と
今回仲間を殴った
テメーの仲間の罪は重罪だ』
と言い
右膝を思いっ切り踏み潰し、
何回か繰り返していると
渋谷は手を上げた
『なんだ、ハッキリ言え』
『俺の負けだ』
俺はその場で右腕を真上に上げた
<歓声と共に>
仲間が歩いて集まってきた
光ちんが
『徹底的にやらねーと
ああゆうのは何回でもくるタイプだからな』
『相手の後処理とか話してくるからよ
少し休んでろよ』
と歩いていった
聖川が向かってくる
『分かってるよ、言いたい事は、
正直気合い入ってるし強かったからよ』
と言い
『分かってんならいいよ、やりすぎで逆恨みでも狙われたり、捕まるのが心配なんだよ』
と話していると
涼が
『やりすぎな』と言うと
俺は
『うるせーよ、負けを認めねーんだよ
ブタゴリラが、お前がやってみろ』
といつものノリが返ってきた
俺は
『あーしぶとかったな、
と言い"どかっ"と座ってジュースを飲んだ』
豊が
『お前にしぶといって思わせるか、
強かったか?』
『ああ、強いな、スタミナと打たれ強さは
いいもん持ってるな、
飛び蹴りの後の肘からの裏拳で
普通は終わってるよ』
聖川が
『あいつら一応仲間になんだろ?』
俺は
『ああ、何人かはいい戦力になるな』
真人が
『今度俺とやるか?』
と笑って言ってきたので
俺は
『上等だよ』と笑って言った
バッキーは
『安心したよ、お前には勝てねーな』
と握手をしてきたので
『任せなさい』と笑って握手をした
メンバーを呼び
『そいつら全員俺らの下っ端からだから、
しっかりしつけとけ』
と言い
俺が
『あっ豊と勇やったヤツぶっ飛ばさないと』
と言うと
『もう十分だ、渋谷からケジメ取った』
と豊が言った
『ふーっ』
と深呼吸をし
あれは今までで一番タフだったかもなぁ
喧嘩で疲れたのは初めてだ
とゆうのが、正直な気持ちだった
1年だけで勝ったとゆう事で
さらに一気に名を広めた
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