「親友の仇打ち」

忍さんは俺たちの知ってる

忍さんじゃなかった


流星会の人も


『尖ってる忍を思い出すな』

『ほとんどのチームに徹と突っ込んだ時な』

力也さんも

『俺に喧嘩売った時の顔だわ』

『いや、ほぼ全員やってるよ?』

『一個下じゃねーよ、あれは』

『誰かやられただろ?』

『うるせーよ』


後ろからマジかよと思う会話が聞こえる


忍さんは

『高山ー、テメーなんかに、夢を持って

引退した徹を失うなんてなー!!」


高山は迫力に完全に飲まれている


『あれは下の者が勝手にやったんだ、

手打ち金を払う、流、いいだろ?』


忍さんが

『テメーが流さんを呼び捨てにすんじゃねー、徹に頭下げて、テメーは地獄に行け』


高山が本物か分からないが

銃を出した


高山が

『オラ、道開けろよ、死ぬぞ』


その場にいた誰1人何とも思わなかった

流星会の人は色んな修羅場を潜ってる

俺たちも覚悟してここにいる


忍さんが

『テメーは一生救われねーよ』


そう言った瞬間、飛び込み

高山の手首の関節を外した


"カラカラ"と地面に落ち、

忍さんが蹴り"シャー"と滑って来た


兄貴が

『銃刀法もプラスさせる、触るなよ』

と言った


忍さんは高山を殴って、殴って

投げて、起こしては、投げた

最後に絞め落とすのが長かった

ので


同い年の上田さんに

『忍ー生かす価値はねーけどよ、

徹に殴られんぞ、俺もお前達の地元の親友だ』


と言われ、

天を仰ぎ、徹さんがそこにいるように

会話をするようにして手を離した


忍さんは

『ここにいる俺の仲間、そして、

ここにいない仲間も、力を貸してくれて

本当にありがとうございました!!』


と膝に手を当て頭を下げた

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