「終わりと始まり」
やっと全てが終わった
本当に長い長い1日だった
落ち着いたら体の痛みが戻ってきた
兄貴が
『よし、俺と忍で警察呼んでコイツ等
引き渡して終わりだ、4人のガキは被害者で
呼ばれるかもしれねーぞ、全員解散しろ』
流星会の人も帝南メンバーも
集まってきた
多分ムードメーカーの
力也さんが
『おいおいおい、そりゃねーよー、
タメ全員引退すんだから、語ったりよー』
剛腕拳の頭が
『力也ー、寂しがり屋か?
最後に腕相撲しようぜ力ゴリ』
梁山の総長が
『ゴリゴリに言われたくねーよな、
バカゴリラ、龍神のが強えーぞ』
VIP Nightリーダーが
『いつまでもヤンキーが最強
じゃねーぞ、俺の腕相撲の強さ見せてやる』
鷹村さんが
『腕相撲ってガキか、お前達、
ここはロープあんだろ、綱引きでいこうぜ』
忍さんは
『いやいや、ここは柔道っすよ』
上田さんが
『皆んな最後まで自分が主役だもんなあ、
つーか流さんの蹴りマジで痛え』
忍さんが
『蹴りくらったの?』
『ああ、ハンパねーよ、見えなかった』
『逆に光栄だけどな』
『いやいや、お前マジでおかしいだろ』
神崎さんが
『アッハッハ、最高に楽しいなお前達、
写真撮って花火でどうよ?』
兄貴以外が
『最高じゃねーか、海で勝負だ』
兄貴が
『バカ、本当競うの好きだなお前達、
まあお前達で行って来い、
後始末は俺がやるから』
神崎さんが
『本当頑固だな、そこがいいとこだけどよ、
俺が撮るから流星会で写真位は撮れよ』
忍さんが
『本当に徹のとこに飾りたいかも』
兄貴が
『あーっ分かった分かった、
でもカメラなんて誰が持ってんだよ』
神崎さんが
『なめんなよ、持ってるぜ、と出した』
上田さんが『さすがっす』
優次さんも『やるなーっ』
力也さんも『おっ、さては出来るヤツだな』
神崎さんが
『カメラでさすがとか言われても
複雑なんだけど』
と言い全員で笑った
神崎さんが
『流星会集まってー』
と言うと
兄貴が
『お前も入るんだよ、意見あるヤツー?』
全員が
『神崎ー、俺たちもう仲間だろ』
『もっと早く知り合いたかったぜ』
『そうっすよ、水くさいっすよ』
神崎さんは照れ臭そうに
『ハハッ俺もだよバカやろー共』
と中に入り
俺は
『俺が撮りますよ』
とカメラを受け取り
並んでいる流星会を見ると
俺たちもこんなふうにと思った
『いいっすかー?はいチーズ』
"カシャ"と心地いい音がした
力也さんが
『次は中坊も入れようぜ、
ここまで透の為に気合い見せたんだ』
真人は
『いやいやいや、そんな』
と言うが、忍さんに押された
俺は
『帝南集合だろ』
と言い流星会の両端に入り、
いい感じの高さの台にタイマーをセットし
『行くぞー』3.2.1"カシャ"
俺たちの一生の宝物の1枚になった
神崎さんが
『今度東京来いよ、連絡先教えるからよ』
とまだ盛り上がっていると
俺は
『ふぅー』と深呼吸すると
聖川が
『俺達はこれからが始まりだな』
俺は
『ああ』
聖川に
『お前、無茶しすぎると
今襲われたらやべぇぞ』
俺は
『今は何日か待ってって言っちゃいそう』
聖川が
『はい、弱ってるヤツは慰めてもらえ』
と俺の腕を引っ張って門の外に出た
『何だよマジで疲れたし、怪我人!』
聖川が
『この子も疲れてるっつーんだよ』
金髪をなびかせている歩がいた。
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