第42話「雷神」
龍善の買い物をしに行った翌日
学校へいつも通り遅刻して
行くと
行きの道で偶然、豊に会った
豊に
『よう、大分顔腫れたか?』
と聞くと
『大丈夫だよ、悪かったな
負けちまって』
『まだ気にしてんのかよ、
いいよ別に、敗けたら
最後全滅させようと思ってたし』
と笑いながら言ったが
『お前ならやれるかもな』
と落ち込んで完全に自信を無くしている
様子だった
『お前いつまでも引きずっても
しょうがねーべー、
次の喧嘩でリベンジすりゃあ
いいだろ』
『どうすれば強くなれる?
教えてくれ』
俺はため息をついた
重症だ
『そもそも喧嘩だろ?
お前ボクシングに頼りすぎ
なんだよ、
何でもありのルールなのに
お前はルールに縛られてんじゃん
ボクシングですげー成績
残してるならそれでもいいけど
まだまだなら
ボクシングの技術は1つの
武器だと思って、無理なら
他の攻撃しろよ』
『そっか、そうだよな』
『ああ、そもそもボクシング習ってる、
で天狗になりすぎなんだよ
何年もやって、県内とか全国何位とか
そっからだろ』
『お前本当ストレートに言うな』
とやって豊が笑って言うので
『お前とも幼馴染だし、
教えてくれって言うからな』
と言い2人でいつものように
笑いながら歩いて学校近くに着くと
後ろ姿で分かる龍善がいた
昨日買いに行った
長ランにボンタン姿だ
『よう陸、豊も一緒か』
俺は
『ああ、途中で会ってな』
豊は
『やっぱ龍善はヤン服か』
龍善は
『ボンタン履けるのなんか
中学までだしな』
俺は
『お前は目付きが悪すぎるからな、
ヤン服が似合うよ
真人達がビビるのも分かるわ』
『お前もな』
と龍善に言われ
3人で学校に入って行くと
メンバー数人、見た事あるヤツがいた
俺は
『お前なんだっけ?矢田だっけ?
何だよたまってよ』
矢田達は
下駄箱から教室行く場所にある
美術室を開けた
『森ってヤツコイツでしょ?』
と指を挿した
さらにメンバー5.6人に囲まれている
森がいた
龍善が
『おーコイツ探してたんだわ、
俺がやるからよー』
と言うと
矢田が
『ちょっと待ってよ、風神は
龍善が背負うのは喧嘩見たし、
色んな話し聞いて納得したけど、
雷神背負いたいヤツもいるんだよ、
コイツって噂あるけど本当なの?』
やっぱり、不良で三鬼龍は華なのだ
なれる物なら、なりたいヤツは
山ほどいる
俺は
『別に決めてねーよ、テスト
してみるだけだ』
『テストって?』
『俺か龍善とタイマンで勝つか、
認めたら』
『えっ…』
龍善が
『そんな簡単に雷神背負わせる
ほど、俺たちは安くねーよバカ』
“ドッ“
『いっって』
龍善が矢田の太腿に蹴りを入れた
見ていた豊が
『あーあ、この2人怒らせるなら
それなりの覚悟がねーとダメだよ』
と言い
俺は
『まーお前等の気持ちは分かる
けどよー、ついてこれねーよ、
まぁ森を捕まえてたのは
良かったけどな』
龍善が
『勝負したくなったらいつでも
やってやる、それと真人達に
ビビってるヤツも絶対ダメな、解散しろ』
その中のデカいの2人が前に出て来た
俺は
『お前達俺とやるか?』
そう言っている瞬間にも
腹を殴ろうと思ったが
『いや、豊さ勝負しろよ』
コイツはこの前の喧嘩で
豊を舐め切ってるなぁ
と思い
俺と龍善は
『俺がやる』
と俺も龍善も昔からの仲間を
なめんなと完璧に殴るスイッチが
入り殴るモーションに入ったが
豊が
『ああ、俺がやってやるよ
手は出さないでくれ』
と言った
俺も失った自信を取り戻すには
1番いいと思ったが、イラつきは
止まらない
豊が
『コイツ等、菊橋って双子だよ』
と言い
俺は
『あーちょうどいいじゃん、
森入れて3対3だよ、やった
楽しいイベントじゃねーかよ』
と急にテンションが上がり
龍善に
『お前どっちやるよ?』
龍善は
『チッと舌打ちをし、クソッ
1対1だろ?森は今回は俺にやらせろよ』
『クソッ』
と言い
『じゃあ俺は菊橋兄な』
菊橋は
『目立つから放課後か体育館裏で
やる?』
豊が
『オメーラそんなんじゃどーせ
コイツ等についていけねーぞ
、さっき殴られそうになったの
気付いてねーのか?
ビビってんなよ今ここでだよバカ』
と言い
俺は
『美術室な』と
全員入って行き、
『おい森もう一回
ボコってやるからよ』
と言い
俺は菊橋兄
豊は菊橋弟
龍善は森と
タイマンを張る事になった
まず豊が前に行き
『おい、俺に勝って幹部に
なるんだろ?かかってこい』
と言い構えた
俺と龍善は結果は分かっていた
豊が負けたアキラは
4校合わせた3年で2番か3番目に
強かった、それをこうゆうバカは
分からず、弱いと勘違いして
このスキに幹部を狙いに来ただけだと
菊橋のパンチは当たらず
綺麗に避けている
が、動きが止まった瞬間
豊が頭突きを喰らわし
顔面に思いっきりパンチを入れた
さらにダメ押しで
耳の後ろへパンチをし、
崩れた所をアッパーで
崩れ落ちた
『おー、いいねー』
と言い、
耳の後ろの三半規管を殴ると
バランスを崩す、それから
アッパーで脳を揺らす、完璧だった
俺と龍善は
『いいじゃねーかよ、
勘違いしてるヤツが出てきたら
ドンドン畳んじまえ、俺等もやるから』
と言い
豊は
『ありがとうな』
と気持ちのこもった言い方をした
俺はは
『さーてと、俺に勝ったら幹部と龍神
両方手に入るぞー』
こいよと、言うように余裕で手を振った
菊橋は完全にビビっている、
前に出て来れない
『来れないなら行くぞ』
菊橋に走って行った
顔面に飛び膝蹴りを入れ
回し蹴りで吹っ飛ばすと
机を滑って下に落ちていった
『つまんねーな』
と言い
椅子を持ち、変形するほど
叩き付け終わらせた
『まーこうなるよな』
と龍善と豊が言い
さて
『テメーが森か、探したぞお前は
マジでやるからな』
龍善が森に言うと
森が龍善に
『本当に強えーのかお前?』
と言った
俺等幹部でなければ、
他校でも凍りつく言葉だ
龍善は完璧に切れた、
凄まじいオーラだった
『生まれて初めて言われたぜ』
と言い森に向かっていった
無造作に髪を掴み
引き寄せながら顔面を殴りまくった
鼻血なのか歯が折れたか
分からないほど血だらけだ
その後は
そのまま膝蹴りを顔面に入れ
襟首を掴み投げ飛ばした
龍善が
『でけー事言ったんだろ?
これで終わるなよ?』
と言い
机に掴みながら
立ち上がろうとした森に
飛び蹴りを入れた
気付けば龍善の手とボンタンには
森の金髪の髪が絡みついている
森は
『シューシュー』
と息をしながら
ナイフを出した
『早く刺しに来いよ』
と龍善が言うと
ナイフを振りかぶりまた
切ろうとしたが
龍善に腕を掴まれ、腕に膝蹴りをされ
ナイフを落とし
更に腕を捩じ上げられ
反対方向に折られた
“ゴキ“
鈍い音がして腕を折られた
そのまま森は腕を抑えて
座り込んだ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます