第18話「一触即発」

「一発触発」



俺は勇と真人に詰め寄り、

このままやっちまい、

前川も潰して

他校を全滅させようと

思った


真人が

『おい、お前ナメるのも

いい加減にしろよ!!』

勇は

『頭はお前達

だって認めてるだろ』


と言い放ったが

関係ない


俺は

『2人でかかってこいよ

身分を分からせてやる』


そう言ったところで

さすがに勇も

体勢を変えた

真人の腕が伸びて来た

所を振り払い、

一歩踏み込むと

勇のパンチが

飛んで来た

一回転して

裏拳を真人に

当てる瞬間


声が聞こえた


『おい待てよ』

光ちんだった

『喧嘩だったら

俺も入れろよ』


勇が

『陸が何も聞く耳

持たねーんだよ』


光ちんは

『それが帝南の

"治外法権"

陸なんだよ』


俺が勇と真人に

『ビビってんなよ、

1人でもいいんだぞ』


と言うと


光ちんが

『その辺にしといてやれよ、

一応ダチだからな』

と俺に言い

勇と真人には


今日の出来事を説明し、

『荒れる気分にも

なるんだよ』


と言い

さすがにムカついて

いただろうが、

森の件は責任が

あるので、

勇と真人は

『そうか、イラつくけど

痛み分けにするか』


とため息を吐き

俺に

『久々に本気で

暴れ回ろうと思ったぜ』

と笑いかけ

俺も

『ああ、血が逆流する

みてーに、

どうなるかの喧嘩が

出来そうだったな』


と笑い


4人で座り

勇は『いいなぁそっちは

イケイケもいるし、

揃ってて』

光ちんは

『龍善が戻ってきても

幹部が1人足りねーよ』

真人が『森は?と聞くが』

『使えねーだろ』

と光ちんが言い放つ』


勇が

『性格が悪いけどね、

何かと使えるよ』


俺が『それは実感した、

転校してきたなら

見張りが必要だな』


3人揃って俺に

『1人しかいねーな』

『雷神にするのが

1番だ』と言い

『嫌すぎる』と

皆んなで笑った


政の事で

落ち込んで、

イライラしていた

俺にはこれくらい

刺激のある奴らと

喧嘩をしなければ

止められなかった


この頃からだろう

楽しさよりも

何より

刺激に飢えていた

どんな相手でもいい

揉め事をいつも

待っていた

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