「マサカリ親父」

この夏休みとゆうのが

とにかく暇で暑いし

やる事もなく

今日もローラー公園だ


俺が

『暇だしよ、明日は単車で集まって

ふかしたり、単車磨こうぜ』

皆んな文句なく

『おー、単車で集まるべ

久々に走ろうぜ』


メンバーの人間が

『単車持ってないんだけど』


龍善が

『人数多かったら車で来い、

何人かだったらケツに乗せてやるよ』


豊が

『つーか単車に乗りたいなら

お前達、自分でパクってこいよ、

いっつも捕まる事はこっちに

回してよー』


光ちんが

『はっはっそりゃそうだな、

図星だなーお待等』


涼が

『まぁいいや、明日は後ろ乗れ』


と言い解散した


次の日、俺、光ちん、龍善、豊は

家の方向が同じなので、

集まり、メンバーも来た順番で

乗せてローラー公園へ向かった


涼と聖川は2人乗せて来た


俺は

『おー、聖川のバンダナにグラサン

でスティード似合うなあ』

豊が

『涼のSR500珍しくていいけど

SRの直管うるせーな』

龍善が

『単気筒だからな、俺たちの

旧車みてーにうるせーよ、

まあ光ちんのハーレーほど

じゃねーな』

光ちんが

『俺のハーレー1000cc超えだからな

馬力すげーぞ』


俺は

『俺ハーレー乗りてー』

と言うと


聖川と涼が降りてきた


『ちょっと単車入れ替えて

走ろうぜ、たまには

違うのもいいな』


とローラー公園前の道や坂、広場で

吹かしまくり、走ってきては

戻ってくるを繰り返していると


飲み物を自販機で買いに行っている

メンバーが右腕を血だらけで

走ってきた


『マサカリかついで殺しにきた

変な親父がいる!!』


『はぁ?マサカリかついだ親父?』

『マサカリ?くらったらマジで死ぬよ?』


と話していると


土だらけ、錆だらけの

マサカリを担いで本当に走ってきた

ヨレヨレで汚れた服だった


白いシャツに作業着のようなパンツ

で完璧にぶっ飛んでいる

何を言ってるのか分からない

とにかく大声で叫んでいる


光ちんが

『ああゆうのはあぶねーな』

と言い

聖川が

『つーかあんな汚ねー刃物

普通より危ねーなー』


俺は

『チッ、おい、矢田ー俺の単車で

怪我したヤツ病院に連れてけ、

知らないヤツにやられたってよ』


『ああ、うん分かった』

と言い、“ゴォぉォォブォンボー“

と単車に乗せて行った


光ちんが

『おい、なんだお前落ち着けよ』

と腕を上げ構えながら言った

『…×8+8〆<1[1』


やっぱり何を言っているか分からない

そのまま殺す気で襲いかかってくるが

うまくよけ

こっちは人数いるので

俺は後ろへ回り、スキを待った


マサカリ親父が動いた所で

光ちんが“パチン“と指を鳴らし


俺はその瞬間“ゴッ"っと手首を殴り

親父はマサカリを落とし、俺が拾い

田んぼへ投げ捨てた


俺は

『おい、大人しくしてんのにも

限界あんだよ、お前殴ったら

死にそうだしよ』

聖川も

『オッサンも殴られるのもよ、

その歳で捕まんのもだりいだろ?』


マサカリ親父は聞いてない

家に帰ったかと思ったが

今度は日本刀を持ってきた


光ちんが

『あーあ薬中だなー、本職じゃねーな

頭おかしいだろ』

メンバーのヤツに

『お前達あいつ無傷でやれるか?』


……

『いねーのか、だからいつまでも

俺たちにくっついてるヤツって言われんだ』


そんな事を話しているとマサカリは

動かなくなっていた


聖川だった

日本刀を振りかざした瞬間に

近付いてコンクリートへ投げ飛ばし、

地面に寝転がって動かなくなった


日本刀は俺がもらうと言い

自分の単車のシートに差した


光ちんが

『やるな、聖川』

涼が

『このままじゃ真夏だし死ぬぞ、

このマサカリ親父』

メンバーに

『オッサンを近くの平家の

家の前に捨てて来い』


と言いタバコに火をつけた


聖川に

『さすがだなー、気付かなかったぞ』

『俺の近くに向かってきたからな』


龍善が

『あれ?聖川さーグラサンの

耳にかけるとこ根元から片方なくね?』

聖川が

『あっバレた?踏んじゃってさー』


龍善は笑いが止まらなくなって

『“あーはっはっなんだよそれ"』


皆んなが聖川のグラサンの左右を見る


『うわーそれやべえよー』

と言い全員笑いが止まらず

もう地面に転がって笑っている


俺は

『ちょっと待って、何で落ちねーの?』

『グラサンの鼻につく所を

ギューってやってんだよ』

と言いまた爆笑した


光ちんが

『買えよー』

と言い笑いがおさまらない


俺は涼に

『お前のグラサン聖川とモデル一緒

だろ?似合ってねーから、聖川にあげろよ』


涼は

『俺も気に入ってんだけど』


聖川が

『残念ですが涼のはフレームが

広がってそうだから無理』

『お前までイジるな』


豊が『あーおもしれー、最高だなー』


と笑いながら

『あっさっきのやられたヤツ大丈夫か?』

『事故ってたら俺の単車なんだけど』


メンバーの人間に

『矢田と連絡取るか、お前等合流して

落ち着いたら

単車置き場に単車返して

鍵は明日持って来いって言っとけ』


と言い帰りは光ちんの単車の

後ろに乗り帰った

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