「兄弟喧嘩」

言ってる事は理解出来る

家族なら心配するだろう

兄貴の中じゃ

忍さんも徹さんも

まだまだなんだろう

それでも納得いかなかった

理由になっていなくても

何とか言葉を絞り出した



俺が

『兄貴がいいって言ったらって

言ってくれたんだ、

俺にとっては尊敬してる人なんだよ』


兄貴は

『世の中ヤバいのも強いのも

山ほどいるんだよ』


俺は

『ちゃんと仕事して、ケジメ付ける為に

早く引退すんだよ、カッコいいじゃねーか』


兄貴はイラついて

『俺にそこまで言うなら頭取ってこい』

『は?仲間なんだよ』

『お前もヤンキーなら頭になれ、

今からお前の頭やりにいけ』


意味が分からない、なんだよそれ


俺は

『俺は好きで特攻隊作ってやってきた

自由にやってんだよ、てめーざけんな』


兄貴はどこ行ったかと思ったら

金属バットを持ってきた


兄貴は

『早く行ってこい』

とバットを本気で振ってきた


俺は避けて襟首を掴んだが

殴れなかった

何度もやってきたボディ打ちだ

それより人を殴れなかったのは初めてだ

何でだ!?ビビってんのか?

頭の中が整理出来ない

完璧にやられている姿

殴った後が想像出来た

怖くてビビるのはこうゆう事か


兄貴に

『殴ってみろよ、やってみろ!!』


と言われたが襟首を離してしまった

情けねーと心の中で思った


兄貴のパンチや蹴りは

頭と顔は死ぬと守ったが

ガードごと殴られ貫通力がある

ガードや防御の意味がない

速すぎて腕や足は避けきれず

ガードも出来ず殴られた

気付くと後ろまで吹っ飛ばされ

ドアが壊れてる事に気付かず

気付いたら隣の部屋にいた

何より纏っている威圧感は

経験した事も見た事もなかった


暫くして、小学生の弟が泣き出し

兄貴は部屋に戻った

兄弟とゆう事もあり、

当然本気は出さなかったんだろう

それでも体はバキバキだった


横浜最強、神奈川を制した

流星会の頭は強かった

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