「風のように」

俺たちは順番に

相手をして、手加減は

したが矢田がもたねーと

一馬が言い出し

光ちんと一馬が

ボクシンググローブと

ミット、ボディプロテクター

ベッドギアを持って来た


俺は『矢田ーどうだよ?』


矢田は

『いや、どうって、頭と三鬼龍じゃん

最強メンバーは強すぎるって』


『あっ言われてみれば、偶然』

と皆んな笑っている


矢田は『何だよ意識してなかったのかよ』


俺は『つーか、お前達って聖川が優しいから

なめてんじゃねーのか?』


矢田は『いや、そんな事ないけど…』


龍善が

『聖川は強えーな、俺は空手、

光ちんは少林寺とキックボクシング、

一馬がボクシング、

陸は天性の物と動体視力

ってとくがある、

アイツは単純に喧嘩が強い』


俺が『龍善だって勝敗つかなかったしな』


矢田は『マジで!?』


光ちんが

『やりゃ分かる、あれは

生まれつきだな、動きも読めねー』


ふっ『やってみな』と笑い

俺たちは久々に自分達の組手もして、

実力を確かめ合い、軽く本気になり喧嘩して

『このヤロー3人で来いよ』など、色々と

やりながらも笑っていると


聖川、涼、豊が来た


聖川が『何で電話出ねーで集まってんだ?』


俺は聖川達にも事情を話し


聖川は激怒した

『今すぐ行くぞ!!なめやがって!

そうゆうヤツが1番嫌いなんだよ!』


俺はため息をつき

『今日何回このやり取りしたと思う?

俺たちがムカつかないわけねーだろ!!』


聖川をなだめ

聖川は『で、肝心の相手誰なの?』


矢田は

『いや、それが』


俺たちは『何だようぜーなー』


『梁山』


俺たちは

『よっしゃ最高!!

当日は一緒に行ってやるからよ』


龍善が 

『やっとかよ、ちょうどいいぜ』


俺も

『よしよし、これで最強はもらった、

ヤンキーの鏡は俺がやるからよー』


龍善が 

『お前いいとこ持ってくなよ』


光ちんが笑いながら

『そうゆう事だ、段取りはしとく、お前は何もビビる事ねー、やっちまえ』


矢田は『ありがとうございます』

と頭を下げた


俺は

『仲間にそんな事すんな。

はい続き、次は聖川な』


単車の腹から響く音が聞こえると

JJの大沢さんと正親さんとだった


俺たちが『お疲れっすー』


と言うと

『流さんいる?』といつも通り聞くので

『今日絶対います』


と言うと"ヤベッ"とエンジンを切り

端に単車を寄せた


家の横の脇道は帝南幹部とJJで埋め尽くされ

たが、兄貴に見つかるとヤバいので

ゴミは絶えず綺麗にしていた


ふと風が吹いたなと、振り向いたら


微笑んでいる歩と香織ちゃんが座っていた

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