「アメリカンと族車」
学校が終わり俺たちは
近くの広場に集まっていた
タバコを吸い真人達を待って
ダラダラしていると
“ドルルルル"と低音独特の
アメリカンのバイクの音がした
JJの先輩がスティードで
走ってきたのだ
同じ中学の2つ上だった
正親(まさちか)さんと
浦学の1つ上の大善さんだった
正親さんは外見もカッコよく
聖川や豊はカッケーなー
とよく言っている
正親さんが
『おう、揃ってんじゃねーか』
と言い
俺たちは
『お疲れっす』
と挨拶し
光ちんが
『ああ、真人達呼ぼうと
思ってんすよ』
大関さんが
『何だ?やっちゃうのか?』
と笑っている
『ちげーよ、遊ぶだけだよ』
と光ちんは1つ上には
タメ語だ
大関さんが
『陸ー、流さん出てきたか?』
と聞くので
『もう今日かもしれないし、
いつ出てきてもおかしくないっすよ』
と言うと
正親さんも
『マジか!?
もうお前の家の前で
単車の音鳴らすのやめよ』
と言い
『成宮達にも気を付けろって
言わねーと潰されんな』
光ちんが
『どこ行くの?』
と聞くと
『大沢の家だよ、今後の事とかな』
大沢さんは俺とも幼馴染の
JJの副ヘッドだ
光ちんが
『後で行くから言っといてよ』
『分かったー』
と言い
“ドルルルルボンボオオオオ"
と単車で走り出し
右腕を上げ手を振って走って行った
聖川が
『やっぱ正親さんカッケーなー』
豊も
『おー、赤のスティード似合うな』
涼も
『ああゆう変わらない感じなー』
俺は
『お前は大関さんだろ』
大関さんは更にデカくなり
150キロ近く身長も180近い
龍善は
『男は黙って族車だっつーんだよ、
なあ陸ー』
『アメリカンも仲間が
走ってるの見てるのはいいけど、
旧車の族車が1番だなー
音と派手さがちげーよ』
と言い龍善と“パチンと
ハイタッチをした
光ちんが
『おせーな真人達』
と言っていると
“バブーブアンブアンブー"
と族車が吹かしている
単車の音が聞こえた
龍善が
『ザリだなー真人か』
と言っていると勇と真人だった
『悪いパーカーに追われてよ』
と勇が降りてきた
“ゴロゴロバブーブアアアン"
真人がエンジンを切らずに
吹かしていると
龍善が
『真人ーエンジン切って
近場に隠して置いて来いよ』
と言い真人も降りてきた
勇が
『久しぶりだなあ、
揃ってどうしたよ、森の事って』
光ちんが
『あいつがお前たちに
ビビらなくなったか
試してーんだわ』
と笑って言うと
真人が
『察して、あー無理だぜあいつは、
俺等2度と立ち向かえないように
してやったからな』
龍善が
"はーっ"とため息をつき
『じゃあいいや、あいつよ
俺らに喧嘩売っては
ボコられての繰り返し
だからよー、頭悪いのか?』
勇が
『陸と龍善と誰?』
光ちんの方に首を振った
『マジか!?もう無理だろー、
俺等も言っとくし、やられすぎで
おかしくなったんじゃねー?』
光ちんが
『お前達よー、言っとくって
言うけどよ、甘いんだよ、おいなあー』
とさすがにイラついている
勇が
『悪い、キッチリしめるわ』
と言い
俺は
『雷神背負うヤツがいねーんだよ、
森はわけわかんねーしよ』
豊が
『政の抜けた穴もな』
真人が
『俺に雷神背負わせてくれよ』
俺と龍善は顔を合わせ
俺は
『まあお前なら文句はねーんだけどな』
龍善が
『何か問題があったら真人は
いちいちすぐにこっちこれんのか?
うちで作った三鬼龍だからよー』
俺は
『確かに攻め込まれた時とかな、
卒業してからじゃねーと』
光ちんが
『とりあえず森を今すぐ
呼び出せよ真人』
と言い対応を見る事にした
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