第6話仲間の為に

集合地点近くへ

到着すると

前から豊と涼が歩いて来た


豊が『どうだった?』と聞くと

『やる事は大丈夫だけどよー、

陸が、また暴れそうになってさー、

お前本っ当鑑別行きになるぞ』と返ってくる


俺は『俺だけ!?お前だって

危なかったじゃねーかよー』

と話してると


涼が『いや、陸は危ないよ、

そろそろ鑑別行って、

少年院ってコースだって』

豊は『大抵の罪は

俺たちが被ってやるけど

現行犯じゃ無理だぞ?』と

皆んな、心配と

いないと困る気持ちが

あるようで、

一応受け止めてはおいた


『で、そっちは?』

と聞くと

豊と涼が『大丈夫だ、ちょっと探すのに

苦労したくらい』と言った


そう、豊と涼には

まず、体育祭の出し物の

変更を説明をしに、

生徒会長の3年の所へ

行かせて、

その次にアナウンスを

する放送委員の所へメモを渡し

体育祭の最後の競技は

この通りアナウンス

するように伝え、

400mリレーが

最後の競技だったが、

順番が代わり

最後の競技に変更になる

借り物競争に出る

選手の名簿を入手して、

名簿に書いてある

最後のレースの

1人に辞退させ、

政を出すように変更して

くれと言っておいた


俺と聖川は

『あーはっはっはっ』

『それはダルい』と爆笑だ


涼が『休み時間だしよー、

放送委員くらいだよ

すぐ分かったの』

『授業中に全クラス

周った方が良かったんじゃね?』

と豊に言うと


『まぁその辺にいるヤツ

全員にこの委員の奴等

どこにいるって

見つかるまで聞いて

周ったからなー』

と涼と豊が話す


『まぁ結果的にうまく

いって良かったじゃん』

と丸く収まった


そこへ光ちんと努が来た

『おう、うまくいったか?』

とまた聞かれたので

『全員大丈夫だ』と答えた

豊が『そっちは?』と聞くと

『当たり前だ』と言う


光ちん達には

先輩達への

筋を通しに行ってもらった

いくら数が少ない

と言っても

三年の一部には光ちんや俺の

幼馴染もいたし、

その一部の三年の先輩は

真人達のいる学校や

他校の先輩と交流があり、

卒業と同時にバイカーチームを

作ると言っていた


光ちんはすでに先輩達の

チームにも属していた

このバイカーチーム

「JJ」

というチームが

後に有名なチームに

なっていくとは

この時は正直思っていなかったが…。


まぁ三年も最後の

体育祭だし

好き勝手する代わりに

先に話にいったと言うわけだ


二年はというと

シカトだろ。で終わりだ


豊が『じゃあ後は政達だけど、

買い物だから、こんなもんだろ』

と疲れたように、言うと


政以外のメンバーが

買い物から戻った

何袋ものビニール袋を持って


その中のタクヤが

『これ帝何中に

請求書送れって言え、

それで大丈夫にする

って言ってたけど、

いちいち学校に確認されたんだけど…』

『領収書持って来てって

電話代わったら言われるし』

と汗だくで

大変だったと、言いたそうに言う


光ちんが笑いながら

『当たり前だろ、

確認しなかったら

ただで渡すようなもんだろ

こんな真っ昼間に

学生服着てるヤツ

信用するかよバカ』と言いながら

"パーン"

蹴りを入れた

タクヤは足を押さえて

倒れ込んだ


俺と聖川と豊は

中身を確認しながら

聞いていた


涼が薄く笑い『買えて良かったな、

いくらした?領収書は?』と聞くと


タクヤは…

無言で全員ポケットを漁る


俺が『袋に領収書もレシートねーぞ』

涼はもはや呆れている

学校で段取りを

組んでいたメンバーは

段々イライラしてきている


豊が『自腹だな』

聖川は『残念だな』

俺が『バイトしろ』

光ちんは首をかしげ

『バカじゃねーの』

と散々コケ落とした

涼が『出て来なかったら

先生に伝えて、

買った店にもう一度行って

発行してもらえ』

と救いの手を差し伸べた


タクヤ達は

『あっ、ああ

ありがとう』と感謝したが

涼は『普通だ!!』

と呆れ顔だ

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