第7話「何があっても親友」
聖川が『よし、大体は揃ってんな』
俺が『足りねー分はもう一回この辺の
ホームセンターで買うとして
あのさー、あれどうやって作んの?
学校にあるの使い回しだろ?
そもそもの素材はなんなの?』
…無言で
『あーーー』と
それぞれが
『だなぁ』と
言った感じの言葉を発する。
光ちんが『紙か発泡スチロールだろ?』
涼が『どうやって丸くすんの?』
豊が『うち図工部みたいのあったっけ』
光ちんが『聞いた事ねーな』
俺が『まだ折紙しか買い占めてねーから
大丈夫、どっかで体育祭用に
去年の直したりしてんだろ?
そいつらに足りない物は用意
するから、作らせりゃいい』
聖川が『元々作らせるつもり
だったしな』
俺が『じゃあそいつら後でとっ捕まえて
おくわ、あと政にはこっからは任せろ
って言ってあるから』
豊と涼が
『じゃあ紗夜のとこ行くか』
光ちんがタクヤ達に
『お前ら買ってきた物保管しとけ
他のヤツには多言無用特に"政には絶対だ"』
『ミスったら分かってんな』
と最後に言い
いつまでも
こんだけ人がいると
うっとおしい俺は
去ろうとした
ヤツの最後尾に
『よっ』と
飛び蹴りを入れていた
その横で豊が習い始めた
ボクシングで
『アッパー連打』といいながら
ボディに10発ほど入れていた
買い物に行っていた
メンバーにも幹部に入れても
いいレベルのヤツはいたが
鈍臭いヤツは見ていてストレスだ
光ちんが
『おーい、行くぞー』と言い
紗夜の元へ向かった
広場にいると
言っていた紗夜は
何人かで楽しそうに女子トークをしていた
俺たちは
『よー』
『久しぶりじゃねーか』
『元気かよ』とそれぞれ声をかける
何人かでいた
紗夜の友達は
『あっ』『じゃあ後でね』
と蜘蛛を散らすように去った
紗夜が
『話しって何かあった?』と聞くと
あらすじを話した。
『あー!!政が奈々の事
好きって事ー?』と
やはり恋愛話は楽しそうに言う
俺が『そうなんだけど、
どんなの?脈アリなの?』
と結果を急かす
恥ずかしくて中学生の頃は
付き合っている人がいても
隠したりするヤツが
いるからだ
紗夜は
『彼氏はいないはずだよ?
好きな人の話も聞いた事ないし』
俺たちは
『よし!!』
と嬉しそうにしている
光ちんが
『好きなタイプとか
も聞いてないか?』と聞くと
『うん、恋愛話は全然だよ』
と言うので
聖川が『それとなく聞いといてよ』
『あと政の事上手く褒めといて』
と言う
俺が『知らねーん
だけど、どんな子?』と聞くと
紗夜は
『さっきいたよ?』と普通に言う
俺たちは『マジかよー、
ふざけんなよー、
言えよー、
俺思いっきり
邪魔って言う顔したんだけどー』
などなど
笑いながら
やっちまった、
見た?
見てるわけねーなど
紗夜のまさかの『いたよ』
の発言に発狂したように
笑ってはしゃいだ
俺が『追っかけるか』と言うと
『怖いだろ』と涼がつっこむ
紗夜が
『さっきの皆んなが
来た時のは大丈夫だと思うよ?』
豊が『何で?』
『だっていつも
もっと暴れてるじゃん
邪魔だぞてめーらとか言わなかったし』
涼が『ちょっと待てそんな印象?』
『うん』と返ってくる
涼が『陸のせーだな』
俺が『てめーよー、
自分の事棚に上げんなよ、冗談は顔と
熊みてーなガタイ直してから言え、
あー豚だったか?お前』
『顔とか関係ねーだろ、
大体やりすぎるだろいつもお前』
『テメーが気合いが足りねーんだよ、
お前もやりすぎなくらい
やってやるよ
"お前俺に勝てると
思ってんのか?"』
と俺は
"マジで殴る寸前"
『おーい、くだらねー事で
もめんなよ仲間だろ』と聖川が間に入った
聖川のスイッチが
入るあの声だ
喋り方だけじゃなく
声そのものが変わっていた
俺は『先にうぜー事
言ったのはこいつだ』と言い
聖川が『まぁあっちで話そうぜ』
と言うので
これはこいつの
いつもの優しさと
分かっているので
『ふー』とため息をつき
気持ちを落ち着かせた
聖川が
『まぁ豚はほっとけよ、
あいつは冗談のつもりが
人をイラつかせるのに
気付いてねーんだ』と言い
『今日もお前の
家で飯食っていいか?』
と笑わせてくれた
いつからか聖川と俺は
同じクラスなのもあり
仲良くなっていた
『なー、何があっても親友でいーな』
何気なく
とガラにもなく聖川が以前
言ってくれたのだ
『ああ、分かったよ、
その代わり
ジュースは半分ずつな
と笑いながら『戻るか』と言い
戻り涼の顔を見て
"もういい’’と軽くジェスチャーを送り
涼も"悪気はなかった"と言うように、
落ち着こうとゆう
"ジェスチャーを送った"
まぁハプニングはあったが
紗夜に協力をしてもらう事に成功した。
運が良い事に
物作りに紗夜と奈々
も参加していると言うので
物作りの内容を説明し、
俺たちが言っているから
人数の追加をして大丈夫だからと言い
追加を作ってもらい
奈々には違う係に移るように
上手く言ってくれと頼んだ
政は告白が成功した時用の物を
買っておけよ、
それも学校に請求に混ぜちゃえと
言ってあるのでもう戻っただろう。
さて、段取りは
大分進んだので、俺たちは
少しの不安と、"政"頑張れとゆう
気持ちだった
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