「一条兄弟」

そう話していると倉庫の門で

揉めている声がする


上田さんが

『流さん、桜美乱の総長、仲間ですか?』


兄貴が

『ああ、年少でも一緒だった

それがどうした?』


腕が太ももかというくらい太い

喧嘩屋、剛腕拳の頭が

『今来てるぜ?』


兄貴が

『あ⁉︎中入れろ』

と言うと


鬼貴族7.8人を引きずりながら歩いてきた

兄貴のように坊主が伸びてきた頭に

“桜美乱"総長

とゆう紫色の特攻服の男が入ってきた


『おー流!やっと会えたぜー

コイツ等敵だろ?偶然見つけたからよ』


と汚い物と言うように手を放した


『あと、気合い入った中坊土産な』

俺達は

『えっ⁉︎』


『一条兄弟の仲間勢揃いってとこだ』


倉庫の門に仲間が入って来た


上田さんに

『喧嘩終わるまで入れるのは

ここまでな、待ってろすぐ終わるから』


と言われ、流星会と並んだ


光ちんが

『はっはっはっ暴れてんなー相変わらず』

聖川が

『お前達無理すんなって言ってんだろ』

涼が

『あれー、無傷の龍神は?』

豊が

『俺も連れてけ、俺がやるからよ』


俺は懐かしく感じた反面

すごく落ち着いた


『お前達も変わんねーなー』

と笑った


兄貴が

『神崎、お前何でここにいるんだよ?』


神崎さんは

『流の地元来たらこの中坊も

周りの族も騒ぎになってっから、うちの

近い支部の者に調べさせて辿り着いた』

と笑っている


兄貴が

『わざわざ探させて桜美乱の総長が

1人で来たのかよ?もう引退だろ?』


神崎さんは

『おう!引退だから1人で来たんだよ』

ニコニコ笑っている


兄貴は『フーッ』とため息をついて

流星会の人に大声で


兄貴が

『こいつは桜美乱の神崎だ!!

俺と仲間で縁もあってここにいる、

知ってるヤツもいるだろ』


神崎さんは近くの力也さんに

『宜しくな、悪い目立っちまった』

と笑いかけ


力也さんも

『おう、桜美乱総長、神崎か

噂の通りしっかりしてんな!』

アッハッハと豪快に笑った


神崎さんは忍さんに

『死ぬほど辛かったな、俺も仲間を失った事を胸に刻んでるよ、線香上げさせてくれ』


忍さんは

『遠くから来てくれたのに、

時間取らせて、ありがとうございます』


と言った


神崎さんは近くの

鷹村さん、乱丸さん、優次さん

にも同じように挨拶をして

門の前にいる流星会の人にも


デカい声で

『宜しく!、すまねー後から来て!俺も、

流を見て本当の引退をしたい宜しく頼む!』


この人が兄貴の言っていた

全国でも有名な人か

さすがしっかりとしてるな

デカいチームの総長なだけある

だから語り継がれる

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