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  • 若妖怪は年明けに集うへの応援コメント

     こんにちは、モブ モブ夫です。

     今話序盤の『休暇の間、源吾郎は雪羽と直接会っている訳ではない。それでも相手方の事情を知っているのは向こうから連絡が入って来るからだった。互いに休暇中は多忙であるから連絡は最小限にして負担が内容にしておこう……』の『……互いに休暇中は多忙であるから連絡は最小限にして負担が内容にしておこう……』は、『……互いに休暇中は多忙であるから連絡は最小限にして負担がないようにしておこう……』、若しくは『……互いに休暇中は多忙であるから連絡は最小限にして負担が掛からないようにしておこう……』などでしょうか。
     ご報告します。

     第三部完結おめでとうございます!
     ほんわかとした雰囲気が印象的で、思わず頬が緩んでしまいましたね。

     第四部からは本格的な陰謀、戦闘シーンもありそうな予感……。
     期待でウズウズしっぱなしのモブ モブ夫でした。

    作者からの返信

     モブ夫様
     お久し振りです。また誤植出ちゃいましたか……「負担が掛からないようにしておこう」に修正しておきました。ご指摘ありがとうございます。
     ひとまず第三部はここで完結いたしました! ちょっと文字数とかかさんじゃいましたけれど……
     やっぱり年始ですし、ほんわかとしたやり取りで〆たかったのです。

     実は第四部では恋愛とか源吾郎君の対外的なやり取りとかについてフワッと考えている所です。でも陰謀と言いますか伏線はありますねぇ。幹部の面々も怪しいヒトたちもいますし。
     戦闘シーンとかも頑張らなきゃ(使命感)
     第四部は4月1日から連載スタートですが、モブ夫様が楽しめたら幸いです!

  • 若妖怪は年明けに集うへの応援コメント

    ごきげんよう、島崎くん、ひさしぶりの家族団欒、それもただの団欒ではなくて、島崎くんを温かく迎え入れてくれたご両親や兄姉、みなさんそれぞれの想いにも触れて、彼の中での家族への意識も変わった、良い帰省になったのではないかしら、と思えます。
    雪羽くんも、昨年の事件を契機に、やっぱり意識が変わって、良い方向へと進むことができそうですよね。
    月華さんも男女の双子ちゃん無事ご出産、おめでとうございます。
    穏やかで、明るい新年を向けることができましたね。

    これで第三部完結ですか、おめでとうございます。
    第四部も楽しみにお待ちしていますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     島崎君にとっても良い帰省になったと思います。特に父親の知らなかった一面ですとか、兄姉たちの気遣いに触れたのが良かったですね。
     あと筆者も気付いたのですが、島崎君の兄たちも、幼少期は結構ヤンチャだったのでは? と言う仮説が浮上したのです。となると、島崎君もしばらくすれば兄たちのような温厚な青年になるのかもしれませんね。
     雪羽君の意識改革が凄かったですね、第三部は……実は彼、他の読者の方からは「もう一人の主人公やな」と指摘が入るほどの存在感を放っているのです。もちろん、第四部以降も頑張ってもらおうと思います。

     第三部は色々と波乱の物語でしたが、ほんわかした所で完結いたしますね。
     第四部は4月1日に第一話公開予定ですので、またお立ちより頂ければ幸いです。

  • 若妖怪は年明けに集うへの応援コメント

    第3部完結お疲れ様でした。
    いやいや大長編ですね。こんなに長い物語が書けるなんて、本当に尊敬いたします。
    ちなみに、斑猫さんの頭の中で第何部あたりで完結予定とかあるんですか?個人的には某ジョジョを超えるほどのスケールを期待しておるのですが(^^)
    第4部もあまり無理されないよう、お体に気をつけて!

    作者からの返信

     まめいえ様
     本編も最後まで追いかけて頂きありがとうございました!
     そうですね……部数を増やしたら収拾がつかないので、どうにか第五部で完結させようと思っています。第九部ではないんですよ(爆)
     但し、その分話数が増えるという事になりそうなのですが……とりあえず八頭怪との決戦で完結させようかな……と。
     いえいえ尊敬だなんてお恥ずかしいです。何かこう、書いていたら文字数とか増えたって感じですね。元々短編書きだったので自分でもびっくりです。

     こちらこそ、マイペースに勧めたい所存です。

  • かつて辿りし異類への恋路への応援コメント

    ごきげんよう、おお、凄いですね、お父様情熱的です、ストーカー行為はいただけませんが。
    でもここまで描かれたお父様から類推すると、犯罪的なストーカーみたいに昼夜問わず付き纏ってとか、電話をかけまくるとか、盗撮するとかという感じではないように思えますし、情熱、恋心が迸ってお付き合いを激しく迫る、という感じなのかしら。
    苅藻のおじさまが警告するくらいだから、さほど危険には思われなかったのかも(人間の付きまとい程度なら、危険でもなんでもなかったのかしら?)。
    でも三花さんが情熱に絆されるくらいですから、真剣さをちゃんと感じ取れたのでしょうね。
    ちょっと素敵かも。
    でも出会い自体がドラマティックですから、お父様もそりゃあ真剣にもなりそう。
    一種のナイチンゲール症候群みたいな感じでしょうか。

    話は変わりますが、島崎くん、兄姉を「兄様」「姉様」と丁寧に呼びますが、庄三郎さんとかは普通に兄さんと呼んでますよね。
    なにかきっかけがあったのかしら?

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     幸四郎さんの恋の秘密が一端となりました。どうやら玉藻御前の血統に関わる人物は、男性の方が積極的になるみたいですね。
     そうですね、ストーカーと言うのも幸四郎さんが「今風に言えば」と前置きした所からもあります通り、本当の犯罪行為ではなかったんでしょうね。幸四郎さんも若かったですし、ついつい交際を迫ってしまったんでしょうか。と言うか、島崎君の女子への執着って父親譲りなのかも……?
     ご指摘の通り、三花さんたちにとって人間の付きまといは脅威でも何でもなかったみたいですね。鬱陶しかったから物理的に排除しよう、みたいな考えが浮かぶわけでして……
     本編では描かれていませんが、年少の叔父である苅藻さんや、末の叔母であるいちかさんであっても、必要とあらば敵の生命を奪う位の事は出来そうですし……

     島崎君は何故兄姉たちを「兄様」「姉様」と呼んでいるんでしょうか。私も深く考えた事は無かったです(オイ)
     ですがもしかしたら、元々は「兄さん」「姉さん」と呼んでいた時期もあったのかもしれませんね。

  • 昔日写してポートレートへの応援コメント

    ごきげんよう、島崎くん、赤ちゃんの狐さんの姿の赤ちゃんだったんだ!(日本語おかしい)
    そ、それは見てみたいかも! イラスト描いてください!(わがまま)
    兄弟の中で島崎くんだけだったんですね。庄三郎さんは尻尾があったけど途中で抜けちゃったんですね、って抜けるんだ! ひょっとして、へその緒みたいに落ちた尻尾は大切に保管されているのかしら?
    お父様は人間だけれど、生まれた我が子が狐さんの姿でも、ちゃんと愛してくれていたって、凄い愛情ですよね、よくよく考えてみれば。まあ、三花さんに惚れ込んでご夫婦となられたとのこと、それも覚悟の前だったのかもしれませんが、それでも、島崎くん、愛されてますね。
    お母さまはさらりと言ったけれど、玉藻御前の野望、って。
    ご自分が出産した狐さんの赤ちゃんを見た瞬間から、もう悟っていらっしゃったんですね。これもやっぱり母の深い愛情なんでしょうね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     おだ様にリクエストを貰っちゃいました……! 描かなきゃ(使命感)
     そうですね、島崎君は完全に赤ちゃん狐の姿だったわけでは無く、頭は人間で首から下は何となく狐っぽかったみたいですね。その頃から顔は父親似でした(笑) ちっちゃかったのもあって、ベビー服とか用意するのも大変だったのかもですね。
     妖狐とか雷獣で尻尾が抜けたら大事なのですが、半妖の場合は尻尾が抜けるとか尻尾が生えないとかそんな事があるみたいです。
     庄三郎さんの尻尾は臍の緒と一緒に保管されてますね。

     お父さんは全然動じてなかったみたいですね。まぁ五番目の子供ですし、妖怪慣れしていたお方なので色々と無問題だったみたいです。
     一方の三花さんは……島崎君を産んだ時・それこそ産む前からどういう仔に育つかとうっすら解っていたみたいですね。その上で他の子供らと同じように育て上げたという事です。
     やっぱり愛されボーイだな、島崎君は!!

  • 親子狐の半妖談議への応援コメント

    ごきげんよう、なるほど、この辺りは人間、妖怪、半妖の遺伝子の組み合わせによることなんですね。例えはおかしいけれど、猫ちゃん同士でも、三毛猫ちゃんや虎猫ちゃんとか、遺伝したりしなかったりと組み合わせで変わったりしますものね。

    島崎くん、そうか、お父様の事、そんな風に捉えていたのか。ちょっとショックです。
    血の繋がったご両親を人間か半妖かで捉えていたのはどうなんだろう?
    まず、家族、自分の親、として見るのが当然のような気もするのですが、それでなんですね、母親は母様なのに父は父さんで様付けじゃないのは。ううん、人間からすれば、親としてそれなりの敬意を父母には持つと思うのですが、妖怪の意識だとそこに格差が出るのか。仲良し家族と思っていたので、そこはちょっとショックでしたね。お母様が嗜めるのもよくわかります。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     今回は遺伝的なアプローチで半妖の話を進めてみました。仰る通り遺伝子の組み合わせですとか、血の濃さ・薄さみたいな所か絡んできますね。
     また、拙作では妖怪母×人間父ではないと半妖は産まれるが、逆のパターンは少ない(鬼などの人型・人に近い妖怪ならまだありうる)と言う部分も絡んでいますね。これは実は、月華さんの子供の話でも触れられていました通り、子供が妖力を帯びるという部分にも関連しています。
     但し、半妖と言うのもほとんどが人間に近くなる事が多いので、人間だと思っていても、何世代も前のご先祖様が妖狐だった……みたいな事もありうるって感じですね。そこまで突っ込んだ事は言及していませんが。

     ショックを受けられてしまいましたか(汗)
     島崎君、父親の事も「人並に」好いてはいるんですけれど、どうしても自分が妖怪になるとか、そう言う所に意識が向いてしまったのかもしれませんね。とはいえ、今回の一件で父親に対する認識も変化するのではないでしょうか。

  • 人妖混じりし団欒の夜への応援コメント

    ごきげんよう、仲良し家族、久しぶりに実家に戻った島崎くんを前に、ご両親も兄姉の皆さんも楽しそう、というより、心の底から安心しているのが見て取れて、素敵な家族だなぁと思います。
    島崎くんへの想いも、宗一郎さんと親御さんで違うのは当然なんでしょうね。
    宗一郎さんには彼なりの人生のイメージがあって、そこから外れた島崎くん、特に可愛がっていた末の弟ですから心配してしまうのは当然でしょうし、そしてお父様もお母様も、妖怪だとか人間だとかは関係なく、息子が決めた道を、息子さんなりに一生懸命頑張って歩いていく姿が誇らしく、そしてその根底にあるのは、息子さんへの信頼、それだけなんでしょうね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     父親の幸四郎さん、きちんと父親の威厳があったぜ! と言うお話ですね。
     実は兄姉たちの会話とか島崎君への言葉のかけ方で、性格とか立ち位置とかをかき分けてみました。素敵な家族と仰っていただいて嬉しいです。
     長兄の宗一郎さんは、人間として生きるという意識が兄姉たちの中でも強かったんですよね。本編では多くは語られていませんが、若い頃から優秀で、だからこそ自分が打ち立てた人生を歩めると思っていたのかもしれません。
     島崎君の妖怪ぶりに驚き、末弟こそ人間として育つはず、そうなって欲しい、と言う思いを宗一郎さんは密かに抱いていたのですが、それは実は庄三郎さんの事とかも絡んでいたりもしました。彼は彼なりに、人間としての生き方を打ち立てていたからですね。
     まぁ……島崎君が生まれた時は宗一郎さんも若かったですし、両親とは違って戸惑ったのもやむなしですね。優秀だったから尚更かもです。

     次回も引き続き、こんな感じで家族とのやり取りを描いていきますね。

  • 兄弟半妖 家路をたどるへの応援コメント

    ごきげんよう、うふふ、雪羽くんを子供と言っている島崎くんも、アナ姉大好き、久々の帰郷に心踊らせる、子供ですよね。可愛い。
    色々弄られるかも知れませんが、内心ではそれすらも懐かしく嬉しく思っているかもしれませんね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。
     雪羽君の事を子供と言っている島崎君ですが、そもそもその「子供」ともめたりじゃれあったりはしゃいだりしているという時点で、島崎君も子供なんですよね。そして彼はそこに気付いていないという(笑)
     それはそうと彼にとってはおよそ7か月ぶりの帰郷です。久しぶりですしその間に色々な出来事や事件もありましたので、内心ほっとしている所でしょうね。
     兄姉たちが全員揃っているという事を嬉しく思っているのかもしれません。

     次話ではその兄姉たちと、更には両親とのやり取りがメインになります。

  • その推論は優しさに向かうへの応援コメント

    ごきげんよう、なるほど、雪羽くんのお母様の不審死が象徴するように、当時の雷園寺家の不穏すぎる状況、ましてや入り婿の千里さん側の外戚の介入も含めて、千里さんはこのままでは自分だけでは雪羽くんを守れないと感じたのかもしれませんね。
    奥様に続いて、その奥様の忘れ形見の雪羽くんまで失うようなことになってはいけない、そして雷園寺家との関係を断つことによってターゲットから外し、且つ頼りになる強い三國さんに守ってもらおう、三國さんは「雷園寺家への恩恵に無頓着」だからということなんですね。
    この天姉さんのお話がどkまで真実なのかどうかは別として、本当にあり得る話だろうし、天姉さんの人柄も相まって雪羽くんも信用できると思ったのでしょうね。
    三十年を経て知るお父様の深い愛情、そして雪羽くんが将来怨念と復讐だけに凝り固まった悲しい人生を過ごさないようにと願って話してくれた天姉さん。
    これからの雪羽くんの生き方は、きっとこれまでとは違うものとなるのでしょうね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     ここでいったん雪羽君サイドの年末話は終了いたしました。いやはや、長い物語でした……
     そうですね、現当主である千理さんは、実は雪羽君を護るために敢えて手放したのではないか、と言う仮説がこの度浮上しました。と言うかこれが真実であってほしいとも筆者的に思います。
     しかも雪羽君、「奥様の忘れ形見」感が他の子供たちよりも強いんですよね。雰囲気的に三國さんに似ておりますが、見た目や妖気は母親に似ているという事ですから……と言うか穂村君たちは父親似だったとも言われていますし。
     三國さん自身が雷園寺家への恩恵や威光に無頓着だったのもその通りです。そもそもからして(多少過激ですが)反体制派でしたし、雪羽君を引き取った当時は、既に雉鶏精一派に所属していましたからね。実際雷園寺家云々と言い出したのは雪羽君が当主の座を目指しているからと言う事もあります。もしかしたら、雪羽君の意向次第では、雷園寺家との関係を完全至っていた可能性もある訳ですし。
     ともあれ新たに弟妹も生まれるし……と言う身内心によるお話でしたね。
     ちなみに天姉さん、雪羽君がこのお話に疑問を呈したとしても「だったら千理兄さんに聞いてみたらどうかな? 君の事だから、真実がどうであれ傷つく事は無いだろう?」とかってしれっと言いそうですね。
     なおこのお話は三國さんには伝えておりません。伝えたら伝えたで大事になりそうですから(汗)

  • 当主の真意に手を伸ばすへの応援コメント

    ごきげんよう、実家に帰った様な安心感が三國家にはあるのでしょうね。
    同時に天姉さんとのお話の様に、久々に会った年上の親戚との、ちょっとくすぐったくなる様な会話。
    私も、お正月などに顔を合わせる親戚のおじさまおばさまに、毎年毎年同じ事を言われて褒められ、同じ事を答えて感心され、そんな事を思い出しました。
    天姉さんの仰る言葉、わかるような気がします。
    家を誰に継がせるのか、家に置いておいた方が幸せなのか、お父様、色々と考え、悩んだのかも知れません。名家の未来を考えた末の決断と、血を分けた子供への愛情がイコールかどうかは別ですものね。
    もしも将来、雪羽くんが家を継いだ時、よかれと思って下した決断が、穂村くんや時雨くんに恨まれる結果になるかも知れない。
    そんな苦悩を彼もいずれ味わうかも知れませんね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     実家のような安心感を感じて頂いて幸いです(小並感)
     実際問題、雪羽君は三國さんの家で暮らす方が長いので、もう実質彼にとって実家なのではないかと思われますね。三國さんは優しい(ちょっと甘やかし気味)ですし、月華さんとか春嵐さんも基本優しいので……雪羽君も安心できるのでしょう。色々と厄介な萩尾丸先輩の許で謹慎を受けている身なので尚更ですね。まぁ言うて……謹慎処分も自業自得だったりするわけですが(汗)

     天姉さんはちょっと落ち着いてクールな感じですね。久しぶりの再会と言う事で、年長の親族として色々と積もる話があったみたいです。
     雷園寺家現当主である千理さんは、「息子を棄てたクソ親父」みたいな描写だったんですが、実はそれって雪羽君や三國さんの目線でのお話でもあったんですよね。当事者ではない、外部から見た時にどうなのか、その辺りは実は異なっているのではないかと思い、こんな話の流れになりました。
     それに千理さんは入り婿でありながら当主の座を三十年ばかり護り続けているのもまた事実です。そんな所からも、千理さんは単なる傀儡ではないのかもしれない、子供たちの事もあれこれ考えていたのかもしれないと思った次第です。
     雪羽君は弟妹を可愛がりたいと思っているのですが、実は弟妹達同士の相性とか仲良くやっているかについても結構気にしています。良いお兄ちゃんなんですよね……

  • 鉢合わせたるは来訪者への応援コメント

    ごきげんよう、雪羽くんとお父様達との確執、ただの親子喧嘩ではなく家の継承問題もあるから、そうそう簡単に治るとは思いません。彼が数百年後を睨んで追い出してやると息巻いた長い時、妖にはそう長い時間でもないのでしょうが、その時にはまた考えも変わっているかも知れません。
    それでも少し言い過ぎたかも、ですね。
    雪羽くんにとって時雨くん達が継承争いの相手以前に大切な兄弟であるように、天水さんにとっても彼のお父様は家族なのですから。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     久々に雪羽君視点を考えている間に、彼の叔父叔母とか、父親の事とかあれこれ考えてみる事になりました。
     雷園寺家の次期当主の座に執着する雪羽君ですけれど、もう一人の次期当主候補には全く負の感情は無いんですよね。と言うかそうした一切合切のマイナス感情は、現当主である千理さんに向けているという感じでございます。
     その時にはまた考えも変わっている……確かにそれもありますよね。数百年後になれば雪羽君も大人の妖怪になっています。三國さんどころか、現在の千理さんの年齢になっているかもしれませんからね。その頃には「親の心」も解っているかもしれません。

     雪羽君、確かに言い過ぎた感はありますね。そりゃあまぁ千理さんの仕打ちを思えば恨みが募るのはその通りなんですが……天叔母さんは妹ですからね。と言うか実の甥が父親(しかも自分の兄)を恨んでいる事を見る事そのものがちょっとしんどいかもしれません。
     次回は引き続き雪羽君視点ですが……千理さんの言動に関する考察が含まれますのでどうぞお楽しみに。

  • 小鳥のお宿は何処にあるへの応援コメント

    ごきげんよう、ああ、ペットがいる一人暮らしさんは、遠出や長い外出は難しいですよね、猫ちゃんなら給水器や給餌器があれば1日2日は大丈夫と言いますが、それでも心配になってやっぱりペットホテルへ預けますものね。
    ホップちゃんは妖怪だからまあ普通のジュウシマツより強いでしょうけれど。
    確かに可愛がられている末っ子が久しぶりに実家へ戻ったら、兄姉やご両親が離したがらないでしょうし、島崎くんも年末年始くらいはちゃんと親孝行、兄姉孝行して安心させてあげないと。

    って!
    米田さん、クリスマスに誘うとかなんとか以前に!!
    たった1行で登場が終わってるのは! 若い独身男性として如何なものか!?
    人間世界では男は結婚できない状況が進んでいますが、妖怪世界はどうなのかしら?
    いや、少子化であろうが多子化であろうが、島崎くん! もっとガツガツと行かないと、米田さんとられちゃいますよ!
    ってクリスマス空いていない時点でもう危ないかも!!

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     ペットがいると遠出や長い外出は制限されますね。実は子供の頃文鳥を飼っていたのですが、やはり家族旅行は一泊二日でした。もちろん、餌や水を多めに用意した上でのお話です。
     ペットホテルも、犬や猫は結構普及しているみたいですが、小鳥まで扱っている所はまだ少ないかもですね。執筆のために調べましたところ、年末年始は半年前から予約を入れる事もあるそうです(白目)
     仰る通りホップ君は妖怪化しているので普通の十姉妹よりも色々と強いです。とはいえ、妖怪としてはかなり弱い方ですし、そうでなくても普通のペットホテルでの宿泊は難しそうですね。青松丸さんならその辺りの事情も分かってらっしゃるので安心ですね。
     島崎君が年末年始に戻ってくるのは両親(特に父親)、兄姉たち(特に長兄)は待ち望んでいますからね。多分五、六日は滞在しちゃう感じでしょうね。その時のお話も現在考えております。

     そして米田さんの事について食いついてくださりましたか(笑) おだ様のコメント、普段以上に熱が籠っていて明るい気持ちになりました。
     まぁその……米田さんはたまたまお仕事が忙しかっただけかなぁと思っていたのですが、彼女との絡みも書けたらいいなと思っています。本当に、二人の恋はどうなるのか? そもそも米田さんは島崎君を男として見るのか、その辺りが筆者も心配です(笑)
     と言うか第四部・第十章で彼女との絡みを書きます(鋼の意志)
    ※恋愛描写になるとは言っていない

  • 妖怪の仔と半妖の出自への応援コメント

    ごきげんよう、なるほど、人間でも出産は女性にとって命を懸けるほどの大事業ですものね、ましてや双子ちゃんともなると。妖怪の場合は妖力の問題もあるのだから、確かにたいへんそうです、月華さん、どうか安産でありますように。
    っていうか雷園寺家も三國家も、そういう意味では面倒くさい名家ですよね。
    雪羽くんも貴族の嫡男(候補)ですから、結婚、時代への青い血の継承は義務のようなもので、遊びとはまた別にきちんと考えているでしょうね、だからと言って女遊びはだめですよ!!
    島崎くんはその点、やっぱりのほほんと、逆に言えば、お母様はそこら辺を彼にわざと考えさせないようにとお育てになったのかもしれませんね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     本当に、出産って女性にとって命がけですよね……ちなみに獣妖怪(=哺乳類妖怪)の場合、一度に複数子供が生まれるという事もあるみたいですね。ただやっぱり、子供の数とか妖力の多さとかに関連性がありそうです。
     月華さんとその双子ちゃんにつきましては、第三部最終話でちょこっと触れようと思っています。もちろん、雪羽君の家族なので、第四部以降もちらちら出てくるはずですが。

     前々から考えていた事ですが、雪羽君は結婚とか血を残す事についてはかなり真面目に考えているようですね。貴族の子息と言う自覚もありますし、後はやはり自分の幼少期を鑑みて、辛い思いは妻子にさせたくないと思っていそうです。
     なお異母弟の時雨君は既に婚約者がいます。何となれば雪羽君も幼い頃に許嫁をあてがわれていた可能性もあったりします。
     女遊びはだめですよ!! の部分が力強くて良いですね(爆)
     島崎君は案外その辺りはまだ考えていないみたいですね。まだちょっと子供っぽいと言いますか……その辺りもしっかり考えないと(使命感)

  • ごきげんよう、島崎くん、高校時代はハーレムクリスマスだったんだろうと思っていたら、違ったんですね、残念! まあ女子が多いと互いに牽制とかしちゃうから、だったらみんなで、みたになるのは判ります。
    島崎家、クリスマスに限らず、どんな食生活だったのかしら?
    人間もいるし、お母さまは人間用の食事と妖怪用とか二種類作っていたら大変だっただろうなぁ。それとも人間用だけで家族の食卓を用意していた? 島崎くんは人間の高校生だったし、学食も人間用だっただろうから問題なかったんでしょうね。他の兄姉も人間社会がフィールドだから。

    猫缶、確かにフタを開くと、なんだかいい匂いがして、あ、これ食べられるかも、って思っちゃいますよね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     そもそも島崎君は「男」とか「異性」と言う枠組みではなく「仲間」ポジだったので、そう言った意味でもハーレムクリスマスにはならなかった模様ですね。
     大学時代の話になりますが、複数の女子+男子一人の場合、その男子は「女子化する」「男子として仲間ポジになる」「男子として孤立する」のどれかだった気がします。島崎君の場合はもはや半分女子扱いだった可能性もありますね(爆)少なくとも女子のコイバナとか恋愛相談とかを聞かされて、複雑な思いになった日もあったかもしれません。

     食事事情に関しましては……「人間に近いけれどやや妖怪寄りの食事を母親が用意していた」と言う感じですかね。言うてネギ類を使わないとかそんな感じでしょうけれど。お味噌汁とかはネギとかは入れずに、入れたい人は後で刻んで追加……みたいな感じだった気がします。
     実は妖怪たちは自衛手段として散薬を食後とかに服用して、ネギ類とかの危険な成分を取り込まないようにしている……と言った裏設定はあるんですが、それを話に織り込めずに今日に至るって感じですね。
     島崎君もどのみち実家に戻りますし、その時その話を入れようかなと思います。
     ちなみに兄姉たちは島崎君よりも人間に近いので、人間の食事を口にしてもそれほど問題は無いと思われますね。庄三郎さんカップ麺食べてましたし(汗)

  • 松ぼっくりは師走の報せへの応援コメント

    ごきげんよう、雪羽くんの意外な一面。っていうより、可愛がっている弟妹のことを考えたら、ツッパッていた時代も含めて裏では、そういう優しい思いは持っているだろうな、とも思えますね。
    対して島崎くんは、やっぱりクリスマスやイベントで「与えられる」立場だったから、クリスマスへの想いもそっちへ行っちゃうのが当然というか、若い男の子って感じがしてほほえましいですね。
    でも雪羽くんの作ったミニツリー、本当に作ってみようかしら、なんて思えます(私は不器用だから無理かも!)。彼の自室に入ると、机の引き出しには、手芸用品や可愛いマスキングテープやリボンやフェルトが入っているのかしら? ちょっと可愛いですよね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     過去(第二部終盤~第三部序盤)では突っ張ってた部分が目立ちましたが、裏と言いますか本来は繊細で優しい性格だったのではないかと私個人も思っていますね。強くなければ、と言う焦燥感や叔父である三國さんの影響でグラスタワー事件をしでかしたような性格になってしまったのかもしれませんね(汗)
     実は雪羽君は他人(親しい人物)の影響を受けやすい・受けやすくなっているといった性質もあるのではないかとも思われまして、その辺りもまた島崎君と真逆だったりしますね。
     島崎君は、まだ学生だったので家族絡みのイベントと言う色合いが強いのでしょうね。女子とキャッキャウフフは無かったんやで……(泣)と当人は思っているようですが、おだ様のご指摘でハッとしました。

     ミニツリーは実は斑猫の親がかつて作っていたのを思い出しながら書きました。もちろん実物と多少異なる所はございますが。
     雪羽君、結構小物とか作るのも好きそうですね。繊細で器用なら、作るの上手そうだし好きそうです。手芸男子もモテそう(小声)

  • ごきげんよう、ああ、白狐さん、情状酌量の余地あり、ということなんでしょうか。
    確かに、人間の子供を庇って亡くなってしまった奥様の、菩提を弔うために遺骸を取り戻したい、そんな純粋な気持ちが発端で、しかも相手に犬神という反社会勢力みたいな強敵がいたのですから、極刑はちょっと、といったところなんでしょうね。
    けれど、まさか苅藻のおじさまが、ここまで白狐さんをフォローするとは、少しばかり意外でした。
    義理人情で動くような方ではないように思っていたのですが。
    でも確かに、罰を受け入れたうえで、この先もしっかりと生きていくという風に顔を上げてくれたのだったら、少しは救われる、そんな結末になったようにも思えますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     そうですね、白狐はそもそも「殺し」は行っておりませんので、極刑ではないみたいですね。その上で妻の死による錯乱+犬神に唆されて精神的に不安定と言った事情が加味されている感がございます。
     この事件……考えれば考える程哀しい事情が露わになっちゃうんですよね……犬神と芦屋川は別としてですね。
     とはいえ伝承の中の狐たちを見ますと、ルール違反をした狐には結構手厳しいのかもしれませんね。殿様の屋敷の飼い鳥を喰い殺した狐とかは同僚たちに喰い殺されていますし(ガクブル)

     苅藻さんの真意については謎ですね。実はあまり深く考えていなかったのかもしれません(汗)
     第九幕はこのお話で完結です。後は年末の島崎君たちの様子をお送りしようと思っております。ほのぼの回(迫真)が続くのでどうぞお楽しみに。

     

  • うわさは天下の回りものへの応援コメント

    ごきげんよう、永く続く名家でもあるわけですし、なにしろご先祖さまが玉藻御前ですもの、色々な人がいたことでしょうね。ここら辺の割り切り方は苅藻のおじさまの年の功なんでしょうね。
    島崎くんは先祖や親戚が何をしたか、よりも雪羽くんの反応が気になる様で、それはそれで大切だとは思います。
    庄三郎さん、なるほどなぁ、判るような気がしますね。簡単に言うとズルしたくない、実力でちゃんと成功できる、自分を信じたい。
    島崎くんがモテ男に妖力を使わないのも同じなのでしょうが、本人は気付いていない様子でしたね。
    島崎くんも、お兄様も、ちゃんとしっかり男の子、ですね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     今回は「大人が隠している噂って、無関係な人から無神経なばらされ方をするのは妖怪社会でもおんなじ」と言うお話でした。
     仰る通り、苅藻さんの年の功ってありますよね。紅藤様や萩尾丸先輩、そして島崎君の母親よりも若い(母の末弟)のですが、それでも二百四十~二百五十歳くらいなので、妖怪的には十分大人です。
     何となれば、雪羽君の保護者である三國さんが生まれる前から術者として活動していた可能性はありますからね。
     島崎君が雪羽君の様子を気にしたのは、やはり蠱毒関連で彼が散々な目に遭っていると知っていますからね。

     庄三郎さんは能力を私利私欲に使う事はまずないですね。仮にあったとすれば、それこそ弟である島崎君が彼に隷属させられていたかもしれません。
     玉藻御前の血を継いだにもかかわらず能力を使わずに暮らそうとする庄三郎さんの態度は、実は野望を果たそうと思いつつもモテ男に変化しない島崎君のそれとほぼ同じなんですよね。生き方が人間か妖怪であるかの違いだけでして。そう言った意味では、二人はよく似た兄弟なのかもしれません。

  • 術者は名刺に思いを馳せるへの応援コメント

     こんにちは、モブ モブ夫です。

     今エピソード中盤の『そもそも雪羽は現在、萩尾丸の監督下にいる。萩尾丸が彼に衣食住を提供しているのだが、裏を返せば金銭面の管理もなされているという事だ。そうでなくても最強欲の最中であるから、雪羽のお金の使い方には目を光らせているだろうし。』中の『……そうでなくても最強欲の最中であるから……』は、『……そうでなくても再教育の最中であるから……』でしょうか。


    『最強欲』と云う稀代のパワーワードが爆誕した瞬間を目撃し、降り積もる大雪を笑いで吹き飛ばせたモブ モブ夫でした。

    作者からの返信

     モブ モブ夫様
     ご無沙汰しております、コメントありがとございます。
     誤字報告有難うございます。再教育ですね。と言うか何で「最強欲」なんて単語が爆誕してしまったんでしょうね(他人事)キーボードが近いからなんですかね……ひとまず修正しておきます。

     大雪はすごかったですね。

    編集済
  • 術者は名刺に思いを馳せるへの応援コメント

    ごきげんよう、うふふ、職場に親族や友人知人が来るって、なんだか照れ臭いだろうなぁ。普段は敬語なんて使わずにくだらない雑談とかで笑い合ったりふざけあったりしている相手とビジネスマナーで対面するなんて。
    島崎くん、お年玉、少なくてもいいからご両親にあげてね、凄く喜んでくれます、元旦から幸せな気持ちになれるんです。「来年からは、もういいからね。何ならお年玉を渡したつもりで貯金しておきなさい」ってやっぱり子供みたいに言われて、それでも嬉しかった記憶があります。
    苅藻のおじさま、お仕事ついでに土曜日の件を労いに来たんだと思っていたら、それ以外にお話がありそうですね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。いつもコメントありがとうございます。
     そうですね、職場に親戚とか友達がやって来ると、しかもそれがビジネスシーンだとちょっと不思議な気持ちかもですね。職場経験のある(?)雪羽君はさておき、それまで学生だった島崎君には不思議な感覚かもですね。
     両親や祖父母へお年玉を渡すって大切ですよね! 私も就職してからは親とか祖父母にお年玉を渡しております。島崎君、兄姉たち全員には大変かもですが、両親ならまだお年玉を渡せると思いますね。
     ちなみに雪羽君は弟妹達に渡す気満々です(笑)

     苅藻さんのお話の内容は……土曜日の一件がメインですかね。でもちょっとそこから外れる内容もあるかもしれません。
     本来ならば新入社員2名と外部の人だけで顔合わせと言うのは不自然かもしれませんが、苅藻さんと島崎君たちは面識があるので、紅藤様も安心して三人で引き合わせている感じです。場合によってはサカイ先輩が様子を見に来ているかもしれませんね。
     次話で第九部は終わらせる予定です。それ以降はクリスマス~年末の島崎君たちの風景を描いた幕間・閑話に移行する予定です。

  • 縁故ともなうくびきと恩寵への応援コメント

    ごきげんよう、職場というのは、どれだけ雰囲気が良くても、人間関係の軋轢というかややこしさは、軽いか重いかの違いはあれど存在するものなんですね。

    人間の会社でいうと、島崎くんや雪羽くんは、縁故入社という感じになるんですね。
    そう考えると島崎くん、就職活動の苦労を知らずに大企業に入社したのか、ガッデム!(やっかみです)
    っていうか白川さんも私みたいなやっかみや羨望をふたりに対して持っているのかもしれませんよね。
    っていうか普通の会社だと縁故だとか関係なく、会社として制定された組織の中に組み込まれて、命令系統も上から下へと一本化されるものですが、そうか、ここは会社組織としての上下関係と別に、萩尾丸先輩預かりとか、紅藤さまの弟子とか、別の統制系統が存在するから、余計に一般の妖怪さんには不透明感というか不公平感があるのかもしれませんね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     一般妖怪との差が縮まるどころか、雪羽君と仲良くなったことで余計に広がっている島崎君でした(白目)
     ご指摘の通り、島崎君も雪羽君も縁故入社でございます(断言)と言うよりも、拙作での最大のファンタジーは、妖怪の存在や半妖の島崎君が一定の強さを保有する事ではなくて、「文系だった島崎君が縁故ってだけですんなり研究職(正社員・幹部候補)になってしまった事」なのです(爆)実際問題、大企業の研究職って狭き門ですからね……(血涙)
     雪羽君も雪羽君で元々は叔父の職場に籍を置いていた(しかも部長職相当)ので、やはり縁故入社です。まぁ、三國さんとしては共働きなので手許で雪羽君の面倒を見つつ仕事をしていたという意図もあったのでしょうが。
     更に言えば今は大人しくなっている物の雪羽君は行状が悪かった事もあり、その彼と親しくなったという事で島崎君も警戒されている可能性も十分にあります。同じ穴の狢やないか、と思われてそうですね。島崎君は狐ですが(笑)

     会社組織の上下関係については……雪羽君がちょっと複雑ですよね。島崎君は紅藤様の直属の部下になるのですが、いかんせん紅藤様の所は部下が少なく秘蔵っ子とも呼ばれているので特別扱いされている感があるのかもしれません。雪羽君は萩尾丸先輩の部下になる感じなんですかね……でも紅藤様が「研修生」にして引き抜いてますし……
     とりあえず二人はこれ以上やっかみを受けぬように真面目に心正しく働くべきなのかもしれませんね(今更)

  • ごきげんよう、大きな騒動が収まって、気が抜けたのかしら、燃え尽き症候群?
    でも、年齢的にはそうやって休日をごろごろしながら過ごすのは、別におかしいことではありませんものね。
    でも、本当に想像以上の大包囲網が敷かれていたんですね。
    手配したのは紅藤さまなのでしょうか、それとも萩尾丸先輩? いずれにせよ、資金的にも個人の采配で依頼できる規模じゃないですから、半ば公式なお金が外へ流れて作り上げられた包囲網だったんでしょうね。
    逆に言えば、紅藤さま達がそうまでして白狐を確保しようとした意図を勘繰りたくなりますね。やっぱり蟲毒とか、雷園寺家の誘拐とかがあったから?

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     二人の心理状態は、燃え尽き症候群も多少はあるかもしれませんね。どちらかと言うと、犬神の言葉がグサッと刺さったという部分がかなり強いかもしれません。
     そしてまぁ、休日をゴロゴロ過ごすというのも不自然ではないですね。特に島崎君は新社会人なので、そうでなくても会社員生活に馴染むのにエネルギーを使っていそうです。
     包囲網に関しましては、稲荷の眷属たちも民間の術者に声をかけていましたし、そこに萩尾丸先輩や紅藤様たちが動かせる妖怪たちも加わったという感じですね。元々はここまで大きな包囲網になる予定ではなく、犬神の顕現を察知した萩尾丸先輩が追加投入したという感じでしょうか。
     その辺りも次話以降お話しできればなぁ、と思っております。

  • 幕は下がりて因果を思うへの応援コメント

    ごきげんよう、芦屋川さんの顛末、自業自得とは言えども、憐れですよね。
    元々の性格が周囲の人々を見下すような傲岸不遜な方だったおしても、この会場で犬神が姿を現すまでは、知らなかったんですものね。ただ憑かれていたと知らされて、なるほどそれは重畳至極と言っちゃうところは人格的に問題ですが、それが廃人になるかもしれないというのは、何ともはや。
    悪魔に魂を売り渡して現世で好き放題、この場合は本人の意思ですが、彼の場合は売り渡した意識がなかったから、なんで俺は? ってなっていることでしょう。
    苅藻の叔父様が人生経験豊富なおとなで良かったですよね。
    雪羽くんはきっと身につまされたのでしょうね、まかり間違えば自分がああなっていたかも、と。
    それを思い返せるだけ彼は大人へと成長しているのでしょうね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     いつもコメントありがとうございます。芦屋川さん、お灸を据えるどころの事態ではありませんでしたね(震え声)
     まぁ何と言いますか、犬神を自覚していたかどうかよりも、「相性の良さ」で犬神に心を喰われていたという所が彼の敗因(?)なのでしょうね。まぁその……廃人確定でもありませんし(白目)

     苅藻さんは何だかんだ言いつつも大人ですね。島崎君の母親よりも若く、萩尾丸さんよりも年下と言えども、二百数十歳は生きております。妖怪としてもきちんと大人と言える年齢ですね。雪羽君は弟分の甥だったので、実の甥たちに対してよりもちょっと優しい口調になっていました。
     雪羽君は我が身を振り返る所が大きかったみたいですね。確かにこれまでの所業を考えると、更生のきっかけが無かったら、彼もどうなっていたか解りませんものね。
     このお話はもちろん島崎君の成長の物語ですが、雪羽君もかなり成長していますね。

  • 若者にオジサン心は難しいへの応援コメント

    ごきげんよう、苅藻の叔父様は、もちろん庄三郎さんや島崎くんを助け守るという目的もあったのでしょうが、それ以上に、もう守ってあげる箱庭から自分の意志で旅立ってしまった島崎くんへのエールというか、送辞のつもりもあったのかもしれませんね。
    庄三郎さんの言葉に驚いたと言っていましたけれど、それこそが今の島崎くんに足りないものなのかしら、とも。

    桃って、そんな効果があるんですね。確かに仙人さまたちは桃食べてるイメージですけれど。
    はあ、青松丸さんや紫苑さんまで投入されていたとは。
    蟲毒にまつわる一連の事件で、紅藤さまを始めとして一派としての警戒レベルがワンランクアップしたのかもしれませんね。
    ところで、芦屋川さんはどうしているのかしら?
    妖怪さんたちよりも何よりも、彼が一番タチが悪いような気がしてきました。
    一発、キツイお灸をすえてあげたいところですね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     苅藻さんに関しましては、萩尾丸さんの思惑とかとは別に彼自身で単独行動していた感じですね。その上で「甥や雷園寺君が対応できる件は彼らに対応させるが、そうでない場合は助ける」と言ったスタンスだったところです。
     仰る通り、島崎君は箱庭から抜け出してしまいましたね。更に言えば「上に立つ者であるから、いずれは自分が誰かを護る立場になる」と言う事を苅藻さんは伝えたかった節があります。苅藻さんには妹はいますが、もちろん末っ子だった経験もありますからね。
     庄三郎さんは自分が弟たちに依頼したという所もありますけれど、やっぱり兄として心配だったというのはあります。実は苅藻さんや庄三郎さんの心の動きは、雪羽君の方が解っている気がしますね。何せ彼は兄ですので。

     桃は魔除けになりますし、実は妖狐たちも逃亡していた訳ではありませんでした。青松丸さんたちは別の場所で監視していた萩尾丸先輩から「ヤバそうやし出陣や」と言う事で後発投入されたみたいですね。

     芦屋川君についての事は文字数の影響で次回ちょこっと描写します。ですのでどうぞお楽しみに(ゲス顔)

  • 外道祓うは化鳥の仕業への応援コメント

    ごきげんよう、圧倒的な制圧力でしたね、萩尾丸先輩の降臨か、と思っていたら、そうか、ここで双睛鳥さんの登場になるんですね。
    犬神は怨念を喰らう、怨念や悪意の集合体なのでしょうから、口喧嘩(?)では叶う訳はないのでしょうね、特に脳筋(?)の雪羽くんは。
    島崎くんは、もう修羅場慣れしていない、というだけなのでしょうね。
    でも苅藻の叔父様は三國さんも一目置くと記憶しているですが、それでも雑魚だとは、何を持ってそう言ったのか。
    それにしても辛酸極まる事件の結末でしたね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     真犯人登場からのサクッと解決変でした。蠱毒の毒と言う側面に焦点を当てまして、犬神を喰らうのは双睛鳥さん+αの鳥妖怪の皆様に行って頂きました。コカトリスはやはり毒を持つ幻獣ですし、実際問題鶏は毒蛇・毒虫を食べて平然としていますから……軽いノリの口調ながらも第七幹部を務めますので、多分三國さんよりも強いのかもですね。
     雪羽君は……敵うかどうかは別としてついつい口が先立ってしまったんですね。確かにちょっと脳筋でございます。島崎君はもちろん修羅場慣れしていません。戦闘訓練で才能を見出されたとはいえ、実戦はまだ一度きりでしたからね。しかもあんなのが出るとは思っていなかったので尚更でしょう。

     雑魚発言に関しましては、妖力の保有量「のみ」で判断したときに、苅藻さん・島崎君・雪羽君の三名の中で妖力が最も少ないからそう言ったという感じですね。あと犬神も相手が半妖だったので見くびっている可能性は高いです。
     もっとも、妖力の保有量が勝敗を確約するわけではありません。従って苅藻さんが三國さんに一目を置かれている事も事実です。
     妖力の保有量で行けば
     三國さん(八尾)>島崎君(四尾)>苅藻さん(三尾)≧雪羽君(三尾)
     なのですが、経験や知識・あるいは妖怪の立場と言った総合的な強さを考慮しますと
     苅藻さん>三國さん>>雪羽君≧島崎君
     と言った感じになるという事ですね。どうぞご参考までに。

  • ごきげんよう、芦屋川さん自身もこの瞬間まで犬神に憑かれていることを知らなかったんですか、って言うか、誰かの罠にはまって憑かされたということなんですね。
    でもそれを、白狐が気息奄々となっているのを眺めながら平然と受け入れるとは、本当に人格を疑ってしまうレベル。
    その上でまだ犬神を嗾けるとは。
    お兄様と会話しているときから、他人を見下したような、自意識過剰な感じでしたが、元よりそのような性格だったんでしょうね。
    犬神もまた、いろいろな怨念の集合体みたいなおどろおどろしい妖怪なんですね。
    問題は誰が犬神を芦屋川さんに憑かせたか、なんでしょうね。蟲毒の事件と同じ黒幕のにおいがしますね。
    島崎くんも、蟲毒の影響、というか犬神の邪悪さに中てられたのか、思考がよくない方向に歪みつつある感じがしますが、どこかで見張ってるサカイ先輩や萩尾丸先輩たちがどう対処するか、次回を楽しみにお待ちしていますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     芦屋川氏に関しましては……罠と言うか普通の(?)犬神遣いが「犬神いらねーから誰かに押し付けたろ」みたいな感じで騙されてもらってしまったみたいな所かなと思っていました。それはそれで大問題ですね(汗)
     とはいえ、メシウマ大好き犬神と芦屋川氏は相性が良かった模様。もちろんとても悪い意味ですが。はい、彼の外道な性格に関しましては結構意識して書きましたね。どうしても人間の邪悪さにスポットを当ててしまう……

     犬神に関しましては、姿は犬に似た姿・小型のネズミやイタチに似た姿と言うのがもっぱら伝承では伝わっています。但し、蠱毒である事や「犬神遣い・あるいは犬神を殺した術者も犬神に取り込まれる」と言う独自設定で怨念の集合体みたいな感じにしております。語られてはいませんが、犬神の中核は犬だったり、様々な意識が入り混じった形なのかなと思ってますね。
     犬神事件の黒幕ですが……この辺りはちょっと悩んでいるんですよね。八頭怪自体が犬とは不倶戴天の怨敵ですし、フクロウが犬神を喰い殺すという伝承もあったりするからです。ですが、嫌いな者同士をけしかけて同士討ち……と言うのを狙っている可能性もあるかもですね。
     サカイ先輩は実はすぐ傍に居ます。彼女が何をしているのか、解き放たれた犬神はどうなるのか、次回もどうぞお楽しみに。

  • ごきげんよう、うわぁ、流血の事態になってしまいましたが、流血の主が襲撃犯の狐だったとは、意外過ぎる展開でした。
    芦屋川さんに憑いていた犬神、なのでしょうか?
    女性は暗示にかかっていましたけど、芦屋川さんは掛かっていませんでしたものね、それは犬神が憑いていたせい?
    犯人の狐の「お犬様、どうして」というセリフの意味も気になりますね。
    まるでそれまではお犬様が味方だったのに、ここにきて裏切られたとも取れるような感じです。
    いったいなにが起こっているのか。
    萩尾丸先輩、監視中でしょうから謎を明かしてくれるのかしら?

    作者からの返信

     明けましておめでとうございます、斑猫です。
     新年早々流血シーンでの開幕ですね。襲撃犯の狐の流血、意外と仰っていただき嬉しいです。
     そうですね、このエピソードでの終わりだけでしたら、謎が幾重にも出来てしまってますよね。この謎は次回少しずつ明らかにしていく所存です。
     お犬様は犬神ですね。何故芦屋川氏に憑依していたのか、芦屋川氏が暗示にかからなかった理由、そして襲撃妖狐との関連性についてはお犬様が御自ら解説してくれる予定です。

     萩尾丸先輩は……結構後の方の登場になりそうですね(小声)

  • ごきげんよう、遂に現れましたか、ちょっと怖いものがありますね。
    でも雪羽くん、戦う気満々ですね、まるで彼が蟲毒に蝕まれたみたいですが、島崎くんの観察通り、恐怖を抑え込もうという気持ちなんでしょうか。
    萩尾丸先輩、タイミング的にもナイスですね、でもちょっと怖い!
    そうか千里眼とかも持っているし、若い衆が暴走しないようにとタイミングよく気を引き締めてくれたんでしょうね、頼りになる先輩ですね。
    さて、芦屋川さんの接近、これから何が起こるのか、ちょっとドキドキしますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。年末のお忙しい中コメントありがとうございます。
     遂に次回からは……と言った感じですね。恐らく次話投稿は来年になるかと思われます。
     雪羽君は内心結構怖い思いをしていて、それを払拭するためのあの言動ですね。恐らくなのですが、本当に怖くなければわざわざ「怖くない」と強調する必要性はありませんから。
     萩尾丸先輩のメッセージはタイミング的にも内容的にも千里眼を使っての送信ですね。と言うかずっと監視していたと言われても筆者も頷いちゃいますねこれは(汗)
     今まで萩尾丸先輩が千里眼を持っているという事は明言していませんが、
    ・空間転移術をマスターしている
    ・遠方の雪羽君に念話で連絡を取っている
     と言った事から、千里眼を持っているだろうなと思っていますね。
     ちなみに年齢的には島崎君たちの保護者と言っても良い位の年齢差かもです。
     次回もどうぞお楽しみに頂ければ幸いです。

  • 災禍見据えて雷獣吼えるへの応援コメント

    ごきげんよう、ううん、ここでも蟲毒ですか、引き摺るなぁ。
    それもこれも、バックにあの名状し難きコズミックホラーがついているからでしょうか。蟲毒と犬神の関係を考えると、狐さんの島崎くんには辛いのかもしれないな、なんて少し思いました(狐さんとワンちゃんの関係ってそうなんですよね?)。
    雪羽くんは直接対決した仲ですし、元々がそんな性格だから余計に攻撃的になるのは判りますが。
    お手洗いから戻ったお兄様、大丈夫だったのかしら? ちょっとだけ、心配です。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     よく考えたら、第三部はもれなく蠱毒が絡んでいるんですよねぇ……とはいえ全部別個体・別系統ではありますが。
     ご指摘の通りコズミックホラーの脅威もあるでしょうし、島崎君の血縁は蠱毒の影響が(母方の祖父の一族とか)あるのかもしれませんね。
     それで今回は犬神ですね。確かに多くの妖狐は犬が苦手なはずです。と言うか狐憑きとかでも犬の力で祓うという話もあるくらいですからね。とはいえ、三尾、四尾以上だと動じなくなるかもしれませんが。ちなみに島崎君はチワワが苦手な模様です(笑)
     雪羽君、攻撃的・強気に見えますが……素直に怖くないとは言い切れないでしょうね。雷獣は猫でもハクビシンでもないので犬が苦手と言う事は無いのですが、彼の場合「蠱毒」で色々ありましたからね……
     二人はどのようにして庄三郎さんを護る予定なのか、そちらも次回をお楽しみに。

  • ごきげんよう、ううん、叔父様の指摘は確かに。問題の造形作家が特定できていないから、闇雲にギャラリーを襲っているのかとも思いましたが、プロから見るとそんな見方も出来るのですね。
    雪羽くんの視点、ちょっと哀しくなりました。
    島崎くんと常日頃接していて、きっと雪羽くんは島崎一族(玉藻御前の末裔一家)って、平凡だけど温かくて素敵な家族に見えていたんだろうな、と。自分の一族がお家争いの真っ最中だったから、島崎一家の平穏さが羨ましくて、眩しくて、だから島崎くん兄弟と叔父様の険悪な様子がいやだったんだろうな、と。
    今回いちばん大人ではなかったのは、叔父様でしたね。
    まあ、悪戯好きではありそうな方ですけど、ちょっとやり過ぎ?

    そうか紅藤さん達は、公務員的な稲荷から見ると、過去のいきさつもあって「要監視団体」みたいな扱いなんでしょうか。
    萩尾丸先輩達もそこら辺を慮っての今回の体制なのかもしれませんね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     お忙しい中コメントありがとうございます。
     妖狐の襲撃事件は何か裏がありそうですよね。彼が岡本君の襲撃を断念した理由、雪羽君の言う「血を集める邪法」が何か関連しているのかもしれません。と言うか紐づけしないと……
     苅藻さんは萩尾丸先輩の予見通り拗ねてました。二百歳を超えておりまして、妖怪的にもれっきとした大人ですが……大人げない態度は弟分である甥たちの前だったからなのかもですね。灸を据えてやろうと思った部分もあるでしょうが、確かにちょっとやり過ぎかもですね(汗)とはいえ、庄三郎君の絵を自腹で購入したり、助言をしている所は彼なりの優しさだと思います(汗)

     島崎君はやっぱり家族関係には恵まれていますね。「甘やかす人が父親しかいない」とか言っちゃってますけど、親子関係・兄弟関係はかなり良好なのです。何のかんの言いつつも叔父や叔母も気にかけてくれてますからね。
     頼れる身内が叔父ひとりだけで、弟妹達とも生き別れになった雪羽君が羨ましく思うのも無理からぬ話です。仰る通り、苅藻さんと島崎君兄弟が言い争うのを見るのは彼としても辛かったのでしょう。
     雪羽君が弟妹達についてどう思っているのか、何をしようとしているのかは第九幕終了後にちょっと書こうと思っております。

  • 揃いし役者に思わぬ珍客への応援コメント

    ごきげんよう、とうとう絵画展の当日ですね。
    島崎くんの雪羽くんへの気遣い様、雪羽くんがすっかりお友達モードなのに比べて、ちょっとだけ距離があるように思えるのは、島崎くんの本来の性質なんでしょうね。
    雪羽くんはちょっとだけそんな島崎くんを物足りなく思っているかも。

    お兄様は島崎くんが来てくれたことで喜んでいるのが微笑ましいですね。
    しかも苅藻の叔父様まで来場してくれて、お兄様は怯えていますけど、これは叔父様、最初から無償で助けてくれるおつもりだったのかしら?
    雪羽くん、退魔師としてということですが、雪羽くん本人として来たらよかったんじゃないかしら? 雪羽くんの人間モードだったら別に人間を刺激しないと思うので、その方が「お友達紹介!」でお兄様も雪羽くんも喜んだかもしれませんね。

    さあ、襲撃はあるのか? もしも襲撃があったとしても、どうぞ作品は無事でありますように!(もちろん、怪我人とかも出ませんように!)

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     そうですね。実は島崎君、甘え上手なのですが甘えん坊ではないんですよね。望む望まざるを関わらず、両親や兄姉たちに構われて育ったので、むしろややマイペースなのかもしれません。一人でも割と平気そうですからね。
     実は寂しがり屋で甘えん坊な雪羽君との温度差とかはあると思います。
     叔父の苅藻さんは……何のかんの言いつつも甥たちの事を心配していそうですね。庄三郎君が怖がっているのは、まぁ彼は人間に近い感性の持ち主だからでしょう。

     雪羽君変装は確かにちょっと無理があったかもですね。「言うてまんまやんけ!」と島崎君に言わせたいがためのアレでした。まぁ仰る通り……人間モードでもあんまり目立ちませんからね。尻尾は隠さないとアレですが。と言うか多分庄三郎君にもバレてると思いますが(笑)

  • 語られたるは知らざる秘密への応援コメント

    ごきげんよう、萩尾丸先輩の島崎くん入社の早い遅いの問題、半妖とか妖怪とかいうことを除いて人間のお話だとしても、判る気がします。
    法律的に成人だとか未成年だとか決まってはいますけれど、高校や大学卒業してすぐに精神的に大人か、というとそれはちょっと違う気もしますし。
    どこからが大人という明確な線引きはないかもしれませんが、やはり社会人経験を積みながら、徐々に精神的に成熟していく、そう言う事だとは思います。
    雪羽くんの件もそうですね、如何に三國さんが頑張って保護者として養育しようとも、実の親御さん、生まれた実家から出てという経験自体が彼を歪めている(もしくは成長を鈍化させている)可能性は高いですよね。
    でも、島崎くんには、先輩のお話はまだちょっと早いでしょうね。
    これが判るのなら、島崎くんはもっとおとなとして成長している筈(?)
    でも萩尾丸先輩、さすが天狗さんですね。
    天狗さんは赤子を攫うのは定番?

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
    「島崎君はきちんと成長するまで入社を待っていた」と言うお話ですが、深く意図を汲み取っていただいてありがとうございます。
     ちなみに作中では十八は未成年と言った記載がありましたが、これは2017年時点でのお話であり、現時点とは異なる事をご了承くださいませ。
     確かに、ご指摘の通り高校卒業・大学卒業でバシッと大人になるというのは違いますよね。職場で二十歳前後の社員と接する事はありますが、やはりヤンチャと言いますか、これから大人になるんだなぁと感じる事はあります(笑)
     社会人経験を積みながら……と言う所は私もしみじみとそうだなと思いますね。私自身がきちんと大人なのかもちょっと引っかかりますし(滝汗)

     雪羽君に関しましてもその通りです。やはり彼の内面や境遇を描くうちに、単なるヤンチャではない部分・心の脆さや未熟さが明るみになってきましたからね。もちろん三國さんたちは雪羽君の保護者として奮闘しており、純粋な愛情で養育しています。とはいえ親兄弟の別れが、雪羽君の心に大きな影響を与えたのは言うまでもありません。
     むしろ三國さん自身も当時(現在も)若者に分類される年齢でしたからね。むしろ甥を引き取った事で、大人にならざるを得なかった所もあるかもです。
     萩尾丸先輩はもちろんこれらの事情や、現在の雪羽君の未熟さを把握なさっていたのでしょう。だからこそ、自分の部下たちの所に預けるのではなく、比較的年齢の近い島崎君の傍に据え、引き合わせる形にした気もします。
     成長した島崎君……自分よりも若い妖怪たちの成長を見守ったり、助言したりしているんでしょうね。もちろん雪羽君もセットです(笑)

     そう言えば天狗が赤子を攫うって言う伝承もありましたね。そちらはあまり意識していませんでしたが……教育熱心なのは天狗の性だと思います。あと炎上好きと男の子が好きと言うのも(笑)

  • 名門の威光と立場のくびきへの応援コメント

    ごきげんよう、ああ、そうか、なるほどです。
    人間のテリトリー内で事件が起きる可能性があるから、あまり大事にはしたくないということなんですね。
    確かにギャラリーに犯人が突入してくるということは妖怪が人間の集まる場所に突貫してくるということですものね、そこで妖怪大戦争みたいな事態を引き起こすと、人間対妖怪のバランスというか治安状況が崩れてしまう。
    雪羽くん、脳みそ筋肉でちょっと可愛いですね。
    確かに派閥を率いる、名家を率いる、そんな立場を考えると、暴れたいときに大暴れ、ではちょっと感心できませんものね。戦う前に勝利を掴む、戦闘は最終手段という紅藤さまのお言葉は確かに派閥領袖らしい重みがあります。
    ただ、島崎くん達が「野狐」で「稲荷神社の眷属」との立場身分の差がどれほど効いてくるのかが捉えづらいですね。神社の眷属の狐さんたちは「公務員的な」とうコメント返信を以前頂きましたが、その確執というのがあるのか、ないのか。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     実はこのお話を考えている間に「妖怪が人間の術者と協力するのは何故だろう」という疑問が浮かび、その回答が出来た感じですね。
     仰る通り、妖怪vs妖怪の時はさておき、人間がいる場所で大事にしたくない……と言うのはあります。拙作の世界観では、妖怪の存在は人間社会では公式に明らかになっているとは言えない感じですからね。敵妖怪を制圧するために闘ったとしても、余計に混乱を招いてしまうのです。
     雪羽君はちょっと脳筋ですね(汗)雷獣の特性もありますが、それ以前に保護者の影響が大きい模様。三國さんに似てしまったんですよね(汗)でもなぁ、月華さんとか春嵐さんは冷静なのに……雪羽君の今後の成長にご期待くださいませ(苦笑)
     そしてそうですね。実は強い妖怪ほど闘わない傾向にあります。大妖怪になった場合、闘った時の被害とか影響とかえげつないですからね……なので戦闘を行わずに事を収めるのが一番という部分があります。
     野狐と稲荷の眷属の関係性に関しましては、少しずつ明らかにしていく予定です。どちらかと言うと島崎君たちは野狐だから、と言うよりも「玉藻御前の末裔」だからマークされているという感じでもあります。

  • 夕刻あつまり捕物談義への応援コメント

    ごきげんよう、取り敢えず、島崎くんがお兄様からの依頼として個人的に抱えた案件が、日の目を見て紅藤さま一派の公式案件となりましたね、一安心です。
    紅藤様がかけた言葉は、おそらくその殆どが彼女の想いを代弁しているとは思いますが、萩尾丸先輩以下の先輩社員達にとっては、もう少し違う利害関係を意識した上での協力ということになるでしょうし、社会人、組織人としてはそれが正しい姿なのでしょうね(雪羽くんは純粋に友情メインでしょうね、可愛い)。
    穂谷さん、さすが先輩社会人、確かに協力要請するにせよアドヴァイス欲しさの相談にせよ、依頼人となる島崎くんがレジュメを用意しなければなりませんが、そこまで社会人一年生では頭が回らないかな? それ以前にこんな大掛かりな会議になるとも思ってなかったでしょうね。
    ここまで包囲網が大きくなると、犯人さんの命運も尽きたようにも思えますが、さて。
    次回も楽しみにお待ちしていますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     何やかんやあってこちらも公式案件になりましたね。公私混同にならないかとひやひやしましたが……まぁ確かに社員の身内ですし。
     利害関係についてはバリバリにありますね。もちろん萩尾丸先輩が一番利害に敏感なのですが、他の妖怪たちも色々考えているはずです。
     雪羽君は島崎君への恩返しみたいなニュアンスが強そうです。友達で助けてくれたから……と言う所が大きいでしょう。

     穂谷さんは実は結構デキる狐と言う妖物ですね。妖力面では二尾と雪羽君たちよりも「弱い」訳ですが、島崎君たちよりも明らかに年長ですね。また、萩尾丸先輩が従えている弱小妖怪のまとめ役みたいなポジションでもあります。
     島崎君は多分、ここまで大掛かりになると思っていなかったんでしょうね。なのでまぁレジュメを用意していなかったと思われます(苦笑)
     萩尾丸先輩の懸念は何か。次回もお楽しみに。

  • 雷獣こじらせ妖狐たじろぐへの応援コメント

    ごきげんよう、ああ、なるほど、雪羽くんが訓練後凹んでいた理由って、そこにあったんですね。
    雪羽くん、時雨君誘拐事件と雷園寺家の一件で改めて自分が長兄であり、弟妹達を守り、家を引っ張っていかなければならない立場だということを認識し、改めて気を張って行こうと決意した反面、その溜まった気を抜く場所として甘えられるところを探していたのか、萩尾丸先輩の分析も、さすが年の功というか、納得できますよね。
    島崎くんは、雪羽くんのいう友達のレベルと、自分が思う友達のレベルに違和感を感じているようですが、きっと自分と雪羽くんは親友だと思いたいのかもしれませんね。今まで末っ子として、自然と周囲の甘えられる立場だった島崎くんですが、社会人になって甘えるだけじゃなく、時には甘えられるシチュエーションに見舞われることが多くなって、それが彼の意識に影響を与えているのかしら、とも思えました。
    体技だけじゃなく、精神的な「最強を目指す」には、こんなちいさな意識変革を積み重ねていく必要があるのでしょうね。
    次回も楽しみにお待ちしていますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     雪羽君が何故凹んでいたのかの解説回ですね。
     ご指摘の通り、甘えられる存在として島崎君を選んだみたいですね。本来であれば叔父の三國さんに甘えていたのでしょうが、本文中にあります通り、三國さんも結構大変な状況になっていますので……
     余談ですが、雪羽君の寂しがり屋な気質は、きっとヤンチャだった頃からあまり変わっていない可能性があります。但し、その時は周囲にオトモダチや女の子も大勢いたので、一人に特定してべったり……と言う事は無かったのかもしれません。ついでに言えば、島崎君はオトモダチなどと較べて格段に「優しい」(※雪羽君基準です)と言う所もあるかもしれません。
     島崎君は、雪羽君の事は親友とか戦友とかそんな感じだと思っているんだと思われますね。あと実は甘え上手なのですが、彼自身甘える事にさほど拘泥していない気もします。年長者(母親とか長兄とか)に構われる事がデフォルトだったので、自分から甘えに行くという発想が薄いのかもしれませんね。
     そして仰る通り、甘えられる・頼りにされるっていうのも今後の彼の事を思うと大切な事ですよね。いずれは部下とかも持つ事でしょうし。
     次回もどうぞお楽しみくださいませ。

  • つきまといたるは半妖の性への応援コメント

    ごきげんよう、ああそうか、なるほどです。
    キツネさんの妖怪さんは人間型になっていても体重自体はキツネさんなんだ。
    その点半妖である島崎くんは、人間型のときは人間の体重ということか。
    格闘技のキックやパンチも「体重を乗せる」とよく聞きます(全然格闘技なんて詳しくないのですが)。だから重い攻撃が出せるのか。
    島崎くん、学校の身体測定なんかでもバレなかったんですね。
    でも言葉遣いにも人間的な習慣が現れるんですね、ちょっとしたことで意思疎通の齟齬が出ちゃいそうですね。
    雪羽くん、どうしたんだろう? 彼こそ、負けたのが悔しくてへこんでいるのかしら?

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     そうなんです。狐の妖怪、妖狐の場合は体重は狐の姿に準じる感じですね。厳密には本来の姿の重さになるという感じでしょうか。大妖怪であれば身体が大きくなるので体重は重くなるのですが、二尾くらいの妖狐であればやはりアカギツネ・ホンドギツネと同じかやや大きい程度です。なので穂谷君も十キロ未満ですね。
     一方の島崎君は、本来の姿がそもそも「人間の姿+尻尾」であり、体格・体重面でも人間にかなり近いんですね。そのため攻撃に「重み」があるという話の流れになったのです。その分戦闘には有利になる……と言いたいところですが、動物の身体能力を考えると中々難しい所ですね(汗)
     自身は妖狐である・妖怪であると自覚しつつも色々な意味で「人間的」な言動が出てしまう島崎君でした。両親や兄姉たちは彼を人間として教育してきましたので、やはり致し方ない所でしょうね。
     そして拙作の世界観では「妖怪=悪」ではありません。退魔師・妖怪退治といった妖怪ものではよくあるワードが出てこないのもそのためだったりします。

     雪羽君はちょっと凹んでいるかもしれませんね。凹んだ彼がどうするのか、島崎君への関係性の変化などは次話明らかになります。

  • 野狐に稲荷に路傍の狐への応援コメント

    ごきげんよう、ああ、ここで犯人の情報が得られるんですね。
    そうか、犯人の奥様、交通事故で亡くなられて、亡骸を持ち去られたのか。ということは狐の姿のままで事故にあった、ということなのかしら?
    でも島崎くんとしては、助力を得ようとする以前に、組織の一員ですし雪羽くんの一件もあったことですから、萩尾丸先輩には一報入れないと、ですね。
    稲荷神さまの眷属、という考え方は、その神社に就職している、という考え方なんでしょうか? 島崎くんのいう野狐というのはそれだとどういう扱いなのかしら?
    神社勤務が別会社という感覚なら、島崎くんもちゃんと会社員だから野狐とは言えないような気もしますし。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     自治体みたいな所でお話をしている時に犯人の情報をゲットした感じですね。前回のコメントで申し上げた「ロードキル」のお話でした。哺乳類の多くはヘッドライトに目がくらみ、動けなくなる事が多いようです。
     そして誠に残念ながら、拙作の世界では妖怪であっても車に撥ねられたら亡くなってしまう事はありますね。そして確かに、狐の姿で事故に遭ったという可能性が高いですね。人型に変化していても、死亡後しばらくすれば変化は解けてしまいます。とはいえ人型の状態で撥ねた→そのまま息絶えるという場合ですとひき逃げ案件になりますし(滝汗)

     野狐と稲荷神の眷属に関しましては、ちょっと独自解釈になりますね。どちらも就職している個体にはなりますが、野狐の場合は民間企業の会社員、稲荷神の眷属や神仏の眷属は公務員と言った感じですね。さらに言えば野良状態の妖狐も野狐と呼ばれますし……その辺りは紛らわしくてすみません。
     近況ノートや次話の冒頭に少し解説を入れておきます。

  • 狐の話術も年の功への応援コメント

    ごきげんよう、襲われた岡本さん、精神的なショックは大きいでしょうね、そしてそれ以上に作品を破壊されてしまったショックはもっと大きいでしょう。
    なるほど、犯人は、自分の奥様が人間につかまって皮をはがれて作品に利用された、それでギャラリーを探し回っていたんですね。
    飼い犬の毛を集めて作った絵筆、狐さんがワンちゃんが苦手だということも関係していて撃退できたのか。
    でも、狐を狩ったのがその芸術家とは限らない気もしますね。
    普通、狐さんを狩りで仕留める、猟師さんのお仕事のような気もします。猟師さんの獲物を芸術家さんが買い取る、この場合、犯人の憎悪はどちらへ向くのか?
    直接的に攻撃を仕掛けた猟師さんか、その毛皮を作品に利用した芸術家か?(芸術家の場合は、晒し者にした! みたいな感覚かしら?)

    この世界でも猟師さんはいるでしょうし、ジビエ料理の類もあるでしょう、人間側の感覚としてそこに妖怪さんが紛れているという感覚があるのかしら?
    人間さんの一部は(島崎くんのお姉さまの周囲のお友達みたいに)妖怪さんがいることをしっているひともいるでしょうし、でも公的機関は「いないもの」として眼を瞑ってる?
    それだと、猟師さんや、あと、皮革製品を作っている業者さんとかはどうなるのかしら? ちょっと興味がありますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     狐の毛皮の出所ですか。ヒントは「ロードキル」ですね。なので狐を狩ったのか否か、別に猟師がいるのかどうかは定かではありません。実際に「彼女」は人間に殺されたのか、それとも……という所ですね。
     まぁその……造形作家への憤怒とか憎悪はありますねぇ。
     岡本君ショックがえぐい感じですね。絵を破壊して云々、というのはもちろん通常では行わない行為ではあるでしょう。ですが異常事態という事もあってという感じですかね。犬の毛については実際に筆にするという話はありました。どちらかというとイミテーションとかそういう感じではありますが、多分頑張って毛を集めたのだと思われます。

     妖怪の存在の有無に関してなのですが……拙作の世界では「知っている人間は知ってるけど、知らない人間は知らない」という感じですね。擬態している妖怪であれば人間かな? と思う程度、本来の姿であれば普通に狐とか狸とかかな? と思われているのかもしれません。半分秘匿されている感じですかね。
     ちなみに法律的には妖怪たちは「動物」扱いされておりまして、彼らを殺傷しても「人間の」法律では重い罪にはならないですね。動物愛護法違反とか鳥獣保護法違反になる程度なのです(汗)但しこれは人間の戸籍を持っていない場合でして、戸籍とかそう言うのを作っていれば人間と同じ扱いになるんでしょうかね。
     あとまぁ妖怪がいる事が解ってしまった人間については割と積極的に交流して丸め込む事があるみたいです(笑)

  • 世間話は事件の香りへの応援コメント

    ごきげんよう、ああ、なるほど、庄三郎さんが芸術家さんですものね、ここで島崎くんと繋がるのか。
    でも良かった、前途洋洋な美大生さん、軽傷で済んだようですね。でもPTSDとか心に傷が残らないようにして欲しいですよね、だから後輩かも知れない被害者さんを庄三郎さんは余計に心配しているのかも。
    でも、犯人は妖狐かもしれない、ということですか。
    ううん、妖怪さんにはそれが判る(人間の警察だと判らないのでしょうね)痕跡があったのでしょうが。
    島崎くん達、玉藻御前の直系子孫の皆さんにすれば、犯人が妖狐ともなれば余計に気懸りにもなるでしょう。

    島崎くん、やっぱり可愛がられてますね、島崎一家が彼を可愛がる様子はほっこりしちゃいますね。
    島崎くんも、雪羽くん達兄弟の姿を見た後ですから、可愛がられている事実が幸せなことだと感じているのかもしれませんね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     そうです、兄の庄三郎さんが芸術家という事で島崎君にリンクしました。さらなる事件の繋がりは次話明らかにしていく予定です。
     美大生君は一命を取り留めておりました。ちょい役と言えども、若くて頑張ってる子が生命を落としたとなると後味が悪くなりますもんね。とはいえ最近の九尾シリーズ、結構容赦ない感じはありますね(汗)仰る通り後輩かもしれないという事で庄三郎さんは心配しています。年齢的に弟に近いから余計かもしれませんね。それにしても不憫すぎるやろ彼……更に不憫な事が次話明らかになってしまいます(白目)
     ここで庄三郎さんは妖狐が犯人と断言していますが……果たして妖怪としての勘なのか否かご注目下さいませ。そして今回は妖怪が人間を襲うという、これまでにないお話ですね。それに触れて島崎君がどう感じるのか、そこも必見かもですね。
     あとやはり玉藻御前の子孫という所で庄三郎さんたちも懸念はあるかもしれません。そうでなくても風評被害がヤバそうなのであの一族……

     どうしても重くなりそうな一幕ですが、その前にほっこりしていただいて幸いです。島崎君、何のかんの言って末っ子なので可愛がられていたんです。雪羽君が弟妹達と幸せそうにしていたのを見て兄姉たちが恋しくなったのですが、彼も案外素直な所がある感じですね。
     第九幕終了後に、幕間として実家に帰省した所を書こうと目論んでおります。
     

  • ごきげんよう、第九幕の開始早々、なんだか恐ろしげな事態が起こった予感ですね。
    芸術家さん、大丈夫でしょうか?
    犯人(?)は「わがつま」とか言っていましたが「我が妻」なのかしら?
    芸術家さんのモノローグにあった動物を使った展示、この動物に「我が妻」が、と言うように思えますね(となれば芸術家さんはとんだとばっちりですが)。
    恐らくはこの犯人も妖怪なのでしょうが、ここに島崎くんがどう関わってくるのか、ちょっと危険な匂いもしてドキドキしますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     早速のコメントありがとうございます。妖怪ものという事で九尾シリーズでは色々な事が起きましたが、開幕早々流血の惨劇は初めてですね。しかも被害者は人間です。
     そしておだ様のコメントが、今回もとても冴えていてすごいです。こちらに関しましては次話以降解る仕組みなのでお待ちくださいませ。名も知らぬ芸術家君(21)は襲撃されるいわれは果たしてあったのでしょうか? いずれにせよ若くしてギャラリーに招待されたと思ったらこの仕打ちは不憫ですよね。
     彼の安否や状況についてもお待ちくださいませ。実はこのエピソードの中にもちょっとヒントは仕込んでおります(笑)

     今回は事件の出来という事で芸術家の目線でしたが、次話からは普通に島崎君が登場いたします。彼と芸術家・ギャラリーがどう繋がるのかどうぞご期待くださいませ。

  • 雷園寺家の兄弟たちへの応援コメント

    ごきげんよう、浮気のたとえ話は、ちょっと気まずさが想像できて笑ってしまいました。
    でも、穂村くんたち家に残された弟妹からすれば、長兄で次期当主であるべき雪羽くんが家を出たことで、心細く、そしてなんとかして生き延びなければという必死の思いがあったことでしょうね。完全に本家を出て敵対心を燃やせる雪羽くんよりも、ある意味周囲への忖度や気配り、怒りや不満を押し殺しつつ過ごしていかなければならない彼等の方がストレスは大きかったと思います。
    ともあれ、大人達の玉虫色の決着は派閥間の綱引きなども含めていろいろ思惑も柵もあるでしょうけれど、雪羽くんと実の弟妹、そして時雨くんたち弟妹とも、血縁、家族という一番大切な部分で打ち解けることができたのはとても良かったなぁ、と。
    その兄弟の絆はきっと、将来の当主決定の際にも、良い意味での影響を与えてくれるように思えました。
    島崎くんがとても素敵なクッション役と柔軟剤役を果たしてくれましたね。
    さすが高校時代、女子の気を引こうとコミュ力を磨いてきた彼のことだけはありますね(笑)。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。いつもコメントありがとうございます。
     浮気のたとえ話は気まずさを想像するのに一番ですよね。まぁその……雪羽君子供やし弟妹たちの関係性(異母兄弟)を思うとこの例えはまずいかもと思ったりしました。とはいえドスケベだった雪羽君なのでしゃあないですね(笑)
     穂村君たちは積極的にいびられていた訳ではありませんが……千理さんの親族として「外様」扱いされていました。もちろんストレスは大きそうですよね。しかも彼らもまた子供で、雪羽君よりも年下ですし。ミハルちゃんが一番大人びた言動な気もしますが、それは女の子なのでって事です(笑)
     ともあれ実の弟妹とも、異母弟妹である時雨君たちとも打ち解ける事が出来たのは良かったです。実際これからが雪羽君たち兄弟は大変なのかもしれませんが、それでも幸せになって欲しいと筆者的に思いますね。

     島崎君、途中から空気になってないかなと思いましたが、上手く大役をこなせたと仰っていただきありがとうございます。確かにコミュ力は高そうですね島崎君。学生時代「何で女子はこんな話をしているんだ(哲学)」と思いつつも話を聞いていた過去がありそうです(爆)

  • 幼獣うごめく会合の裏への応援コメント

    ごきげんよう、はあぁ、雪羽くん、島崎くんですら子供扱いですか、っていうか子供であろうが幼児であろうが、雪羽くんこそ一方の当事者なのですから、本来、飾りでもなんでも会合に出すべきだとは思うのですが、ある意味、それこそ大人たちの「おもいやり」なのかもしれませんね。
    当主争いなんてドロドロ、ただでさえ骨肉の争いなんですから、へんい会合に出て傷つくのは可哀想だろう、そういうことなのかなと思いました。
    お正月とか、ちょっとした冠婚葬祭なんかで親戚が集まると、子供達はみんなひとまとめで放り出されますよね。顔も知らないおじさまおばさまで委縮しちゃってるところを放り出されてほっとしていると、今度は顔も知らない子供たち。でも、子供同士だとあっというまに仲良くなっちゃうのを思い出しました。
    でも子供といえどもある程度年齢が上がると、退屈になっちゃうんですよね。

    雪羽くんの永らく会えなかった弟妹達、しかも異母弟妹も混じって。
    ちょっと雪羽くんの対応、ドキドキしますね。
    島崎くんは何かあった時のストッパー、でしょうか。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     一応、雪羽君たちは会合の最初だけ出席する形となりましたが……やっぱり子供扱いですね。本来、雪羽君位の年齢ならばまだ社会妖にはなっていないでしょうから。三國さんは半ば自分たちで保護する形で職場に連れてきたような物ですし。むしろ島崎君の方が(ギリギリ)大人に近いかもしれませんね。もっとも、今回の会合では完全に外様になりますが。
     大人たちの思いやりというのもあると思います。当主争いというデリケートな問題ですし、しかもそれに絡んだ事件に双方巻き込まれた形ですからね。時雨君たちの心の傷を抉らないように、という配慮かもしれません。

     控室に集まった子供たちは、雪羽君の母方のいとこやはとこ、或いは更に遠縁の親族ではないかと思われます。雪羽君よりも年長の妖怪もいるかもしれません。二人があの場で浮いてしまってるのは、やっぱり「とても強い妖怪」である事も大きいかもですね。平穏な日常を好む妖怪たちは強い妖怪を本能的に畏れる気持ちもありますので。

     いよいよ雪羽君、弟妹達と再会する事になりました。穂村君は何度か名前が出てきていましたので、どうしても登場させたかったのです。
     実の弟妹・異母弟妹たちとの再会がどう転ぶのか……次回もお楽しみくださいませ。

  • ごきげんよう、ははん、なるほど、島崎くんからすれば、企業内、組織内での立場と、雪羽くんとの関係性は、複雑なんでしょうね。
    雪羽くんは島崎くんを先輩と呼ぶけれど、人生経験は逆だし、企業内での立場という意味では今は違うけれど雪羽くんの方が上だったわけですし。
    今は、企業や組織では、組織のフラット化とかで役職とかはあまり重要視されていないようですが、新人さんはやっぱり色々と思うところがあるでしょうね。
    でもふたりの会話を読んでいると、ああ、まだ彼等は半分学生みたいな感覚なんだろうなと微笑ましくも思えます。
    ふたりの友情はふたりだけのもので、社会人組織の周囲は、当然ふたりを人格ではなく立場や血縁、力関係の中で利用しようとするは当然ですものね。
    でも島崎くん、本当に野望があるようには思えない穏やかさ。
    私はそのほうが好きですし彼に似合うと思いますが、そちらをこれから本気で目指すのならちょっと心配になっちゃいます。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     実際島崎君が「先輩」と名乗っているのも、その場の流れによるものだったりしますからね。精神年齢的には雪羽君の方が幼いと判明していますが、彼の方が年長である事には変わりありません。何となれば長兄である宗一郎さんよりもやや年長なのです。
     ついでに言えば(縁故入社とはいえ)雪羽君は元々叔父の組織の中では重役だったりします。実際仕事で役立っていたかどうかはさておき、そう言う部分も島崎君的には手放しに後輩扱い出来ない所はあるでしょうね。
     そしてもちろん二人とも半分学生なのかもと思いますね(白目)
     二人とも半妖だったり妖怪だったりするわけですが、精神年齢的には十代半ば~後半くらいなので幼いです。ついでに言えば高校を出て就職した子たち(特に男子)は結構幼いなぁとリアルでも感じる事がありますからね(汗)
     雪羽君はオトモダチを出自とか能力で選んだことがほとんど無いので、島崎君を利用しようとする思惑に違和感を抱いてしまったのかもしれませんね。もしかしたら反体制派だった三國さんの影響を受けている所もあるのかもです。
     島崎君、雪羽君と絡むとどうにも穏和な青年になっちゃうんですよね(当社比)雪羽君の方が血の気が多いというのもありますし、また雪羽君視点だから余計にそうなるのかもしれません。後はまぁ、事件の前後で二回ほど島崎君もガチギレしてましたので、その反動で大人しくなっているのかもしれませんね。
     いつもありがとうございます。

  • 百鬼夜行はオフィスの中でへの応援コメント

    ごきげんよう、なんだか裏でより大きな思惑が蠢いている様子ですね。
    八頭衆も一枚岩ではない、そんな中で、この陰謀というか企みを正確に見抜けるのかどうか、ちょっと心配になりますね。
    なかなか破れなかった結界を最終的に突破できた理由は、シロウさんだけじゃなかったということですね。
    しかも萩尾丸先輩の作戦計画にはなかったメンバーによって、結果的に作戦成功となったのは、社会人のプロジェクトとしては、安易に成功とするわけにはいかない感じもしますね。
    管理職はつらいですねぇ。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     萩尾丸先輩視点のお話は書いていてしんどかったです。密かに妖怪娘ちゃん(春嵐さんが連れてきていた子)視点で書こうかなと思ったのは秘密です。
     それでも事件のあらましについて雪羽君視点・島崎君視点では書けなかった事を補完出来て良かったと思います。と言いつつ、松子さんの事とか時雨君脱走の理由とか書き切れてないんですが(汗)
     八頭衆、全くもって一枚岩じゃないですね。派閥はありそうです。第七幹部・第八幹部はそんなに問題はないんですが(オイ)、上位幹部~中間あたりが色々とありますからねぇ。灰高様は第四幹部ですが本当に味方なの? という所もありますし。紫苑様の立ち位置は? というのもあります。

     結界突破の要はシロウさんと胡張安様でした。胡張安様、胡喜媚様の息子として何度か名前だけが出てきておりましたが……実は何処かで既に登場しているのかもしれません。
     そして萩尾丸先輩的には成功とは言い難いですね。偶発的に良い結果をもたらしたとしても、それは再現性が無いのでアレですし。何となればシロウさん(+胡張安様)が何故協力したのかが解らない以上、次回もああなるとは限りませんし。
     本当に管理職は大変だと思います(平社員目線)


  • 編集済

    一段落して世間話への応援コメント

    ごきげんよう、いろいろとありましたが、こうして同年代(人間で考えれば、というか気の合う若者同士、という意味で)で賑やかに雑談混じりで話している風景は、安心できますね。
    島崎くんと雪羽くん、それぞれ育った環境や出自、違う者同士がこうして友人関係になれるのは、最終的にはそれぞれの持っている人間性、性質のものでしょうから、その意味でもふたりの出会いは幸せで、この先もずっと、大切にしていってほしいですね。
    それにしても島崎くん、あっさり米田さんのことを見抜かれちゃって、初心で判りやすいなぁ。可愛いですね(怒られそう)。
    米田さんも甘え上手で末っ子タイプの島崎くんだから、弟扱いなのかしら?

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     色々あった第八幕もそろそろ終盤ですね。本家に雪羽君たちが出向くシーンも書こうか、そこはあっさり流そうか考えているところです。
     仰る通り島崎君と雪羽君は(精神年齢的に)同年代ですね。雪羽君の方が若干幼い感じかもです。多分この二人、音楽とかアニメとかの話をした時にお互いジェネレーションギャップで「あぁ……」となる事もあると思われます(笑)
     この二人、ライバルであり友人関係になっていますが、確かに出自は大分違いますね。真逆と言っていいほどかもです。島崎君は自分では気性が激しいと思っているのかもしれませんが、案外穏和でお人好しだったりします。そんな所が雪羽君も安心して好印象を抱くきっかけになったのかもしれませんね。
     米田さんの件は早速見抜かれましたね(爆)日頃せっせと蓄えたモテ道とか女子力はあの時雲散霧消していました(爆)
     ちなみに米田さんは島崎君を弟扱いしてそうですね。実年齢的に大人(二尾なので百歳前後、珠彦君たちより年長とありましたし)ですし……
     そもそも米田さんが島崎君を男として見るのか、その辺りも問題ですね(白目)

  • 禍福伴う親類のくびきへの応援コメント

    ごきげんよう、うん、月華さんがいちばん大人の対応でしたね。
    元より問題や柵だらけの雷園寺一族ですから、ましてやこんな大事件の直後に冷静に話をするのも無理な状況でしょうし、月華さんはひょっとしたら、千里さんが心が揺れているかもしれないと思ったのかもしれませんね。
    千里さん、温和なようでどことなく掴みどころがない感じ、これが名家の当主って感じなのかしらとか思っていましたが、雷園寺家の当主としての立場と、時雨くんたちの父親として、そして雪羽くんの父親としての心情の間で想いが揺れているようにも思えました。そして雪羽くんへは本当に父親としての思いでこの場にやってきたのかしら、とも。ただ、あまりに激しい雪羽くんの対応に、怯んでしまったのかも、とも思えました。
    元より雪羽くんは、時雨くんや美雪ちゃんへは、兄弟としてしか接していませんでしたものね。
    千里さんの奥様、そうですか、雪羽くんのお母さまの従妹さんでしたか。
    彼女の思いもちょっと覗いてみたいですね。
    なんだか、御家乗っ取りを狙っているような感じにも思えませんでしたし。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     月華さんは(夫の前では)ゆるふわ口調がたまに出てきますが、その実切れ者だったりします。ついでに言えば戦闘能力も高そうなので、三國さんの仲間の中では主戦力になりそうですね。
     余談ですが雪羽君を引き取る前から夫婦同然の間柄だったのですが、雪羽君を引き取った事で正式に結婚したという経緯もあったりします。三國さんは多分そういう事もあって頭が上がらないのかもしれません。
     恐らくはむしろ夫である三國さんがブチギレて暴れないかを懸念していたのだろうなと思います。そうでなくとも、自分たちがいれば話は円滑に進まないだろうと思ったでしょうし。自分たち夫婦は抜けるけれど、萩尾丸先輩や春嵐さんが同席しているので安心できるとも思ったはずです。

     現当主の千理さんは……結構どういう性格か悩みましたね。実の息子(雪羽君)を棄てたり何だかんだあった訳ですが、子供への親としての情は持っていると筆者としても思いたいです。
     とはいえ雪羽君にしてみればそんなの知ったこっちゃないという話でしょうが。異母弟妹・それも次期当主の座を争う存在と言えども、幼い弟妹に会えて彼は心底嬉しかったんだと思います。
     雪羽君と時雨君たちの母親に関しましては、途中から親族という事を思いつきました。名家の婚姻って、そうでなくても近親婚が多いですし(汗)
     姉妹だと近すぎるし叔母と姪も何となく違う……という事で従妹になりました。彼女は一体何を思っているんでしょうね。

  • 虚実しりぞき兄弟ばなしへの応援コメント

    ごきげんよう、当主争い、義母との確執、全てを一旦横に置いての、雪羽くんと時雨くんの再会は、もう兄弟としての親愛の情に溢れて安心と共に感動しました。
    大人の間での権力争い、親の揉め事、全てのしわ寄せは子供に降りかかる、そんな理不尽を、雪羽くんと時雨くん、そして深雪ちゃんんは跳ね除けて家族の温かさを知って欲しいですね。
    ただ、深雪ちゃんが「こんなところにいたの」という言葉は、どう捉えれば良いのか、雪羽くんを敵認定なのか(義母の教育の表れ?)。
    父親と継母との思わぬ対面、彼等の実の子供である時雨くん、深雪ちゃんがいるシチュエーションで、雪羽くんがどんな態度をとるのか、ドキドキしますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     仰る通り雪羽君兄弟の再会の中に、当主争い等々の考えは無いですね。雪羽君自体、この時点で時雨君に対して抱いているのは弟への情愛のみなので。
     本当に雪羽君弟妹には幸せに仲良くなって欲しい所です。但し、雪羽君の弟妹は時雨君や深雪ちゃん(と更にその弟)達だけではなく、実の弟妹である穂村君たちもいますからね。中々に難しい所です。
     深雪ちゃんの「こんなところ」は敵認定ではなく、思いがけぬ所に……と言った意味で書いていただけですね。

     ちょっと緊迫するシーンで終わりましたが、次話もまたよろしくお願いいたします。

  • ごきげんよう、時雨くん、よほどの恐怖を味わったのでしょうね、PTSDを患っても仕方がない、健忘に関しては心を守る脳の防衛機構ですから、当面は大丈夫なんでしょうけれど、周囲からのしっかりとしたケア、経過観察が必要ですね。
    でも雪羽くんが救出に来てくれたことは覚えているのなら、時雨くん、そこは余程嬉しかったんでしょうね。
    そうか、八頭怪そのものではなかったけれど、それに比するほどの強力な力を鳥妖怪は授けられていた様子ですね、萩尾丸先輩達が手を焼くほどの結界が張られていたなんて。
    これ、雪羽くんが覚醒しなければ、下手をすると人質もろとも雪羽くんまで蟲毒に。
    そう考えると、恐ろしくなりますね。

    これ萩尾丸先輩、紅藤さまへ始末書案件、しかもしかも重大インシデントとして対策させられるんじゃないかしら? 社会人でしかも管理職ですものね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     時雨君はPTSDを患っても仕方がない経験を受けましたからね。拉致されただけでも十分恐ろしい事ですが、兄と殺し合いをするように仕向けられたわけですから……本文中には記載していませんが、もちろん松子さんや深雪ちゃんも何らかの心の傷を負っている事は言うまでもありません。
    ※十代の頃に立てこもり犯に銃を突き付けられたという話を調べ物をしている際に読みましたが、その方は健忘にこそなりませんでしたが、事件から五年ほどは手許にナイフが無いと眠れなかったそうです。
     時雨君のケアは雷園寺家本家の皆様に頑張ってもらうほかないですね。妖怪なので人間よりも時間がかかるかもしれません。
     雪羽君が助けてくれた事を覚えている……その辺りの時雨君の想いにつきましては、次話にて明らかにする予定です。
     そしてそうです。敵は八頭怪から力を付与されていました。相手が小物だったのでどうにかなった訳ですが、「本物」だったりそうでなくても狡猾に立ち回っていたら雪羽君たちは詰んでましたね。

     確かにこれは始末書案件ですね(白目)もちろん三國さんたちとの間では今回の件について謝罪等々は行っているのですが、ある意味労災みたいなものですもんね……その辺りも考えて次回以降の展開に織り込みます。
     ご指摘ありがとうございました!

  • 天狗は妖狐に助言を託すへの応援コメント

    ごきげんよう、萩尾丸先輩の言葉、深くて重いですね。
    精強なるつわものはまず精神から完成していく、という言葉をどこかで読んだことがありますが、確かに暴走状態での強さは無意識であるが故に危険ですものね。
    萩尾丸先輩はそこを心配されていたのでしょう(暴走状態になるまでに結界を無効にして雪羽くんはお芝居をしたままで決着させようというのが当初の計画だったのでしょうから、それが狂ったのが先輩の反省点だったのかもしれませんね)。
    それでも30年の経験を先行して積んでいる雪羽くんと、肉体年齢通りで高校卒業まで人間世界で暮らしていた島崎くん、彼らの違いがどこからくるのか、島崎くんが人間世界の生活が長いから、雪羽くんと釣り合うのか、それとも元々の島崎くんの性質だからなのか。
    ますます島崎くん、悩みそうですが。

    っていうより、米田さん久々の登場で、そうか、島崎くん、恋してるのか!
    唐突に感じましたが、あのパーティの時から心に残っていた様子ですね。
    ふーん、なるほどー、へへへー(ニヤニヤ笑い)。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     島崎君と雪羽君のやり取りを書くうちに、実は若い頃の萩尾丸先輩の様子にも思いをはせるようになりました。彼の場合「弟分」は存在したものの、島崎君たちのように競い合える関係性にはなれなかったんですね。なのでまぁ、島崎君たちのライバル関係は内心喜ばしく思っているのかもしれません。
     このお話は「強くても精神面がアレだったら問題あるよね」という点は一貫してブレませんね。そう言った訳で、島崎君や雪羽君は心配されている訳です。
     思えば雪羽君も、オトモダチは大勢いたものの、強すぎるがゆえに実は同年代の妖怪たちからは孤立していた可能性もありますし……
     やっぱり二人の違いは生育環境が大きそうですね。島崎君は末っ子でのんびり育ってきたところも大きいですし……ここは今後の成長に期待ですね。

     そうです。仰る通り島崎君は米田さんに恋をしてます!!
     というか第二部終盤辺りでメインヒロインは米田さんだろうな、と思っておりました。島崎君も色々あったので惚れるのは致し方ない事でしょうし(爆)
     ただまぁこの二人、職場も違うし一緒になるシーンが少ないのが考え物です。第四部で一緒になる所を書きたいですね。

  • 半妖なじられ出自を思うへの応援コメント

    ごきげんよう、ううん、島崎くんの魂を揺さぶる衝撃の一手になったかもしれませんね。
    事件自体、そしてその事件に関わった犯罪者は、単に残虐で卑怯な刑事事件の犯罪者ですが、島崎くんへの攻撃はいきなりのイデオロギー攻撃でしたものね、この時点で既に島崎くんと術者の間で会話は不成立ですし、術者にしてみれば見逃してほしい、見逃してくれないなら罵詈雑言を悔し紛れに浴びせる、その程度しか考えていなかったでしょうから。
    やはりこの時点で、妖力の大小とかは関係なく、人生経験の長短が響いてきますね。
    これはなかなかに島崎くんにとっては、縮め難いポイントであり、この先も苦労してしまうポイントでもあるのでしょうね。
    でもここで雪羽くんと自分を引き比べるのは悪手ですよ、島崎くん。
    それも若さ故、なのでしょうが。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     これはもうもろに島崎君に揺さぶりが掛かっていますね。どんなにあがいても、半妖(厳密にはクォーターですが)であるという事実からは逃れられませんし。実は島崎君がこうした「急所」を攻撃される話は少なかったのですが、とはいえそう言った所に目を付ける輩がいるのも間違いありません。しかもそれが人間だった訳ですね。
     島崎君自体は確かに未熟な若者です。半妖である為に純血の妖怪よりも成長スピードは速いと言えども、まだ子供みたいなものですからね。というか十八歳の若者って人間であってもかなり若いとか思われますし。

     雪羽君と自分を比較した結果はどうなるのか。それについても次回をお楽しみくださいませ。

  • ごきげんよう、おお、なるほどです。
    姿を消していたシロウさん、ここで登場して一挙に形勢逆転ですね、これは痛快ですね。シロウさん、ひょっとしたらある程度こうなることを予測して事前に忍び込んで時を待ってくれていたのかもしれませんね。
    というか、八頭怪は、偽物でしたか。
    そう言われたら……。
    以前雪羽くんと遭遇した時、それに島崎くんと遭遇した時に比べて、小物臭がするなぁと思いましたが、そうですか、じゃあ蛇男さんや絡新婦姉妹も騙されていたということか。偽物が言っていたように、彼のバックにまだ黒幕がいる、というのが本物の八頭怪なのかしら?
    結界が破れて、三國さんや春嵐さんも突入できたということですから、松子さん達も無事だったのかしら?
    でも取り敢えず一安心の様子でほっとしました。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     雪羽君の活躍する第八幕も徐々に収束し始めております。
     シロウさん、数日前から(というか時雨君拉致発覚後から)姿を消しておりましたが……ここで思わぬ再登場ですね。萩尾丸先輩と彼との関係性は謎なのですが、恐らくは救出作戦の要員では無かったのかもしれません。シロウさんのこの強襲が何故成功したのか、それはおいおい説明いたします。
     八頭怪は偽者でした。というかここで本物が登場していたら確実に詰んでましたね……小物臭がするのはその通りでして、実際「本物」とは口調も雰囲気も違う感じにしておりました。
     煽られて雪羽君をボコボコにしている間に力を使い果たしたみたいなので小物ですねこれは。

     三國さんは明らかに後衛部隊という扱いだったのですが、ナチュラルに突撃してますね。甥(立場上は養子)がピンチになっているので当然の流れですが。
     さて次回は久しぶりに島崎君視点でお話を進めます。この際に松子さんたちが無事だったかどうかも触れますね。

  • ごきげんよう、ああ、本当に八頭怪が敵に回っていましたか。
    萩尾丸先輩達でも八頭怪の結界は手強いということですか。
    萩尾丸先輩から連絡が入らないのも、この結界のせいなんでしょうか。
    それにしても八頭怪は、黒幕というよりも、なんだかタツミさんと呼ばれる蛇男に「肩入れ」している感じがしますね。本当の黒幕はじゃあタツミなのかしら?
    八頭怪はタツミに肩入れすることで、何を狙っているのかがなんだか不気味ですね。
    松子さんは本当に時雨君を守ろうとしていたんですね、それはよかったですが、逃げられないのなら、心配ですね。
    雪羽くんは、昔の経験もあり、喧嘩馴れしている様子、しかも雷園寺家当主みたいな貫禄まであって、なかなか決まっていますが、最後の最後、油断してしまったのは痛恨の極み、しかも八頭怪の登場でちょっと飲まれている感じもします。
    萩尾丸先輩達がどうにか結界を破ってくれたらいいのですが。
    ドキドキしながら次回をお待ちしていますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     これで八頭怪が敵に回っていた事が確定ですね。ですが雪羽君たちの前に現れた八頭怪、何か言動が普段とは違います。これも次話以降明らかになる予定ですね。
     萩尾丸先輩からの連絡は、もしかしたら入っていたのかもしれません。ですが雪羽君も頭に血が上る余り、聞き逃していたのでしょうか。
     松子さんは味方でした。彼女まで敵だったら本当に悲惨ですね。戦闘要員ではありませんが、彼女にはしっかりした強さがあると思います。

     雪羽君ブチギレておりますので普段以上の強さを発揮しておりました。そして雷園寺家次期当主の貫禄まで見出していただいて幸いです。
     実は文中の「誰の許しを得て~この下郎が」というフレーズなのですが、これは初出時にも雪羽君が使っている物なのですね。その時と今とのニュアンスの違いこそが、彼の成長、心境の変化なのです。
     次回もどうぞお楽しみくださいませ。

  • ごきげんよう、凄いですね、雪羽くん、覚醒! といったところなんでしょうか。
    時雨くん、本物だったんですね。蛇男に呪詛を仕込まれて利用されていた、しかも最終的には助からないという、蛇男の企みの邪悪さ。
    その呪詛を自らの力で祓い、弟を助けるという為に覚醒が必要だったのですね。
    覚醒の切っ掛けは「なにがなんでも弟を助ける、代償を支払ってでも」という怒りと決意なのかもしれませんね。
    雪羽くんが幸いにも(?)喧嘩慣れしていたことも、最後まで冷静に時雨君を往なし続けることが出来たのもよかったのかも。

    冒頭の描写だと黒幕登場、八頭怪でしょうが、萩尾丸先輩たち本体は未だ結解を破れていない様子。ちょっと作戦計画が狂っているようで、しかも黒幕も会場に乗り込む様子ですから、危機はまだ去っていない様子で、心配ですね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     確かにこれは覚醒と言った感じですね。それにしても尻尾を消費してまで行使された事なので、妖力の消耗はとんでもない物でした。(第二部で島崎君が術を行使した際ですら、そこまでの消耗はありませんでしたから)
     時雨君は本物でしたし、どうあっても助からない……そんな仕込みがなされていたのです。しかし雪羽君が「死なせるなんて赦せない」という決意の怒りのために覚醒し力を振るった事が呪詛を祓う一因になったのですね。実は時雨君を助け出す事が出来たのは「雪羽君だったから」こそ成し得た事でもあるのです。それにつきましては、尻尾の数が戻った事も併せておいおい解説いたします。
     
     黒幕、八頭怪らしいのがやって来ていますね。
     次回雪羽君たちがどう動くのか、こうご期待です。

  • 禽獣抱くは情念のくびきへの応援コメント

    ごきげんよう、なるほど、ネズミさんの繋ぎでは詳細な意思疎通は難しいから、松子さんの件も判らなかったんですね。
    雪羽くんが囮として主犯たちの注意を惹き付けている間に、本隊が結界内に侵入して時雨くん達を保護、だから時間稼ぎの必要があったんですね。
    ……って、時雨くん、雪羽くんの前に引っ立てられてきましたが、ということは保護は失敗したということですね。
    ううん、何があったんだろう、萩尾丸さんがそんな失敗するとは思えないし、何らかの対処不能なイレギュラーが発生したのかしら?
    それとも何らかの術で時雨くんは偽物? 本物は保護済み?
    時雨くん、様子がおかしいですものね。まるで蟲毒に侵されたみたいに。

    少し疑問に思ったのですが、犯行グループが、雪羽くんが野望を抱いた野良妖怪になっていると思い込んでいるかも、とか、どこか地下で監禁もしくは見世物小屋へ売り飛ばされたかも、と思い込むと言うのは、ちょっと無理がありそうにも思えます。
    最初に「萩尾丸邸で庭掃除をしていた」雪羽くんに繋ぎを付けてきたのは、元取り巻きのカマイタチくん達ですよね?
    「萩尾丸邸」でいる時点で雪羽くんが紅藤さまの監視下にあり、「庭掃除」している時点で再教育中、と受け取るのが自然な気がしますので、元から雪羽くんだけを煽って野望を燃え上がらせる計画にしても、隠密性と機密性に難あり、に思えるのですが。
    それとも、蛇男さんにとっては、雷園寺家相続の為なら、雪羽くんは監視の目を潜って何が何でもやってくるという確信があったのかしら?

    雪羽くんはともかく、萩尾丸さん達がどうなっているのか、様子が不穏な時雨くんは何をされたのか、ドキドキしながら次回をお待ちしていますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     毎度考察ありがとうございます。勉強になりますし、とても励みになります。
    そうですね、結界や相手に気付かれないようにという関係上、ネズミたちを使った調査では大まかな所しか見えてこないという所です。相手に気付かれないネズミたちというのは、或いは力の弱いネズミに過ぎないという事の裏返しかもしれませんし。もしかしたら、真琴さんのネズミが現地のネズミと意思疎通し、そこから伝言ゲーム的に情報を集めている可能性すらあります。
     雪羽君の前に引き立てられた時雨君が本物なのか、萩尾丸先輩たちの挙動はどのようなものなのか、それはおいおい明らかにしていきたい所存です。
     雪羽君野良妖怪説、身元不明(どこかに監禁されている)というのはあくまでも雪羽君が「相手はそう思い込んでいるだろう」と思っている感じですね。ご指摘の通り、かつての取り巻きは雪羽君が再教育中である事を知ってます。何せ幹部会議の時に、「雷園寺君は萩尾丸が引き取って教育する」という事を一緒に聞いていましたからね(第二部参照)
     蛇男、ヤンデレをこじらせたやべー奴みたいな感じになっておりますが、彼なりに何か策とかがあるのかもしれません。

     疑問や謎を回収する形で物語を進めていきますので、更新ペースが若干落ちるかもしれませんが……お待ちいただければ幸いです。

  • ごきげんよう、ううん、ますます怪しげな儀式、秘されるべき闇の儀式という雰囲気ですね。
    なんだか西洋の黒魔術っぽい香りさえしてきました。
    松子さんは色欲に支配されたふりをして、時間稼ぎをしたいようですが、果たしてそれが本当なのか、雪羽くんには判断できないでしょうが、萩尾丸先輩の作戦を考えるとここは松子さんの提案に乗ったほうが自然、ということなんでしょうか?

    と言うか、読者にはこの時点での雪羽くんと萩尾丸さんチームの作戦が見えていないので、何故時間稼ぎが必要なのか、本来はどんな段取りで作戦が進行してどの段階で本隊が突入してどう救助するのか、そんな計画が松子さん登場でどう影響されるのか、が判らないので、雪羽くんが時間稼ぎが必要と考えた妥当性が判断できないですね。
    松子さんが雪羽くんが時雨くんを救助に来たことを知っているのも、何故なんだろうとも思えます。真琴さん青松丸さんのネズミさんで繋ぎがついているから知っていた、と雪羽くんは判断された様子ですが、それならなぜ松子さんの存在が萩尾丸さんの作戦計画に入っていなくて雪羽くんも知らなかったのか?
    これは松子さん自体を疑うべきポイントだと思うのですが、雪羽くんはそこをすっ飛ばしましたね、これは罠かも?
    島崎くんの台本、さすが演劇部だけあって、なんだか舞台演劇のセリフみたいで、ちょっと笑ってしまいました。
    でも、雪羽くんはまず第一声として、お前達は何者なんだ、俺を利用して何を企んでいる、本当に俺に味方になるつもりがあるのかと問うべきなんでしょうね。
    敵は萩尾丸さんたちに全て報告して時雨くん救出に動いていることをしらない(筈)ですから、敵の指示に素直に従い、敵の要望通り素直に時雨くんを殺そうとしている雪羽くんの行動自体が不自然に思うでしょうし。

    松子さん登場で台本から外れた作戦計画、どう転ぶのかドキドキしています。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     まさかのねっとりとしたシーンを挿入する羽目になりました……まぁその、邪悪な黒魔術ってそういう事と繋がってますし……初期案では松子さんの動きは特に考えてませんでしたが、寝返っているふりをしていると思って頂ければ幸いです。
     そして時間稼ぎの必要性についても端折ってしまい申し訳ないです……何と言いますか、雪羽君に注意を惹きつけておいて潜入・妖質を救出みたいな感じですかね。
     本当にどうしましょう……ちょっとずつ練りながら執筆していきます。
     というか今次話も執筆最中だったりするんですがね。

  • ごきげんよう、ううん、なるほど。
    伏線の回収がお見事な展開でしたね、凄いです!
    綺麗に、散らばったように見える疑念や描写を、作戦結構前日というキーポイントの時間軸で見事に収れんさせる手際は、本当に素敵でした。
    雪羽くんが蟲毒について調べて、なにやら不穏な空気を醸し出していたのも、島崎君が萩尾丸先輩に楯突いたりイライラしたりしていたのも、それが理由でしたか。
    萩尾丸先輩はさすが、人生の大先輩ですね、ふたりの境遇や成長度合いをちゃんと観察し、分析し、手を打つとはこれもまたお見事でした。

    島崎くん、やっぱり人体構造は人間と違うんでしょうか?
    学生時代の健康診断とかでバレたりしなかったのかしら?
    しょうもないことで心配になってしまいました。

    作者からの返信

     斑猫です。
     次回からいよいよ第八章のクライマックス……なのですが、伏線回収を評価いただき嬉しい限りです。そうですね、私自身物語の整合性を意識する性質でして、やっぱり伏線は回収しないとなぁと思うのです。後付けの事もままありますが(笑)
     そうです、実はイライラして情緒不安定だったのは何も島崎君だけでは無かったのです。雪羽君の精神状況も彼の視点の中でそれとなく忍ばせておりましたし。

     島崎君の人体構造は、人間とはやや違う所が多いかもしれませんね。作中でもネギやチョコレートがNGとありますし、実は瞳孔が縦長だったりと、妖狐の特徴があります。そこはまぁ医者側(妖狐とか)に手を回してバレないようにしていたとお考えくださいませ(汗)
     妖怪も結構人間の学校に紛れていますからね。

  • 若妖怪 外道の術を考察すへの応援コメント

    ごきげんよう、いよいよ作戦決行が迫ってきましたね。
    物語中には現れませんでしたが、相手の指定した場所やメンバー、戦力等も情報が集まりつつあるようで、準備は整いつつあるというところでしょうか。
    でも、雪羽くん、蟲毒のことを調べてどうしようというのかしら?
    なんだか彼から不穏な雰囲気が漏れ出ているようにも思えて、ちょっと心配です。
    それに島崎くん、萩尾丸先輩とちょっとぎくしゃくしているんですね(考えてみれば当たり前かもしれませんね、職場の幹部さんに、理由はどうあれ暴言を吐いてしまったんですから)。
    そこのところもちょっと心配です、紅藤さまがどう考えているのか、ちょっと知りたいかも。
    ただ、島崎くんの元々の性質でしょうか、表面上は取り繕えている様子ですが、案外ストレスとなって近い将来爆発しそうな気がしますが。

    誤字かも知れないな、と思うところが一か所。
    鵺の以外の一部である ⇒ 鵺の「遺骸」の一部である
    に思えるのですが、細かくてすいません。
    もしも私が間違っていたらごめんなさい!

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     以外は遺骸でしたね。誤字だったので修正いたしました。

     実は決行日前日として1エピソードに収める予定でしたが、文字数がかさんだのでまた2話に分割しました。ですので次々話からが佳境ですね。
     内容が内容だけに不穏さが滲み出ているのは気のせいではございません。
     明らかに雪羽君にとっての試練ですからねこれは……
     蠱毒の一種・犬神のルーツとして鵺から生み出されたという説は確かに存在します。しかし犬神のルーツはこれだけではない事を、雪羽君は見落としているんですよね。
     このお話は現在雪羽君の視点で進んでいるので多くは語られませんが、準備は整いつつあります。青松丸先輩もしれっとフォローしているようですし。

     島崎君と萩尾丸先輩はぎくしゃくしてますね。というよりも、島崎君がちょっと苛立っている感じです。その理由については次話明らかにする予定ですね。この時、雪羽君が蠱毒に執着してしまった原因・決行日を前にして頭が冴えている(ように思っている)理由について明らかになるかもしれません。

  • 平静戻らず妖狐は激するへの応援コメント

     こんにちはモブ モブ夫です。

     源吾郎君怒る! の回でしたが、萩尾丸は腹に一物持っているようですね。

     個人的には、青松丸の活躍を早く観たいモブ モブ夫でした。

    作者からの返信

     斑猫です。モブ夫様、コメントありがとうございました。
     源吾郎君ブチギレ回でしたね。ちょっと前に雪羽君もブチギレておりましたが……次回・その次はどうなる事やら……
     萩尾丸先輩は腹に一物あるのは確かです。
     青松丸先輩も出番作らないと……影薄いですけど重要な妖物には変わりないですもんねぇ……

    編集済
  • 平静戻らず妖狐は激するへの応援コメント

    ごきげんよう、ううん、そうか、島崎くんは萩尾丸先輩のそこが気に食わなかったんですか。
    島崎くんの、若者らしい、正義感や倫理観を真っ直ぐに突き通そうとする心は間違っていないと思いますし、怒りを覚えるのも当然なんでしょうけれど、きっと彼はそれを妖怪らしい、天狗らしい(偏見かもしれませんが)ノリで口にしたことが怒りのポイントなんでしょうね。
    私は、今回の雷園寺家の事件を、組織vs組織の抗争、代理戦争のように捉えて、その後の勢力バランスを自分の都合の良いように塗り替えたい、と思うのは、とても妖怪らしいと思えたのですが、島崎くんは、人間世界での暮らしのほうが長くて、そして当事者が友人の雪羽くんで、加えて自分の持っている野望が「とても子供っぽい願望でそこに至る具体的なルートや計画を全然考えていない」こともあって、だから自分の正義感を基準にするしかなかったのでしょうね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     数話前では雪羽君がブチギレていましたが、今回は島崎君がブチギレました。心中では色々と考えたり憤慨したりする事もある彼ですが、ここまで怒りを爆発させたのは珍しいかなとも思います。
     というか萩尾丸先輩も容赦ないですからねこれは……
     妖怪らしいというか天狗そのものの言動ですね。やはり島崎君は妖怪として生きようと思っておりますが、人間としての暮らし、平和な暮らしに身を置きすぎていたためにこういう言動になってしまったのでしょう。
     仰る通り彼自身の野望も「とても子供っぽくてそこに至るルートや計画を全然考えていない」というのは事実ですね。
     その辺りはむしろ、幼少期よりお家騒動のドロドロに巻き込まれた雪羽君の方が何かと心得ているのかもしれません。

  • 血縁相食む意趣返しへの応援コメント

    ごきげんよう、恐ろしい推測ですね、血縁同士を食い合いさせて強力な蟲毒を作る。
    となると、犯人グループには相当強力な妖怪または術者がいそうですよね。
    ここで八頭怪の名がちらつきますね、素晴らしい伏線回収を含む展開ですね。
    萩尾丸さんの仰る説は全くその通りだと思いますし、実際、人間世界でもテログループや反体制勢力とかがやってる手口ですよね。
    ただ、雪羽くんに手を汚させることにどんな意味があるのか(紅藤さまも仰ってましたよね)判らなかったのですが、これですっきりしました。
    けれど、現在の雷園寺家の動き自体が、なんだか不可解ですね。
    時雨くん救出後に萩尾丸先輩は雷園寺家に乗り込むつもりとのことですが、そこでどんな交渉があるのか。
    でも、強力な妖怪が敵にはいる様子ですが、現在の救出チームで事足りるのか、ちょっと心配になってきました。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     そうなんです。今回の事件、相当恐ろしい事がバックで蠢いている模様です。
    蠱毒とは通常複数の種類の小動物や虫を喰い合いさせて作る物ですが、犬神や猫鬼の場合は必ずしもそうではありません。怨念・執着があれば作れますからね。そうしますと、血縁者である雪羽君と時雨君の喰い合いも蠱毒を作るのにうってつけ……という事になります(震え声)
     雪羽君と時雨君は異母兄弟に当たる存在ですが、実は彼らの母親も親戚同士に当たります。流石に姉妹では無いでしょうが、従姉妹とかいとこの子供とかそう言った間柄ではないかと思われます。そう言った意味でも血の濃い間柄なのですね。
     強力な妖怪・術者が実行犯の中にいるのかは定かではありません。ですがそうした者に唆されている気配は濃厚ですね。八頭怪辺りが唆したと言ってもおかしくないですよこれは……
     萩尾丸先輩の「殺しの~」については実際にある話ですよね(汗)実際に子供たちにそうした事を行わせ、その上で洗脳している訳ですし……どっちに転んでも恐ろしい話です。
     雪羽君は確かにヤンチャでバトルジャンキーとも思われていますが、他妖の生き死にに敏感な所があるのも事実です。やはり幼少期の出来事が大きく影響しているのでしょう。

     萩尾丸先輩たちは、雪羽君が時雨君を救出した事をダシにして、自分たちが有利な方面に交渉を進めようと思っているみたいですね。場合によっては雪羽君を正式な当主候補に推し進めるつもりなのかもしれません。

  • ごきげんよう、雪羽くん、若くて社会人経験が浅いということはさておいて、彼の胸中、頭の中は、時雨くんを中心に回っているという感じですね。
    優しい、いいお兄さんです。
    現時点では雷園寺家の跡目争いすら優先度が下がっている感じがします。
    だからこそ、萩尾丸先輩のお話が重く、辟易としてしまうのでしょうね。
    萩尾丸先輩の思考は組織幹部の思考としてはとても正常でしかも立場や責任、組織の今後を考えると当然やらねばならないことではありますが、それを包み隠さず雪羽くんに曝け出すのは、雪羽くんの思いは別として、一種の優しさなのかな、とも思います。

    島崎くんの質問に対する雪羽くんの答え、想像はできますが、彼がどう語るのか、興味がありますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。
     雪羽君、ヤンチャな悪ガキ成分が抜けると優しいお兄さん気質が出てくるんだろうなと思いますね。
     跡目争いの優先度が下がっていると言いますか、次期当主として相争うのはもっと先の事だと思っているのかもしれませんね。むしろ「何も知らない異母弟との出会いは穏便に終わらせたかったのに……」という怒りさえ、件の事件に対して思っているかもしれません。
     私はよく子供の頃から「最悪の事態も考えるように」と言われて育ちました。
     若い雪羽君や島崎君は、今回の件での最悪の事態は考えられない/考えたくない心境ではあると思います。ですが萩尾丸先輩はそう楽観視できない所はあると思いますね。仰る通りその事を示すのも優しさでしょう。
     ちなみに大人だけの打ち合わせ第二部では、それこそ直截的な話になっているのかもしれません。

  • ごきげんよう、そうか、ここで鴉を掃除してしまったことが、効いてくるんですね。
    灰高さんにすれば、この掃除の件の存在だけで協力を拒否、下手をすれば敵対することだってあるわけですものね。紅藤さまとさえ、あれほど真っ向から対立したほどですから。逆に萩尾丸先輩は、それもあって下手に局外で動き回られて妨害されるよりも、手元に置いていたほうが良いとの判断かもしれませんね。互いに監視しあうという感じかも。
    神谷さんの疑念と提案はもっともですね。そこら辺はやはり雪羽くんは、まだ経験が足りないというか、感情が先走っているのか。
    でも、雷園寺家内部の勢力図が判らないと、犯人像は確かにすっきりしませんよね。穂村さんのように内部で時雨くんを邪魔に思っている人がいるかもしれませんし、そうなると真犯人は雷園寺家内にいるかも?
    充分な戦力は揃っている、とのことですが、けれど敵の勢力は不明ですよね。
    ひょっとしたら、物凄い強力な妖怪さんがいるかもしれませんし(八頭怪みたいな)、戦闘前の敵戦力分析は必須だと思うのですが、そこら辺が判明する前に味方戦力を図ってしまうのは危険では? その意味でも灰高さんの情報収集は重要ですね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     鴉の掃除と時雨君の拉致は互いに独立した事柄ではありますが、灰高様の存在が絡むという所で繋がってしまいましたね(汗)
     恐らく掃除された鴉は妖怪未満の最下級の存在ではありますが、それでも仲間を殺されたという事で心中穏やかではありません。
     仰る通り、灰高様とのやり取りは萩尾丸先輩も内心冷や冷やものだった感じですね。三國さんなどは(過去の関係もあり)従わせる事は可能なのですが、灰高様はある意味紅藤様と同格の存在ですからね。島崎君が「紅藤様の飼い狐」と思われているのと同じく、萩尾丸先輩も「紅藤様の腰巾着」と見做されている節もあるでしょうから。
     前回のコメント、そして過去のお話から考慮したところ、雪羽君の実の弟妹達も「味方」になりづらいと思ったんですね。穂村君などは明らかに異母弟を憎んでいるみたいですし。真犯人が雷園寺家の中にいる……そうなったら雪羽君再起不能になりそうで怖いです(汗)
     というか今後雷園寺家に出向く際、実の弟妹と異母弟妹たちとの間で板挟みになってそうな気がしますね雪羽君は……
     そして今回の件に八頭怪が絡んでいるのか否か。その辺も気になる所ですよね。

  • ごきげんよう、萩尾丸さん、そこまで読んでいるのか、さすが大天狗さまですね。
    九尾の狐の末裔が雪羽くんの傍で立っていることで、さりげなく雪羽くんの後継者としての正当性を担保する狙いですか。
    今の雷園寺家にはその資格はあるのか? と突き付けているようなものなのでしょうね。
    それを聞かされてドギマギしている島崎くんの姿を思うとちょっと可笑しくて笑ってしまいました。
    雷園寺家に犯行声明が届いたんですね、お父様の雪羽さんへの伝言、直接息子に言わない時点で、彼の雪羽くんへの思いが判ります。三國さんの怒りも理解できますが、時雨くんのことは後継か否か関係なくやはり心配でしょうし、雪羽くんのこともやはり心配する対象になってはいるように思えますね。

    でも雷園寺家に現場に来てもらうのは、作戦的にはNGじゃないでしょうか?
    雪羽くんに時雨くんを殺させることが目的なら、わざわざ現場へ呼ぶと雪羽くんの殺意を疑われることになりそうな気もします。
    現場に呼ばなければ、時雨くんの首を送り付ける、とか誤魔化せますし。
    でも、犯行グループの目的がよくわかりませんね。
    雪羽くんを後継者に据えたいのなら、自分達の手で時雨くんを始末すればいいわけですし、わざわざ雪羽くんに殺させる理由はなんだろう?
    それと時雨くんが家出して、それでも時雨くんは自宅にいると偽情報をつかませた意味も、これと関係があるのかしら?
    あるいは犯行グループは、雷園寺家自体を混乱に陥れ、潰そうとしているようにも思えますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     実は九尾の狐って悪評が目立ちますが、王様が善政を敷いている時にはむしろ繁栄をバックアップする存在でもあるんですよね。ちなみにこれは灰高様が生誕祭の折に「九尾の末裔は混沌をもたらすだけの悪い存在だろう(意訳)」と言った事への返答・当てつけでもあります。
     成程、雷園寺家現当主の考えはそのように解釈なさったんですね。
     確かに直接雪羽君に伝言すれば激昂するという事態はあり得ますね。言うて三國さんに伝えてもそれはそれでブチ切れた訳なんですが。まぁ三國さんは大体キレる人なんですが……
    ……雷園寺家に来てもらうのはやっぱりマズいですかね。とはいえどうにも来るのは押し留められそうにないかなと思ったんですが……やっぱり彼らには現場(大阪の実家)にて待機してもらった方が良いんでしょうかねぇ。
     まだ色々と謎の残るシーンですが、少しずつ解明する予定です。雰囲気としては異母弟を殺させる事で雪羽君を手駒にする、みたいな事を犯行グループは考えているのでしょうね。そう言った意味では雷園寺家を潰すという所になるかもしれません。

    編集済
  • ごきげんよう、ううん、なるほどです。
    敵対する一派に対し、こちらは玉藻御前の末裔さえ、しかもこれほどの妖力を持つものですら手駒にできるんだぞと格の違いを見せつけるわけですね。
    そしてこれまで訓練ばかりだった島崎くんも実戦の場に投入して場数を踏ませるにも良い機会ですし、島崎くん自身の今後を考えると、このような体験をしておいて損はない、教育としてはもってこいですね。
    相変わらず灰高さんは居丈高ですけれど。それをさらりと流してしまえる萩尾丸先輩、さすが社会人経験が豊富ですね。
    島崎くんも参加目的が決まって、腹を括れたことでしょうね。
    三國さんの電話相手への怒号、誰なんでしょうね?
    犯人グループからの電話かしら?

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     島崎君の立ち回りの説明は少し難航しましたが……仰る通りの意図があるという感じですね。
     作中では目立ちませんが、島崎君も(もちろん雪羽君も)現時点では強い妖怪に分類されます。拙作内で中級妖怪というのは「一般妖怪よりも強い部類」と言った認識ですからね。普通の妖怪ですと数百年生きてその域に辿り着くレベルだとお考えくださいませ。また国内の玉藻御前の末裔として御せる個体では一番強い個体でもあります。(白銀御前様の方が強いのですが、彼女の同行は掴む事自体が至難の業なので……)
     もちろん島崎君にも実戦として場数を踏ませるのに丁度良い教育になる事も事実です。彼もまた、こうした場に当事者として直面する可能性もありますし。

     萩尾丸先輩は若々しい見た目ですが、実は島崎君の母親よりもやや年長だったりします。元々青松丸さんの遊び相手にと拾われた若妖怪だったのですが、その青松丸さんを差し置いて出世しております。
     というかむしろ雪羽君や島崎君は彼にとって息子みたいな存在なのかも……

     ブチギレている三國さんですが、犯行グループからの電話ではありません。
     色々な意味で相性の悪い相手ですね(汗)

  • ごきげんよう、確かに、物語を読む限りは三國さんは直情径行型の様子ですから、特に人質救出のようなセンシティヴな作戦には向いていないような気もしますね。
    実際、単純なカウンター作戦と違ってストライクバック的な作戦では、当事者は冷静さを欠くという理由で外されることも多いと聞きますし。
    でも、確かに雷園寺家本家はどうなっているんでしょうね。
    普通の誘拐なら、本家に「嫡子を誘拐したから○○せよ」みたいな脅迫が届くのでしょうが、今回は違いますものね、そもそも事件を知っているのかしら?
    ただ時雨くん一行が行方不明になった! って騒いでるだけかもしれませんし。
    萩尾丸さんが雷園寺家本家に情報を渡しているのか、渡していないなら、渡すつもりなのか共同歩調をとるつもりなのか。
    そのあたりの方針が作戦として現段階では見えていませんね。
    島崎くん、召喚されちゃった様子ですが、どんな使い方をされるのか、とても興味があります。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     仰る通り三國さんは人質救出にはちょっと不向きですね。甥である雪羽君を見れば解ります通り、かなり直情的なお方なので……
     余談ですが三國さんの部下・側近たちも武闘派だったりしますので、やはり後衛・事後処理に回った方が無難ですね。
     雷園寺家本家がどうなっているのか……これはちょっと悩んでいる所ですね。むしろ犯人側の犯行声明によって雷園寺家も知る事となるとフワッと思っておりますが、所謂身代金事件とも違いますからね……しいて言うなら「正しい雷園寺家の嫡子がお前らの嫡子を粛清する所を黙って見ていろ!」とでも言いそうな感じです。この事態を収拾できるのか、作者的には不安ですね……

     しれっと召喚された島崎君。彼はどのように使われるのか、作戦に参加させられた真意については次話明らかにする予定です。

  • 雪羽の選択への応援コメント

    ごきげんよう、萩尾丸先輩は、なんだかワザと黒い部分を見せることで雪羽くんの本音と冷静さを聞き出したかったようですね。
    雪羽くんも「どうでもいい」まで言うとは思っていませんでしたが。
    改めて問い質したならどうでもよくはないのでしょうが、咄嗟の感情の発露でここまで言ったのですから、本音には違いないでしょう。
    時雨くんへの想いの深さが良く判りますね。
    あまり冷静さを欠いているようだと、確かに作戦から外すことも考慮しないといけませんものね。
    島崎くんは確かに、一兵力と考えた方が良いでしょう。
    春嵐さんと三國さん、そして萩尾丸先輩との横の連絡はどうなんでしょうね。
    それぞれがバラバラに動くことはないでしょうが、紅藤さまがどうされるのか、ちょっと興味があります。

    誤字だと思うのですが「部隊演劇」⇒「舞台演劇」だと思うのですが。
    私が間違っていたらごめんなさい!

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。斑猫です。
     雪羽君は時雨君たちの救出を選択しました。迷いとか一切なしですね。
     萩尾丸先輩の発言は雪羽君の真意を聞き取る意図ももちろんあるでしょうが、半分くらい素の言動な気もしますね(汗)とはいえ萩尾丸先輩もまた、時雨君たちを救出しようと思っております。彼の場合は雪羽君とは異なり、政治的(?)な思惑もあるにはありますが……
     ご指摘の通り「どうでも良い」と言った時、雪羽君はかなり興奮しておりました。ですが弟への情が次期当主の座への執着を上回った事もまた事実なのです。元々弟妹達(穂村君たち)が無事に暮らせるようにと思い、本家を離れる事を了承した節がありますからね。時雨君に対しても兄として大切に想っている事には違いありません。
     そして雪羽君が冷静に対処できるかももちろん重要です。今回は「時雨君たちを無事に救助する事」が最重要目的ですから、何も考えずに暴れまわる事は悪手になるでしょう。そう言った意味では、三國さんは後衛に回した方が無難かもしれません。もちろん三國さんもお強いのですが、冷静な妖怪とは言い難いので……
     島崎君は一兵力として扱う事は可能でしょうね。彼視点では割と弱そうなシーンが多かったかもしれませんが、それでも一般の若妖怪を平伏させるだけの戦闘力はあるにはありますので。とはいえ彼は実際に闘うというよりも、制圧部隊の手駒にいると見せびらかすための要員になりそうです。
     誤字は修正いたしました! 次回以降は更新ペースがやや落ちますがどうぞごゆっくりお待ちくださいませ。

  • ごきげんよう、ああ、一挙に殺伐とした状況になりましたね。
    雪羽くん、淋しい思いはよく判りますが、あの事件以来疎遠になっていた「オトモダチ」にあまりにも警戒感がなさすぎますね。
    しかも彼らはちゃっかり、ボス、とか、雪羽くんから乗り換えたような言葉を言ってますし。確かに雪羽くんが丸くなったから聞き逃したのかもしれませんね。
    ボスとは誰なのか、そのボスが雪羽くんを雷園寺家当主につけようとしている、その目的は何か?
    時雨くんという「弟」に兄として対峙してきた雪羽くんが、これにどう対処するのか、とても興味深いですね。
    なんだか危険な罠のような気がしてならないのですが。
    ますます「幕間」とは言えない本編を凌いでしまいそうな展開になってきましたね。

    作者からの返信

     斑猫です。
     この殺伐展開は実は幕間初期(6月中旬ごろ)から既に構想済みでした。
     主人公には試練が下るという誠に容赦のない展開です。雪羽君は主人公と呼べるのかどうかはちょっと微妙な所ではありますが……
     雪羽君、殺し合い「ごっこ」とか色々やっていた訳なんですけれど、やはり根っこはお坊ちゃまだったんでしょうね。自分を慕っていた相手が悪い事をするはずがないと、そんな思いを抱いてしまったのでしょう。

     現時点では謎の多い展開ではありますが、ボスが何者なのか、雪羽君がどのような選択を取るのか、そちらについては次回の「雪羽の選択」で明らかにする予定です。
    「幕間」としておりましたが、場合によっては「第八幕」に改題するのもアリかもですね……

  • ごきげんよう、ちょっと紫苑さんの申し出を内容確認せずに安易に受けてしまった紅藤さまのミスのような気もしますね。
    敵対者、敵性者の排除と言う意味では、一種の戦闘行動となる訳ですから、いくら親しい方からの支援あと言ってもROEの確認はしておかなければ、結局責任は誰が持つのか、が曖昧になってしまいますよね。
    この件で灰高さんからクレームが入ったら、その責任は紅藤さまになってしまいます。
    っていうか、雪羽くん、掃除の意味を今まで理解していなかったんですか。
    それにはちょっと驚きですね。
    それにしても雪羽くん視点で進む幕間では、島崎くんは少しだけ世慣れた大人に見えますね。雪羽くんからはそう見えるのかと思うと、なかなか興味深い描写ですよね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     ご指摘の通り紅藤様のミスという所は大きいですね(汗)
     紅藤様は身内や部下にはお優しい方なのですが、その部分が非情になり切れない点ですとか、ある意味「馴れ合い」に通じる所にもなるのでそう言った意味では弱点になるのかもしれません。もちろん、灰高様のクレームが出た場合は紅藤様が責任を負う感じですね。

     雪羽君はまぁちょっと気が動転していた節もありますね。あと三國さんの性格上、比喩表現はあんまり使わなさそうな気もします(笑)

     島崎君が世慣れた大人に見えるというご意見は私も興味深く感じました。
     確かに島崎君自身も高校を出たばかりの若者ではあります。しかし兄姉や叔父たちなどと言った年長者と接する事が多いために、若干大人びて見えるのかもしれませんね。もしかすると、彼自身も若く見える事を知っているので、敢えて大人っぽく振舞っている可能性もあります。
     雪羽君が所々幼いので、余計に際立つのでしょうか。

  • 清掃係は化鳥の遣いへの応援コメント

    ごきげんよう、鴉の羽が散らばっていた件、やはり何か事件があったのですね。
    社会人は、報連相が基本行動、おかしいと思ったら報告しなきゃ、雪羽くん。
    島崎くんのいう清掃、というのは灰高さんの監視の鴉を排除する、という意味にとれますね、その排除を実行したのが「彼ら」、紫苑さんの部下なのかしら?
    でも萩尾丸先輩が困ってる理由が現段階では不明ですね。
    紫苑さんと灰高さんのダブルバインド?
    紅藤さまの助力が必要ということですから、障害の脅威度は高いレベル、ということなんでしょうね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     鴉の羽はある意味事件でしたね。雪羽君、気が動転して伝えるのを忘れてしまったいたんでしょうか。とはいえ彼も社会人ですからしっかりしないとですね(汗)
     掃除は確かに灰高さんの鴉を……という意味合いが含まれていそうですね。恐らくは紫苑さんの部下が何か知っているのは明らかですね。
     灰高さんと紫苑さんが組んでいるという線は薄いかと思われます。むしろ紫苑さんは紅藤様を慕っているようですが……真相はどうなのでしょうか。
     紅藤様を呼ばなければいけなかった件も含めて、次回少しずつ明らかになる予定です。

  • 散らばる羽毛と妖力の珠への応援コメント

    ごきげんよう、紅藤さまが特別な護符を作って雪羽くんに渡した、ということは、紅藤さま的には島崎くんより雪羽くんの方がリスクが高いと判断されているから、という気もしますね。
    ひょっとして紅藤さまは何か感付いているのか、もしくはきな臭さを感じ取ったのか。
    島崎くんは逆に言えば、その素直さとのんびりさ、何より慎重さがあるから、ある程度のリスクは回避可能と踏んでいるのかも。
    危機管理的には島崎くんより雪羽くん、ということなんでしょうね。
    何せ、お家騒動を抱えていることですし。
    時雨くんの家出騒動もそうですけれど、そちらもやっぱり不穏ですよね(雪羽くんは、希望的観測にすがっているだけのような感じですよね、それが彼の甘さか)。
    冒頭の鴉の羽根、なんだか不吉で、事件の香りがしちゃいますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     そうですね、島崎君の視点では雪羽君の強さや高い攻撃性がつまびらかにされておりましたが、彼の方がリスクが高い事もまた事実です。戦闘能力が高い事は悪い事ではないのですが、傷を負う事も厭わない(カマイタチの件でも胸からお腹にかけてバッサリ斬られていた)所があるので、その辺はリスクは高いですね。加えて精神的にやや繊細な部分もありますし。むしろ精神的な危うさという所が彼のリスクの大半かもしれませんね。
     島崎君、確かに素直でのんびりした性格である所はありますね。雪羽君と並ぶと一層それが際立つ気がします。
     また、彼が慎重なのも実は半妖であるからだったりします。
     島崎君は半妖である為に純血の妖怪に較べて体力や肉体的なタフさがやはり劣るんですね。その事をコンプレックスに思う反面、そうした所があるから気を付けようという意識に繋がっているのではないかと思われます。弱点が却って別の利点に繋がっているという事ですね。拙作ではよくある事です。
     時雨君のプチ家出・無事に終わるのでしょうか……? 雪羽君は兄として無事を祈っておりますが、その願いは叶うのかどうか……
     鴉の羽の件に関しては、次話すぐに明らかにする予定です。
     また文字数がかさみました……

  • ごきげんよう、そうか、哮天犬は紅藤さまの護符から現れたんですね。
    八頭怪襲撃に備えておく、確かに事前の策としては有効だし、さすが紅藤さま、ということなんでしょうね。
    組織というのは、上下関係で縛られて、その縛りこそが組織の強さや行動原理を表すのでしょうけれど、雪羽くんのいうような「上司だから」「主だから」という単純な表面的な関係性だけで、全てが理解できるわけではないでしょう。
    その点を自然に無理なく理解できている島崎くんは、年齢こそ雪羽くんより若いものの、社会人になるまでは人間社会で暮らしてきたからこそ、組織、団体の中での所属者同士の関係性を自然と悟っていたのかも、と思いました。
    その点雪羽くんは、ここへ来るまではそんな経験も少なく、過去の柵や出来事を表面的にとらえることしか出来なかったのかしら? とも。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     哮天犬は紅藤様の術式でした! この事が伏せられていたのは
    ・コスト面の関係(かなり高額な価値に跳ね上がる事が予測され、廉価で売り渡した事を萩尾丸先輩に糾弾されるため)
    ・島崎君たちが頼りにしないようにするため
    ・すぐに使う機会が出てこないだろうと思ったため
     などといった理由ではないかと思われます。

     仰る通り、雪羽君の妖怪関係への捉え方のいびつさは、やっぱり幼少期の経験に引きずられていますね。叔父に甘やかされている反面、三國さんに「認められなければいけない」と言った事を考えていたのかもしれません。だからこそ、取り巻きを従えるみたいな関係性になったのかもしれませんし。
     一方の島崎君は……人間として暮らしていたというよりも、集団生活を営んでいたからこそ自然に悟る事が出来たという気がしますね。実は同年代・年下の相手とのやり取りは少し苦手ですが、とはいえ学校に通っていた身です。
     それと末っ子気質なのも大きいかもしれませんね。上に立つという野望を持つ半面、甘えたり年長者が自分よりも優位に立つ事を許容していますからね(笑)

  • 枕辺に召喚されしは哮天犬への応援コメント

    ごきげんよう、八頭怪が直接、雪羽くんの下へやってきた訳ですか。
    大胆と言うか、島崎くんの事件の時から、だんだん積極的な行動に移り始めてますね。雪羽くんの場合も、弱みに付け込む、密かな欲望をエサにして誑し込む、なんだか陰湿な手口が多いのですね。
    哮天犬が弱点なんですか、でもこの哮天犬はいったいどこからやってきたのでしょう。誰が雪羽くんの元にどんな狙いで送り込んだのか、興味がありますね。
    なんだか、幕間と言いながらも(雪羽くん中心だからでしょうが)本編以上に本筋に絡むシリアス展開になりつつありますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。斑猫です。
     島崎君のライバルである雪羽君の所にも八頭怪は来ましたね。積極的なのは何故なのでしょうか? 何かのタイミングでも窺っているのかもしれませんね。
     仰る通り、彼は何故か弱みに付け込むところが多いです。まぁそう言う役回りが似合っている気もしますし……
     哮天犬は八頭怪の弱点ですね。八頭怪と言いますか、九頭鳥全体(?)の弱点でもあります。実は八頭怪の前身は九頭駙馬なのですが、彼は「西遊記」の中で哮天犬に頭を咬み落とされているのですね。また、「封神演義」では胡喜媚(九頭雉鶏精)も哮天犬に頭を咬み落とされています。
     哮天犬自身は二郎真君という仙人の飼い犬なのですが、関西の妖怪少年の許に訪れる理由があるのでしょうか? その辺りも次回明らかになります。

     幕間としたのは島崎君の視点から離れているためなのですが、シリアス展開は確かにその通りですね。本章はシリアス一辺倒な気がします。もちろん試練が待ち構えているのです……

  • 結界内での話し合いへの応援コメント

    ごきげんよう、血族同士の跡目争い、どうしても愛憎入り混じるドロドロ展開をイメージしてしまいますが、雷園寺家の場合は、そもそも時雨くんの思いが雪羽くんとはイーブンとは言い難いですものね。
    雪羽くんがいるのを知っての跡目候補と、いないと思っての跡目候補ではそもそも時雨くんの意識がもう違うでしょうから、雪羽くんもそこを思っての「兄として」の思いなんでしょうね。やっぱり周囲の跡目を狙うことで利益がある大人たちをなんとかするしかないのでしょうね。
    そうなると時雨くんのお忍び旅行の真意が気になりますね。
    時雨くん自身の計画(ちょっとした反抗?)なのか、やはり周囲のだれかの思惑なのか。
    灰高さんの目をごまかすのは大変そうなんですよね、そう考えると時雨くんの気まぐれ、とは思えないような気もしますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     そうですね、何故かドロドロ展開とは違った様相を見せておりますね。
    よく考えたら父と継母を憎んでもその息子である時雨君には悪感情を抱いていない雪羽君は割と頑張っていると思います。
     そもそも時雨君が雷園寺家当主に決まったのは生後間もない赤ん坊の頃です。雪羽君はその頃には物心はついておりましたが(人間で言えば5歳くらいでしょうか)、頭目争いについては時雨君は本当に何も知らないのです。
     従って頭目争いの対抗馬がいる事は夢にも思っておりません。そもそも兄姉たち(異母兄姉ですが)がいる事すら知りませんからね。しかも自分が当主の座にふさわしいのかどうか、ずっと悩み続けておりますし。
     雪羽君はどうしても兄としての立場や思いが先行しております。時雨君が健気な子供だった事もありますし、もしかしたら自分がああなっていたかもしれないとも思っているのかもしれません。

     時雨君のお忍びの旅行の意図は何なのでしょうか? 仰る通り、大人たちの思惑が背後で絡んでいそうですよね。

  • 甘えのコツと旅行の疑惑への応援コメント

    ごきげんよう、なるほど、やっぱり雷園寺家の子供達の旅行、なにやら裏がありそうですね。灰高さんの焦りもそこら辺りに原因があるのかもしれませんね。今は関係なくとも、近い将来雪羽くんにも影響が出そうな気配ですが、あまり子供達を巻き込んで大人たちのドロドロの権力抗争を繰り広げてほしくないですが、権力抗争のカギが子供達ですものね、できるだけ傷口が広がらないようにしてほしいものですね。

    島崎くんの甘え上手、たくさんいる大人の兄弟姉妹や親戚の中での最年少だとどうしても無意識にそうなってしまいそうですね。
    加えて島崎くんが高校卒業まで人間社会、学校という集団の中で暮らしていたこともあるかもしれないな、と思いました。
    人間関係、他人との距離感、雪羽くんにはない経験だったのかもしれないな、と。

    作者からの返信

     斑猫です。
     もう既にきな臭い展開になっておりますね。時雨君は本当に旅行していたのか替え玉だったのか、その辺りについては後の展開で判明してくるところでございます。
     仰る通り雪羽君にも関係しそうな話ですよねこれ……彼自身はある意味割り切って単なる弟と思っている訳ですが、かつての当主候補と新たな当主候補ですからね。しかも雪羽君は雷園寺家当主の座を諦めている訳ではありませんし。いえ、今の雉鶏精一派に所属する状況からすると、雪羽君自身の意志とは無関係に当主の座を目指さなければならない所もあるでしょうし。

     島崎君は完全に末っ子気質ですね。末っ子だった事もさることながら、甥姪や年少の従兄弟などがいなかった事も大きいですね。実際には父方の遠縁の親戚(従兄の孫あたり)には年少者もいるにはいるのですが……彼らとは繋がりが薄く交流も無い感じです。
     あと確かに島崎君は学校に通ってましたからね。先輩や同級生や後輩たちと一緒に暮らしていた経験も彼の甘え上手や相手との接し方を培ってきたのでしょう。
     雪羽君には無かった、というのはまさしくその通りなのです。彼は引き取られてすぐに、叔父の職場に通うようになっていましたからね。三國さんも雪羽君を気遣って手許から離さないようにしていたのですが……

  • 会合始まり待ちぼうけへの応援コメント

    ごきげんよう、灰高さんからのお呼び出し、しかも雷園寺家に関する会議ですか。
    雪羽君自身が呼ばれず、萩尾丸さんと三國さんだけ、というからには跡継ぎ問題ではなく雷園寺家自体で何か問題があったのかしら?
    先に帰ってもよいと言われながらも、さすがに気になっちゃいますよね。
    島崎くんはよほど雪羽くんに気を配っている様子ですね。
    ライバルというよりも島崎くんの中では雪羽くんは既に仲間、友人と言った立ち位置に置いているのがよくわかりますね。
    その点雪羽くんは、島崎くんの善性を理解し好ましく思いながらも、少しだけ戸惑いというか思うところがありそうな感じ。
    これはもうふたりの育ってきた環境の違いや生きてきた年数の違いなのかもしれませんね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     会合の詳細自体は定かではありませんが、仰る通り雪羽君に関する事とは少し違いそうですね。前に灰高さんや天狗たちが雷園寺家に関与するという事を示唆していましたので、その辺りなのかもしれません。
     結構前(第二部終盤)に、萩尾丸先輩も「雷園寺家から金銭を徴収する」と息巻いておりましたし……
     もう既に雪羽君が萩尾丸先輩に引き取られてから二か月経ちます。八頭怪の事もあり、灰高さんは少し気をせいているのかもしれませんね。

     島崎君、今までとは一転しかなり気を配っております。そして一気に仲間・友達扱いになっていますね。彼がどういった意図で接触を図っているのかも、次話明らかにする予定です。
     雪羽君は戸惑っておりますね。会合の内容についても気になっているのでしょうし、島崎君みたいな妖怪は「オトモダチ」の中にはいなかったからなのかもしれません。
     親しくなったとしても、生きてきた環境が異なるのは明らかですし。

  • 妖狐は話に疑問を示すへの応援コメント

    ごきげんよう、島崎くんの疑問はもっともですね。
    大切な跡取り候補者ですもの、わざわざ旅行なんてプライベートのレジャー感覚というには、少し裏があるのかも? なんて少しでも事情を知っている人が聞いたら疑問に思うでしょうね。
    雪羽くんは、時雨くんを完全に被害者的な見方、もしくは弟として彼を慮る気持ちが先行している様子ではありますから、そこまで気を回すことが出来なかったのかもしれません。
    でも島崎くんも雪羽くんを心配して、という彼の人の好さが表れたのでしょうけれど、少し顔色を伺い過ぎというか、雪羽くんが焦れてしまっても仕方がないような感じになっちゃいましたね。
    大きな事件の端緒でなければいいのですが。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。
     ちょっとミステリの香りが漂いましたね。島崎君探偵ばりの活躍(?)を見せました。実は雪羽君と時雨君の出会いの中にも、島崎君が指摘したような不自然さは忍び込ませてあります。雪羽君も冷静な状況なら気付いたかもしれません。しかし彼も異母弟を前にして、ついでに言えば父親や後妻に会うのではないかとピリピリしていたので気付けませんでした。
     島崎君も先日の事がありちょっと顔色を窺い過ぎてしまいました。雪羽君はちょっと気短な所もありますし、また普段よりも神経質になっていたので焦れてしまいました。
     今回の旅行の件は杞憂だったのかどうか……どうぞ次回もお楽しみに。

  • 白猫走りて妹見つかるへの応援コメント

    ごきげんよう、色々と考えつつ、胸の中にしこりやら違和感やらを抱えつつも、徹底的に時雨くんの兄に徹しようとしている雪羽くんが立派で、そして立派さが判るぶんだけ、切なさを感じてしまいますね。
    松子さんは狸さんですか。確かに旅行とはいえ、引率は業務ですものね、しかも責任は重大。そんなプレッシャーがなければ、ひょっとしたら松子さんは雪羽くんの正体に気付いたかもしれないな、なんて思いました。
    こうしてみると、島崎くんより雪羽くんの方が、今は大人に思えてしまいますね。
    やんちゃさんの時はそうでもなかったですけれど。
    萩尾丸先輩や島崎くんとの交流が、いい影響を与えたようにも思えますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     時雨君の妹探しはひと段落しましたね。その間、雪羽君は彼らの望むままに「兄」を演じきりました。本当に兄であるはずなのに兄を演じるというのが、不思議でそして切ない所ですよね。
     いずれは当主の座を争う相手であっても、どうしても時雨君の姿に他の弟たちの姿を重ねていたのでしょう。時雨君の健気な姿を見ていたので、一層優しくしたいと思ったのかもしれませんね。
     拙作は妖狐の物語ですが、ちょくちょく狸も登場しますね。狸と言えば四国や佐渡が有名かもしれませんが、阪神地区は酒蔵などに豆狸が住み着くと伝わっております。松子さん自身は奈良近辺の出身ですが、親戚はそう言った豆狸みたいですね。
     彼女が雪羽君の正体に気付いたかは難しい所ですね。雪羽君は認識阻害の上着を着ていたので、通りがかりの妖怪、という事しか判らない感じです。
     ですが本性が解かる状態だと気付くかもですね。

     雪羽君はやはり兄(長子)気質ですからね。年少の妖怪たちの前では大人っぽく振舞えるのかもしれません。実は年少者・同年代を相手にするときは物怖じしないのですが、年長者相手だと委縮したり緊張してしまう性質の持ち主なのです。そうした性質は甘え上手な島崎君とは真逆だったりします。なお、島崎君の事は「大人っぽい所もあるけれどやっぱ年下だなぁ」と思っているのかもしれませんね(笑)
     次話からは島崎君が久々に登場します。彼とのやり取りをどうぞお楽しみくださいませ!

    追記:多分この章では島崎君vs雪羽君の戦闘訓練は無いかもしれません。あったとしてもあっさりとした描写になると思われます。

  • 雷園寺家の怨霊噺への応援コメント

    ごきげんよう、放逐した子供を亡霊だと、成り代わった子供に話す。
    雪羽くんの亡きお母様の無念、放逐された子供こそ真の当主だ。
    穂村さんの気持ちも理解できないではないのですが、それこそ大人の都合なんですよね。
    そんな大人達の、己の利害だけに拘った勝手な振る舞いが、どれほど時雨くんを、そして雪羽くんを苦しめているのか。
    想像も出来ないのか、想像しても知らぬ振りなのか。
    雪羽くんは時雨くんに対しては、一部の真実を語らない(語れない)だけで常に真摯に接していて、その態度は感心ですけれど、それでもやっぱり時雨くんの幼い、淋しい心には、プレッシャーであり、「大人の勝手な都合」に聞こえてしまうのでしょうね。
    お家騒動というのは、人間でも妖怪でも、どうしても骨肉の争いと財産絡み利権絡みになってしまうので、遣り切れないですね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。
     今回のお話で、雪羽君の独特な死生観・幽霊観が垣間見えるお話でもありました。「死んでしまったらもう何もできない」という言葉も、彼の境遇を考えると説得力があるのではと思います。
     また実は、第三部序盤にて島崎君に対して「幽霊だろうと何だろうと、逢えるものなら逢ってみたいもんですよ」と言っているのですが、これも冗談でも何でもなかったという事ですね。
     雷園寺家の怨霊が誰を示しているのかは定かではありませんが、死者の無念をその縁者が晴らそうとした……という話は昔から結構ありますよね。
     穂村君は雪羽君の実弟であり、歳はそんなに離れていない気がします。もしかしたら同い年かもしれませんね。
     無くなってしまった母はもちろんの事、兄である雪羽君の事を神聖視していてもおかしくはありません。彼自身の言動が最愛の兄を苦しめているとは夢にも思っていないのでしょうね。(想像も出来ないのか、想像しても知らぬ振りなのか。という文言は穂村君に対してでしょうか。それとも大人たちに対してでしょうか。読解力が薄くてすみません)
     いずれにせよ、穂村君たちが時雨君を良く思っていないのでしょうね。

     本文中でも何度も記されておりますが、雪羽君はあくまでも穏便に事を済ませようと心を砕いております。雷園寺家当主の座は諦めておりませんし、いずれは時雨君と相争う事も覚悟しています。
     しかし「今」はその時期ではないと、自制しているのでしょうね。
     そして時雨君自身には自分の地位が重荷になっているという感じです。
     彼らの思いや行動は、一体どのように転んでいくのでしょうか。 

  • ごきげんよう、悲しくも温かい思いがけない兄弟の遭遇ですね。
    時雨くんも、そして雪羽くんも、言ってみれば周囲の大人達の身勝手な思惑に振り回されて、神輿として担がれて辛く悲しい思いをさせられたのですから。
    けれど、それを「兄弟ごっこ」と称さなければならないのは、本当に悲しいことだと思います。
    時雨くんもきっと、寂しく切ない思いを抱いているのでしょう、雪羽くんも自分の過去を顧みて、自分のようなヤンチャ方面へ曲がっていってほしくない、このまま素直で優しい面だけを伸ばしてほしい、そう思っているかもしれませんね。
    何れ争うことになったとしても、今の雪羽くんなら、正面切って泥沼のような戦いだけは避けられるように成長できるかも、などと思ってしまいました。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     毎度コメントありがとうございます。
     書いている最中には運命の皮肉さをひしひしと感じておりましたが……確かに物悲しいシーンですよね。
     仰る通り時雨君はもちろんの事、雪羽君もまた大人たちの思惑に振り回されただけですもんね。時雨君の事情はまだ明確には見えてきませんが、ご推察の通り、彼にも何か抱える所があるのです。
     時雨君が「兄」の存在を知らず長男だと思っているのは当然の流れなのですが、一方で雪羽君も彼の心情を読み取って「兄弟ごっこ」と口にしたんですよね。遠い未来に相争う存在であったとしても、「弟」には変わりないという思いが彼の中にはあったはずです。また、長男であり当主の座を背負わされているという点で相通じるものを感じてもいるんですよね。
     弟として見つめながらも過去の自分を眺めている。そんな想いを彼は抱いているのでしょう。

     この数奇な出会いがどのように転ぶのか。流れについては鋭意構想中ですので是非ともお楽しみくださいませ。

  • ごきげんよう、雪羽くんにとって、対島崎くん戦での初黒星は、彼の人生にとってはある種のターニングポイントだったようですね。
    彼の過去の家庭での暗く厳しい環境によって、全方位へ喧嘩を売るスタイルになってしまったのはある意味仕方ないことなのかも知れませんけれど、そんな当初は敵とも思えた三國さん、春嵐さんや月華さんの、それぞれなりの優しい心遣い、そして島崎くんという良きライバルの存在と彼とのふれあいと、三國さんとはまた違うスタイルの保護者となった萩尾丸先輩との生活は、これまで雪羽くんの心に存在すらしなかった生き方を知ることが出来たのだろうな、と思います。
    思わぬところで家督争いの当事者(担ぎ上げられただけの存在なのでしょうが)時雨くんとの出逢い(なんだか、素直で優しそうなお子さんですね)。
    これまでの雪羽くんならば、一気に戦闘モードに入ったのかもしれませんが、これまでの彼の成長の結果、どんなアプローチを見せてくれるのか、ドキドキしますね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     雪羽君、前回立ち直ったかと思いきや過去の事を回想しアレコレ思いを馳せております。どうしても心理描写に力を入れてしまうのは作者の習性ですね(苦笑)とはいえ、雪羽君も人間で言えば思春期の最中です。色々と思い悩む事があるのでしょう。
     よく考えましたら、グラスタワー事件~島崎君初勝利の流れで島崎君は(精神的に)成長していきましたが、それは雪羽君も同じ事なのですよね。

     そして雪羽君の今までの「全方位へ喧嘩を売るスタイル」は、やはり雷園寺家を追放された前後の出来事が大きく影響していますね。自分の力ではどうしようもない、幼子では耐えがたい事が立て続けに起きてしまったのですから。
     強さは裏切らないと思い、力に走るのも致し方なし、という所でしょうね。
     また幼いながらも三國さんが一番力を持っていると知り、彼に迎合しようとした結果なのかもしれません。そうした過去の影響から、雪羽君は案外他人の感情を察するのが得意だったりするのではないかと思っているんですね。但し、自然に甘えるのは苦手な気もします。

     異母弟の時雨君……彼もまた幼いながらも雷園寺家の看板を背負わされておりますね。もしかしたら雪羽君は、母親が存命だったら彼みたいな感じだったのかもしれません。
     次話はどのようなシーンから物語を始めようか、構想中でございます。
     次話投稿が遅くなるかもしれませんがご容赦くださいませ。
     

  • 有給休暇と狐の電話への応援コメント

    ごきげんよう、島崎くんと雪羽くん、ひょっとしたらこの日が、初めてふたりが本当の友達になれた日、なのかもしれませんね。
    互いに遠慮がちのように見えて、交わす言葉もさり気ない、けれどそのさり気なさが心地良くて相手の優しさがほんのり理解出来る、そんな自然な友達。
    雪羽くんにとってはほろ苦い敗北の翌日、でもそれを優しく包んでくれて、明日へのエネルギーに変えてくれたような島崎くんからの電話は、きっと雪羽くんにとっては忘れ難い温かな思い出になるのでしょう。
    雪羽くんの出自や過去、これからを考えると、家や血統、立場、身分など雁字搦めで義務だけが重く感じられる環境でしたから、その意味では確かに島崎くんの生き方は羨望以上に妬ましく感じられるでしょうね。
    でもそれを乗り越えて繋がった友情ですから、きっと一生大切に出来る関係を持てたことになるでしょう。
    萩尾丸先輩は、上司と言うより人生の先達と言った大きな優しさで、とても恰好良かったです。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。
     優しいコメントありがとうございます。
     初めて二人が本当の友達になれた……この言葉が胸に迫ってきました。
     
     雪羽君の島崎君へのかつての考えは、やはり境遇によるものが大きいですね。表向きは叔父である三國さんに甘やかされて増長しているように見えるかもしれませんが……心中には「また見捨てられるのではないか」という恐れがあるのではないかと密かに思っております。もしかしたら、取り巻きたちと縁が切れてしまった時も「自分が彼らの期待に応えられなかったから」と思っていたのかもしれません。
     そうした思いを抱えながら暮らしていた雪羽君にしてみれば、島崎君の生き方は妬ましく、腹立たしく感じますよね。大人ならばそれこそ「ヨソはヨソ」と割り切れるかもしれませんが、雪羽君には難しそうですし……

     萩尾丸先輩の活躍もお褒め下さりありがとうございました。

  • 半妖の美点と強者の心得への応援コメント

    ごきげんよう、島崎くん、やっぱり勝利の美酒を楽しむだけでは済まず、色々と考えさせられることも多い様子。やっぱりそういう意味では、勝負ではなく訓練なんですよね。
    雪羽くんに対する想いが島崎くんの優しさであり、彼の美点であることは確かで、これから一党の長として皆を統べる彼には必要なスキルなのでしょう、それを島崎くんが本質的に理解して、彼の将来ビジョンにどう組み込むかが、これからの課題になるのでしょうね。
    紅藤さまの言う半妖であることの長所、私はハーフだからなのだろうなと思っていたのですが、違ったようです。
    確かに色々なファンタジー物語を読んでいると、寿命の短い種族のほうが、生き急いでいる、というかスキルの習得、成長への食い付きという面では貪欲だ、とされているようですよね。
    ただ、それは個人個人の性質にもよるのでしょうが、島崎くんは思い込みが激しいところはあるものの、確かに真面目ですものね(だからこそ調子に乗りやすいのかもしれませんが)。

    作者からの返信

     斑猫です。
     正直勝負の勝利シーンよりもその後の心理描写の方ががっつりとした展開でしたね。自分でもそうなると思いました。
     そうです。仰る通り考えさせられるところは多いですね。萩尾丸先輩の指摘通り雪羽君が落ち込んだ事について島崎君は特段責任を負う必要はないのかもしれません。ですがそれでも気になって気遣っちゃうのが彼の心根なのでしょうね。
    「雷園寺家の……」と言った時には、雪羽君が何を抱えていたのか既に気付いていた訳ですから。
     優しさについては美点でありトップとして大切なスキルですよね。とはいえ優しさを習得するのは難しいと思います。生まれつき人の性格が決まるという話はあまり好きではないのですが、それでも環境や性質によるところは大きいのではないかと個人的には思いますね。

     半妖についての長所は、人間の血を不要と思っている島崎君には思いもよらぬ気付きをもたらしたのではないかと思いますね。成長が早い可能性がある、というのも実は書いているうちに思いついた事でもあります。
     もっとも、島崎君はかなり妖怪の要素が強いので、短命に終わる事はありませんのでご安心を。
     また、島崎君は半妖なので嗅覚は純血の妖怪よりも鈍いのですが、その「鈍さ」が有利に働く事もあるのでしょう。

  • 十番勝負は願掛けと共にへの応援コメント

    ごきげんよう、勝利の美酒は、島崎くんにとっては少しだけ、ほろ苦い味だったかもしれませんね。
    取り巻きの狐さん達の言葉は、これまでの雪羽くんの自業自得でもありますが、それを島崎くんの勝利にかこつけて口するのは少しいただけませんね。ただ、島崎くんもブルーブラッドとして将来一党を率いるであろうことを考えると(というか、島崎くん自身がそれを目標としているわけですし)、人々を束ね、統制していく難しさを感じ取っていたのかもしれないな、とも思いました。
    なんだか当初は訓練だったのに、いつの間にか十番勝負みたいになってますね。訓練というからには、一勝負の決着がつくたびに、振り返りや反省点良かった点をふたりに対して示し、次の訓練で重視すべきポイントを告げる、というのが効果的だと思うのですが、それをふたりに任せてしまっていることで訓練ではなく勝負になってしまったところもあるのでしょうね。
    ともあれ、周囲のテンションとは違って、しんみり風味の当事者二人、これは成長への良いきっかけになるのでしょうね。

    作者からの返信

     斑猫です。
     終わる終わる詐欺をしてしまい申し訳ないです……
     ちょっと文字数がかさんでしまいましたので勝負後のシーンは二話に分割してお送りいたします。
     仰る通り初勝利の味はほろ苦くなってしまいました。多分、テンプレに近いお話だと「勝って嬉しい!」みたいな感じで流れるのでしょうが、それは私の好みではなかったので、こういうテイストになりました。
     妖狐たちの雪羽君に対する発言についての考察も、次話で掘り下げたいと思います。

     そうですね、最初から最後まで訓練だと大人たちは思っていたのですが、いつの間にか二人の間で勝負だと思ってしまった模様です。しかも雪羽君、この勝負にかなり大切な物を賭けてましたし……! 先の妖狐たちの発言も相まって、島崎君もしんみりしてしまうのはやむなし、です。
     やっぱり成長を促すのは試練や心の動きだと感じます。

  • ごきげんよう、島崎くん、初勝利、おめでとうございます。
    そうか、インクの染みと泥などの汚れの付着。前回の池の水を抜く話で出てきた、本体の体重の話も絡むのでしょうね。自身が軽いと泥濘からの脱出が辛くなりますね。
    5回目6回目を経ての7回目での勝利は、これまで徐々に島崎くんが敗戦の中で情報と経験を積み重ね、それ以外に習得した知識でブラッシュアップされた、今までにない知能的な作戦による勝利でしたね。
    戦いの後の振り返りはやっぱり重要ですね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。斑猫です。
     こちらこそありがとうございます……! 実に長い闘いでした。作中の時間でも雪羽君と初対戦してから二か月近く経っておりますし。
     
     仰る通り汚れの付着や泥に沈んだ件が活きてきた感じですね。泥に沈んだ時、重い方が沈みやすいでしょうが脱出するには軽い方がしんどいかもしれませんね。しかもあの泥の変化は実際の泥よりも粘度が高い状態だと思われます。

     戦闘を振り返りフィードバックする。これは本当に大切な事でしたね。今までの経験を組み合わせたために勝利を得る事が出来たのです。

     第七幕は次回で最終話です。勝利の後のお話ですが、どのような雰囲気になるかお楽しみくださいませ。
    ※連載そのものは続きますのでご安心ください。

  • おお、初勝利!
    しかし次は同じ手が通用しないかもなぁ。どうする源吾郎くん!

    作者からの返信

     斑猫です。
     まめいえ様。早速お越しいただきありがとうございます。
     本当にどうするんですかね源吾郎君……戦闘シーンマジで難しいです。
    雪羽君に同じ手が通用しないのは同感ですね。彼、島崎君以上に(そして筆者以上に)戦闘の手練れっぽいですし。
     とはいえ勝利を得たのは彼の成長のあかしですね。
    第七幕は次回で終わりですが、またちょっと心理描写ががっつり絡みますね。いつもの斑猫の手癖です(笑)

     数年後は勝率四割くらいに成長しているという感じですね(またネタバレ)

    編集済
  • ごきげんよう、おお、島崎くん、これは素敵な思い付きですね。ここであの袖のインク汚れの伏線が活かされるのか! なるほど、お見事です。
    まあ、この泥の跳ねをヒントに島崎くんがどんな作戦を立てるのか、ワクワクしますね。
    でも妖怪さん、体重は人間に変化する前の本来の姿に由来するのですね(ちょっと羨ましい、でも身体測定とかどうするのかしら? 自動ドアの前で開かなかったりとかしたら、ちょっと面白いかもですね)。
    半妖であることで、人間としての体格に準じた体重になる、それでまた半妖と純血種の違いを意識しちゃうのも、島崎くんにとっては、ひょっとしたら小さなストレスなのかも、と思ってしまいました。
    食用云々の件は、島崎くんが高校卒業まで人間として育ってきた環境と習慣にも基づいているのかもしれませんね。
    人間の貨幣を使うこともある、とのことですが、妖怪さんだけの貨幣ってあるんでしょうか?
    人間の貨幣の価値が変わる、というのはそれぞれの寿命の違いをベースにした価値観なんでしょうね。
    でも現代貨幣は金本位制でもなし、鋳造貨幣の構成物に拠るでもないし、信用経済の賜物ですから、そうそう変わることもないでしょうが。あ、インフレとかデフレ対策だとしたら、面白いですね。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。
     実は次回で第七幕はクライマックスを迎える予定です。
    ※連載は続きます……
     仰る通り、今回と次回にてちりばめられていた伏線が回収されます。インクの染み、気付いていただいて幸いです。
     島崎君も泥で作戦を立てるのですが、文字通り泥臭い内容になる予定ですね。

     ご指摘の通り、妖怪たち(特に小型妖怪)の体重は本来の姿に影響されるのかな、という感じです。仰る通り人型になった時の密度とか逆に大きな妖怪が人型になった時とかはちょっとどうなるんかな、という所はありますが(汗)
     なので実は島崎君の周囲にいる若妖怪たちは軽いのです。珠彦君は六キロ程度、雪羽君は四キロ半だったりします。
     なお、島崎君は小柄で(164cm)六十キロ前後あるという設定ですが、骨格ががっしりして堅肥り気味な訳でして、贅肉が多いわけではありません(笑)

     食事云々に関しましては、やはり人間として育った環境・習慣によるものですね。拙作の妖怪たちは純血種でも血生臭い食材を好むわけではありませんが……動物である事も事実なのでその辺に野性味が出ていますね。
     特に狐や狸は雑食性なので、余計にその辺が際立つのかもしれません。
     もちろん草食性の妖怪も存在します。雷獣は雑食性なのですが、妖狐たちに較べるとやや草食性が強いかもですね。雪羽君は甘党らしくおにぎりにジャムを詰めたのが好きだったりします。あと生魚は苦手みたいですね(笑)

     妖怪特有の貨幣は……あるかもしれないし無いかもしれませんね。高位の妖怪の中には自分の妖気を結晶状に放出する事があり、これを「お金」の代わりに使う事はあると思います。
    ※紅藤様が護符を造る際に自分の妖気を玉にした行為が先の結晶化の話に相当します。妖力が少ない妖怪が行うと生命にかかわる事もありますね。
     なので自分の妖気の結晶・誰かから貰った妖気の結晶で身を固め、「財力」を見せている場合もあるでしょう。
     しかしそれらが入手できない時は宝石で、それも無理ならビーズやガラス玉のイミテーションで我慢している妖怪たちも多いはずです(笑)

  • ごきげんよう、ううん、これでまだ本気じゃないという雪羽くん、本来の力はどれほどなのか、恐ろしいくらいですね。
    それでも、前半防御に徹さねばならないくらいに押していた島崎くん、色々と研究していた甲斐がありましたね。
    それが、勝負の後で相手から聞いて判った、というのがいかにも島崎くんらしいですけれど。これが作戦だったらいいんですけど、最初から「これでおしまいだぜ!」って感じで繰り出した技ですものね。島崎くんの戦い方は、いつも「最後の切り札」しかないのが辛いですね。「最期の切り札は絶対に出すな。最後から2番目を常に用意しろ」というのはどなたかの台詞だったかと思いますが、戦うにあたって「こんなこともあろうかと」じゃないですけれど、常にコンテンジェンシー・プランは用意しておくべきなのでしょうね。
    この戦いでけれど島崎くんも、教訓を得て、次の戦いではもう一段階成長してくれるでしょうね。
    雪羽くんの「雷獣パンチ」、猫パンチみたいで可愛く思えました。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。斑猫です。
     アレです。雪羽君は殺し合い「ごっこ」も嗜んでいた子ですし、あの三國さんの許で暮らしていた事もあってめっちゃ強いんでしょうね(震え声)
     とはいえ結構前半は彼も押されていたみたいです。実は前半の雷撃も彼にしたらフェイントだったんですね。火焔を防御しつつ相手に対しては「自分は既に回避した」と思わせるための技だったんです。本命は自分の攻撃だったみたいです。

     成程、確かに「最後の切り札」みたいなのが多いですよね。どうしても防御や体力に難ありだと思っているので、先に攻撃力に振ってるんでしょうかね(汗)
     切り札についての格言もありがとうございます。そう言えば隠し玉という言葉もありましたもんね。

     次回は非戦闘シーンのお話です。しかし島崎君はここで勝利に繋がる何かを掴むのかもしれません。
     雷獣パンチを気に入っていただいて幸いです!

  • ごきげんよう、なるほど、今回は主要登場妖怪さん以外の妖怪社会の一端を垣間見ることができて興味深いエピソードでした。
    黒狐さんたちからみた「本物の血統の妖怪さん」への意識も、ああなるほどって頷いてしまいますね、人間社会でもままあることですし。それに叔父様やいちかさんと「自称玉藻御前の末裔さん」との関係も、お稲荷様系統の狐さん達との勢力図や関係性を考慮すると、自称であれ何であれ、バランス感覚で友好関係を保っておくのは大事なことですものね。自称と言っても、人間だって氏を辿ると「源平藤橘」4氏になっちゃうんですから(しかも9割がたは自称だったり、家系図をでっちあげたり)そこら辺りは血統というよりも派閥と考えたほうがいいのでしょうね。
    島崎くんは、これからは帝王学とともに派閥力学も学んでいく必要があるのでしょうね、本物として。ただその前に、その若者らしい調子のよさだけは早めに直したほうがいいのじゃないかしら?

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。
     本当はここで戦闘シーンを入れたかったのですが、黒狐君との会話がちょっと長引いたのでいったんここで投稿いたしました。
     ですが、興味深いと仰っていただき嬉しいです。
     前に米田さん(自称・玉藻御前の末裔の一人)も言及していましたが、実は苅藻さんたちは結構玉藻御前の末裔を名乗る狐たちと接触がありました。
     仰る通りバランス感覚というのはありますね。仮に苅藻さんが強かったとしても、「自称」の狐たちの方が組織だってますし叛乱されたらひとたまりもないですからね。術者であるという事もあり余計に友好関係を結んでいるという感じです。ちなみに自称~の面々の中にもルールがあり、罰則とか地位剥奪とか追放とか色々ありますね。
     関西地方は特に安倍晴明の母・葛の葉が稲荷の眷属だった事もあり、玉藻御前の末裔への風当たりが強いのではないかと思ってます。安倍晴明の子孫である安部泰親または安部泰成が玉藻御前と敵対していましたからね。
     一方で関東や殺生石が祀られている場所では、自称玉藻御前の末裔もそんなにとやかく言われない……という裏設定もございます。
     やっぱり島崎君は調子の良さが滲んでますね。
     彼としては「この闘いは勝つ!」と思ってそうですが、果たしてどうなるのでしょうか。


  • 編集済

    ごきげんよう、島崎くん、確かに叔父様訪問と対話の中で、色々と心に響くことがあったようで良かったですね。
    自分の持っている長所短所、特徴、相手との相性など考えて、弾丸から火炎放射器型(?)に変えようとしたのでしょうね。
    雪羽くんは驚き賞賛しているようですけれど、ちょっと違うように思えます。
    島崎くんの勉強の跡や成長は驚き賞賛しつつも、自分の持つ技や手札をどうやってこれにぶつけるか、色々と考えているでしょうね(過去の経験や体験から、そうする姿勢が身についているようにも思えますね)。穿った見方をすれば「その技、見切った!」のかも?
    逆に言えば島崎くんはやっぱり調子に乗り易いなぁ。フィジカルな強さも必要なんでしょうが、彼は頭脳派、戦略に特化した方が、「征服活動」に役立つんじゃないかしら?
    雪羽くんが雨天での戦いを嫌がったのは、雷と上空の雲や天候との関わりを嫌がったからのように思えました。

    P.S.
    本当に些細なことなのですが、以前から気になってしまって。
    島崎くんの叔父様への口調がですますだったりタメ口だったり、雪羽くんの島崎くんへの口調がですますだったりタメ口だったり、互いの関係(上下関係、先輩後輩)と相手への感情が口調が変わることによって、読む者が受け取る登場人物の関係性に対する感覚が揺れてしまうことがあるのです(私だけかしら?)。
    斑猫さまの創作論の中でもちょっとタメ口主人公への言及がありましたが、そのお考えもあるのかもしれません。
    きっと残念な私だけの感覚でしょうし、ご気分を害してしまうような生意気な発言、お許しください。
    もしもご不快でしたら削除いたします、申し訳ありませんでした。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。
     いつも色々なコメントありがとうございます。仕事の都合上、返信が遅くなりがちで申し訳ないです……
     苅藻叔父さんの入れ知恵もといアドバイスは効果てきめんだったようですね。
     元々島崎君自体、術を応用する才能に長けているのかもしれません。何せ取っ組み合いがメインだった珠彦君との初戦闘から半年弱ですからね。妖力が多い事もありますが、様々な術を習得し「技能面では」成長したのでしょう。
     このお話は島崎君の視点で進むので、雪羽君がどう思っているかは彼の推測になってしまうのですが……やはりおだ様は鋭いですね。戦闘訓練は何も訓練開始の号令の後だけの勝負ではないという事です。雪羽君もただただ呆気に取られているだけではないでしょうし、案を練っているかもしれません。もしかしたら「先輩も歯ごたえがある感じになってくれた」と喜んでいるのかもしれません。いずれにしても、彼らが戦闘訓練におのれの全てをぶつけようとしている……という事ですね。雪羽君がこの戦闘訓練に対して何を抱いていたか、これに関しても後々になって明らかになります。
     天候に関しても……雷獣には雷獣なりの事情があるのかもしれませんね。考えればはるか上空を飛び回る事もしますので、案外雨に当たるのは嫌なのかもしれませんし。

    追記について:タメ口とですますの揺れは……深く考えておりませんでした。色々と考察して下さって申し訳ありません。
     作者目線で申しますと、エピソードを書き上げる際、一気に書き上がる時とタイムラグがある時があるんですね。もしかすると、タイムラグがあるときなどにタメ口とですますの揺らぎが生じやすいのかもしれません。

     但し、島崎君と雪羽君の関係性については一筋縄ではいかない所があるのは事実なのですね。大人たちから見れば二人は対等に見えるのですが、両者の間ではどちらが「上」なのかは彼ら自身にも定かではない所があるのです。
     と申しますのも
    ・研修生である雪羽君は「後輩」としての立場を積極的に示し、ある意味公式のポジションになっている
    ・精神年齢的には島崎君の方が上
     という側面がある一方で
    ・実は雪羽君の方が職歴が長く、尚且つ部長の肩書もある
    ・実年齢は雪羽君の方が上であり、諸々の経験も雪羽君の方が多い
     という側面も存在するんですね。半妖と純血の妖怪という事も相まって、果たしてどちらが先輩風を吹かせられるか、という微妙な所なのだと思います。しかもある意味力量も拮抗していますからね。
     例えば苅藻さんと三國さんの関係性ははっきりとしておりますが、これは苅藻さんの方が明らかに年上(五十~百歳くらい違う)事に起因しております。

     長文での返信失礼いたしました。
     

  • 講義終わりて宿命話への応援コメント

     こんにちはモブ モブ夫です。

     エピソード中盤の

    『叔母のいちかを引き合いに出したのは半分冗談みたいなものであるが、苅藻が雪羽の事を気にかけているのが気になったのは事実だ。苅藻と三國の関係性は単純に良好と片付けて良い物ではない。確かに苅藻も三國を弟と見做して可愛がっていた事があったのだろう。しかしその三國はいちかに手を出そうとしたという。結果的には何も起きなかったが、苅藻の三國に対する心証は悪くなっているに違いない。何せシスコンの苅藻である。先も述べたようにいちかを一番大切に思っているのだろうから。』

     の後に不自然な空白がありますので、ご報告致します。

     早速『縛妖索』が登場!

     次のバトルが待ち遠しいです。

     モブ モブ夫でした。

    作者からの返信

     モブ モブ夫様
     不自然な空白とは「ちなみにいちかは~」の所で段落が無いという感じの事ですかね? ちょっと修正しておきます。

     余談ですが島崎君が入手した縛妖索と妲己たちを捕縛した物とは別物ですね(笑) 後者の名にあやかったブランドのブツだと思って頂ければ幸いです。

     縛妖索はすぐには登場しませんが、バトルシーンは結構派手になる予定です。

  • 講義終わりて宿命話への応援コメント

    ごきげんよう、雪羽くん、やっぱり最初は三國さんに甘えられないというか、怯えてすらいたのですね。彼の家庭環境や育ってきた経緯を考えるとそれも当然でしょうし、三國さんが切羽詰まって叔父様を頼られたのも、やっぱり仕方のないことだとは思います。どんな理由や背景があるのかは別にしても、子供を引き取り育てるということは生半可なことでは成し得ないことでしょうから。
    島崎くん、防御系を中心のお買い物なんですね。
    半妖という出自は、戦いという面に限ってみればやっぱりデメリットが多いということなんでしょうね。それでも己の血統やタイマン勝負に拘り続ける島崎くん、男の子ですねぇ。
    良縁を招くお守りですか。
    島崎くん、このお守りのご加護をうまく受け取れるのかしら?
    もしかして春が近い?

    作者からの返信

     ごきげんよう、おだ様。斑猫でございます。
     雪羽君の引き取られた当初のシーンを推察なさるとは流石ですね。
     何せ「穏便に済ませた」と苅藻さんは仰ってますが、それはまぁ「三國さんが大暴れしなかった」というのと同義ですから。きっと雪羽君の父親や叔父叔母たちと口論しまくっていた可能性はあります。当時は恐らくは穏和な気質の春嵐さんに懐いていたのかなと最近は思います。今は彼にやや塩対応気味なのも……反抗期だからなのでしょうね。
     本編で書き切れませんでしたが、雪羽君のあの性質も「叔父さんと同じ性格になれば可愛がってもらえる」という切羽詰まった事情により育った可能性は高いです。また自身の家庭環境から、他人に影響されやすい子なのかもしれません。なので萩尾丸先輩に保護されている間に、大人しい子に戻る可能性もあると思ってます。

     島崎君が防御方面の買い物をしたのは、やっぱり半妖としてのデメリットの補強がありますね。妖力が多いので目立ちませんが、身体能力や動体視力はどうしても純血の妖怪に劣ってしまうのです……

     良縁を招くお守りは雪羽君のためにと苅藻さんは用意しましたが、実の甥が拗ねてもいけないのでと島崎君も貰う事となりました。春が近いんですかねぇ……?

  • 玉藻の孫の会話術への応援コメント

    ごきげんよう、叔父様のお話、島崎くんにとって重要なものばかり、ですねぇ。
    もちろん、大ベテランの妖怪社会を知る先達としての含蓄があるのは勿論、妖狐としての話術も、若い島崎くんがイチコロになりそうでしたね。
    ただ、やっぱりこれは島崎くんの若さと言うか経験の少なさと言うか、彼の物の見方がとても一面的というか刹那的というか。
    こうやってだんだんと知らなかった物事の側面を知っていくのかもしれませんが、とある組織に新たに参入した経験の少ない若者を育てる(これは紅藤さまであり萩尾丸先輩の役目なのでしょうが)という面においては、やはり島崎くん(これは雪羽くんも対象かも知れません)のキャリアパス(スキルロードマップ)を明確に設定し、ゴール(世界征服? ハーレム構築?)を上司部下双方明確にしたうえで、チュートリアルを互いに確認させた方が良いような気がしますね(今のままでは、野良妖怪さんがストリートファイトを重ねて経験的にスキルを得るにも似ている気がしますね、ただそのストリートファイトを萩尾丸先輩が計画的に用意しているだけで、そのファイトで得させたいスキルや知識を島崎くんが理解しているようには思えず、これでは「捨て育ち」じゃないかなぁ、と)。

    作者からの返信

     斑猫です。何故か包容力のある大人キャラを書くのが得意かもしれないと思うようになりました。

     島崎君は確かに一面的・刹那的な所はあるかもしれませんね。結構視野狭窄に陥っておりましたし。思い込んでいる所もあったのでしょう。
     やっぱり新人教育は難しいですよね。よくよく考えましたら、他の部署での研修も彼には行われる予定でしたが、諸般の事情で先延ばしにもなっておりました。

     妖材育成の対象が雪羽君も当てはまっている、というのはその通りだと私も思います。彼もまた、勉強すべきところがある若者ですから。
     その辺りの教育・育成がどのようになっているのかについてはちょっと描写が甘かったかもしれません。

  • 術者は護符の仕様を見抜くへの応援コメント

    ごきげんよう、叔父様、さすが術者の大ベテランさんですね。
    一目見ただけで護符の性能や仕様まで理解してしまうとは。
    でもこうして叔父様のお話を読んでいると、島崎くんは、というか島崎くんに限らず若い妖怪の皆さん、勉強しなければならないことが多方面に広がってるんですね。
    自分の妖力の使い方や攻撃方法、相手のそれはもちろん、護符なんかの知識も必要ですね。加えて単なる戦闘に関するものだけでなく、島崎くんや雪羽くんのように一族を率いるとか覇権拡大を狙っているのなら、帝王学や戦略も学ばねばいけませんものね。
    島崎くん、他人の目を気にしていますが、やっぱり若さプラス彼の見栄っ張りなところも影響しているのでしょう、それらをいつコントロールできるようになるか、が重要な気がしました。

    P.S.
    叔父様のセリフの中で「効果力」とありましたが、前後の文脈からすると「高火力」ではないでしょうか? もしも私が間違っていたらごめんなさい!

    作者からの返信

    おだ様ごきげんよう。
     苅藻叔父さんも二百三十歳ほどなので、術者としても妖怪としても(?)ベテラン枠に入りそうです。あの三國叔父さんよりも年長な訳ですし、何より術者だった父親(島崎君の祖父)から直々に術を教えて貰っていましたからね。
     実は護符の特性に関しましては、過去に読んだ漫画で「結界を張っていて酸欠になりかけた」というシーンを参考にしました。さらに言えば、護符を付けた雪羽君が袖をインクで汚していた、というのも伏線だったりします。
     島崎君にしろ雪羽君にしろ戦闘そのものだけではなく戦略も必要ですね。正直な所戦闘だけであれば一兵卒でも問題ないでしょうし。
     彼が他人の目を気にしている所は何処でコントロールできるのでしょうね。言うて彼も十八ですし、年齢を重ねれば落ち着くのかなと思います。加えて現在は雪羽君が傍にいますので、彼と切磋琢磨していくうちに成長できればと思います……

    追記:誤字報告有難うございます! 高火力のミスです。修正いたしました。

  • 術者は護符の仕様を見抜くへの応援コメント

     こんにちはモブ モブ夫です。

     今エピソードの中盤の苅藻の台詞、

    「ひんやりするという事は、温度の変化も伝わるという何よりの証拠だな。もちろん伝わる温度の上下限も設定されているのかもしれないけれど。
     だが源吾郎の話したルールを考えれば、雷園寺君を狐火で炙る術を発動した所で源吾郎が勝つ可能性もあるって事だな。効果力の狐火で炙られればそれこそ致命傷になる訳だし」

    『効果力』は『高火力』でしょうか。
     御報告致します。

     それにしても源吾郎の狐火が対戦車ライフル以上とは……。
     井高上大佐の伊舎那天・衝撃法より破壊力がありそうです。

     モブ モブ夫でした。

    作者からの返信

     モブ夫様
     百コメント目おめでとうございます。
     あと効果力は高火力ですね。あとで訂正しておきます……毎度誤字報告有難うございました。

     源吾郎君の狐火の威力は確かに対戦車ライフルより上回ってますね。井高上大佐よりも強いというのは考えておりませんでした。しかも彼、一発撃ってそれで終わりではなく何十発も撃てるほどの妖力を持つみたいです。特定動物どころのレベルではありませんね。
     しかしそんな源吾郎君も作中世界では妖怪としては弱い方になる訳なのです。
     自作のキャラと言えど、中々妖怪も強いんだなと思いました(笑)

  • 術者は護符の仕様を見抜くへの応援コメント

    斑猫さん。

    斑猫さん、こんにちは😊
    おおおお!!! まさか雪羽くんにそんな弱みがあったなんてびっくり仰天でしたっっっっ
    最初の特訓試合で島﨑源吾郎くんの狐火をすべて避けてた(相殺していた)し、先日の戦いでも狐火が通用しなかったような……印象がありましたので、
    盲点でした!!!
    私の勘違いですが、雪羽くんは寒いのが苦手なのでは……なんて思っていました💦猫は寒いの苦手だからと思ってのですが、ライオンは暑いのが苦手そうですね。
    島﨑源吾郎くんが雪羽くんのことを思い出していた時に、確かに確かに!と納得しました😆

    島﨑源吾郎くんは狐火を使うので暑さに強いのでしょうか?🍀

    こちらにすみません💦
    お忙しい中、私の小説を最後までお読み頂き、本当にありがとうございますm(_ _)m
    斑猫さん、お身体にお気をつけて頑張って下さい✨

    作者からの返信

     七海さん。
     こんにちは。実は雷獣が熱さが苦手というのは後になってから考えたというのは内緒です。ですが真面目な話、雷雲とか雲がある場所ってかなり気温が低く、その分寒さには強いのだろうなと思っておりました。雪羽君何気にモフモフですし。
     そうですね。狐火を相殺できていたのは弾丸状(大きさは野球ボールほど?)だったからなのかもしれません。島崎君は何となく打撃系統で相手を制したいと思っていたのでしょうね。もちろんぶつかればただでは済まないので雪羽君は相殺していたのでしょう。まぁ彼の事なので見切って回避とかも出来そうですが(笑)

     島崎君は暑さに関してはまぁ普通なのかもしれません。狐なので暑さ寒さに弱いという印象は薄いですし……とはいえ狐火のような高熱の者に触れると火傷しちゃうでしょうが。

     さてこの弱点が今後の試合にどのように作用するのかご期待くださいませ!

  • 斑猫さん。

    斑猫さん、こんばんは(*^^*)
    すみません。河童は頭が良いのですか!
    私の勝手な価値観なのですが、河童さんは火の玉みたいな……ピラミッドで言いますと下の方にいるのかなと思っていました!

    》しかし雷獣の繁栄度合いは、妖狐や化け狸のそれには及ばない……
    雷獣はそんなたくさんはいないのですね😊雪羽くん幻のポケモ○なのですか?✨
    雪羽くんが頭が弱いとは思わなかったので、苅藻さんに『戦略を練る』という助言をもらって、『どんな高度な戦略を考えるんですか!?💦』と思ってしまいました😆

    私も苅藻さんから肉体的な戦略(雪羽くんは雷だから、土の攻撃に弱いよみたいなの)を教えてもらうのかと思っていました😆💦
    島﨑源吾郎くん、どんな戦略を考えるのでしょうか。
    島﨑源吾郎くんと雪羽くんの身近な家族がお互いを大切にしていて良いですね🍀


    こちらにすみません💦斑猫さん、お忙しい中私の小説をお読み下さり、ありがとうございます(*´∀`)

    作者からの返信

     斑猫です。
     七海さん。コメント下さりありがとうございます。ネクロマンサーのお話、序盤から色々と楽しそうでした。
     河童は有名どころの妖怪という事でサラッと名前を入れたのですが……実は彼らってお薬を造ったりしている所があるので、もしかすると賢いのかなと思いました。拙作では、強い妖怪種族よりも賢い妖怪種族の方が上位に上がる事が出来るのかもと思っております。
     雷獣は個体数が少ない……すみません、その辺まで詰めて考えていませんでした(汗)表立った伝承や活躍が少ないだけで、個体数自体はそんなに少なくないのかなと思います。雪羽君も兄弟が大勢いますし。同父母の弟妹は三人(弟二人・妹一人)、異母弟は少なくとも一人以上いるという感じですね。
     ちなみに、雷獣は脳筋と書いておりましたが頭が弱いという所とはイコールではありません。直感的に物事を考えるために、正しい事を選び取る能力に長けているという側面もあるのです。なので実際の所三國さんや雪羽君は頭が弱いという事は筆者的にも思ってない感じですね。言動は単純だけど、いざという時は物事の本質を見抜くという感じです。
     肉体的な戦略・物理的なお話については次回に移る予定です。その時に、苅藻さんが雪羽君を気にかけている理由が明らかになるかもです。

     それにしても七海さん。中々鋭いコメントですね。実は島崎君が雪羽君に勝利するシーン自体は構想済みなのですが、七海さんのコメントの中に正解が隠れておりました……!
     それでは島崎君勝利のシーンまでどうぞお待ちくださいませ。
     私のペースだと、後十数話費やしそうですが(汗)

  • ごきげんよう、島崎くんの当初の目的を果たせたわけではありませんでしたが、島崎くんが最終目標を目指す上で、今の彼に足りない部分を叔父様は実にうまく説明してくれましたね。
    島崎くんの当初の目的である、雷獣雪羽くんとの戦いに勝つ、フィジカル面でのアドバイスを求めていましたけれど、結局最終的に島崎くんが目指すもののためにはフィジカルだけじゃ駄目だということ。
    戦略面をもっと磨く必要があるのでしょうね。
    でも弱点を探ろう、雷獣の特徴を勉強しようと考えた島崎くんは、その意味では戦略的な動きを自発的にしたということで、やっぱり成長の証ですね。

    でも妖怪の種族としての特徴で支配、被支配となってしまうのは、ちょっと悲しい現実ですね。三國さんが我武者羅に権威に楯突く気持ちになるのも判る気もしますね。

    作者からの返信

    おだ様ごきげんよう。
     苅藻叔父さんとの問答の話も話数・文字数が増えてしまってるなーと思ったのですが、好意的な解釈を行って頂き感謝です。
     もちろん、苅藻叔父さんは雷獣のフィジカル面の弱点も教えてくれる予定なのですが、三國さんの過去話にもつながるという事で、まず雷獣の宿命的な弱点を教えてくれたという感じですね。もちろん、メンタル的な雷獣の弱点が雷獣特有の戦略を生み出しているのは事実ですし。
     島崎君の心情的には「自分独りで策を練っても雷園寺に負けてしまう→経験豊富で知恵もある叔父さんに相談しよう!」という感じですね。成長のあかしと仰っていただき嬉しいです。考えれば、一人で抱え込まずに誰かに頼る事も必要ですし。

     種族としての特徴と支配者になれるか否か……考えれば切ない話でもありますね。とはいえ雷獣が劣った種族という事でもないのです。彼らは直感力に優れておりますので、「正しい事」を即座に選び取れる事もあります。
     また、脳内の切り替えが未発達な個体の場合、雷獣特有の直情的な性格ではなく慎重で思慮深い個体だったりもします。この辺りは解説すると別のお話になりそうですが……
     ともあれ三國さんもそうした背景を抱えていたのでしょうね。
     但し、組織の長となってワンマン気味になったり引き取った甥をベタベタに甘やかしていたのは雷獣特有というよりむしろ権力者の生態に近いようですが(笑)
     

  •  こんにちはモブ モブ夫です。

     今エピソードの中盤、『三國の口から雷園寺家への事が語られたのを聞いたのは、蠱毒の一件があった直後の事である。』は、『三國の口から雷園寺家の事が語られたのを聞いたのは、蠱毒の一件があった直後の事である。』でしょうか。
    『三國の口から雷園寺家の事が語られたのは、蠱毒の一件があった直後の事である。』とするのも、スッキリとしていて良いかも知れません。
     御報告致します。

     モブ モブ夫でした。

    作者からの返信

     斑猫です。
     そうですね。「三國の口から雷園寺家の事が……」になるかと思われます。
     最後の「三國の口から雷園寺家の事が語られたのは、蠱毒の一件があった直後の事である。」にて修正いたしました。

    編集済
  • ごきげんよう、そうですね、確かにブルーブラッドを求めて群がるのは、人でも妖怪でも同じことなのでしょうね。
    その意味で、そのひと個人の持つカリスマ、求心力を育てていくべきなのでしょうし、またブルーブラッドの方は群がる人を見分けて、「忠臣」を育てる必要があるのでしょうね。
    その辺りは逆に、反権威主義の三國さんには感覚的に判り辛いのかもしれません。
    雷園寺家の家系継承問題も含めて、名家への反発を三國さんが持つのは判りますが、雉鶏精一派に幹部として属する事自体に抵抗感はなかったのかしら?
    その辺りの心境にも興味がありますね(何か実利があるのか、それとも入り込んで内部から、のような計画があるのか)。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう。
     島崎君、戦闘訓練で雪羽君を打ち負かすための作戦会議に出向いたはずが、いつの間にか三國さんの過去の話にすり替わっております(汗)
     今回のお話は「カリスマ性のある初代が凄くても、二代目にそのすごさは伝わらないよね」というお話だったのですが……おだ様は深く考察なさってくださったんですね。
     確かに妖怪であっても相手の地位に目がくらんで集まるだけというのはよくある話でしょう。そもそも雪羽君の取り巻きたちはそのような存在でしたし。少なくとも三國さんの側近である春嵐さんなどとは全く異なりますね。
     ご指摘の通り、三國さんは元々野良妖怪な上に反権威主義(反体制派)なので、その辺りの部分は難しい所ですね。しかも彼の場合ですと初期の頃からそれこそ「忠臣」に恵まれてしまったので、尚更それらを得るのが難しい事に気付けなかった可能性はあります。

     三國さん、雉鶏精一派に取り込まれた時は抵抗感は強かったはずです。というか春嵐さんがその件には一枚噛んでいそうな気もするんですよね……
     この話も書けば長くなりそうなので、また別の機会に話す事になるかもです。

  • 三人寄れば怪談話への応援コメント

    自主企画への参加ありがとうございます!良ければ僕の小説の方も見ていってください!!

    作者からの返信

     こちらこそありがとうございました。
     また時間がある時にお邪魔します。

  • ごきげんよう、三國さん、ヤンチャとは聞いていましたが、ソッチ方面でもヤンチャだったんだ。
    いちかさんを狙う、真っ当に恋する若者として、というのならともかく、手練手管を使ってというのはちょっと頂けませんね。しかもいちかさんを狙いながらも他の女性とも遊ぶというのは。
    ヤンチャも、ただのヤンキーさんとかじゃなかったんですね。なるほど、彼なりの理想と社会(妖怪社会?)への腹立ちや苛立ちがあってそれに反抗していたのか。
    だとしたら配下の方や周囲の方から信望を集め、一派閥を成すのもよくわかりますね。
    ただそんな彼がどうして体制に与するようになったのか。
    体制に入り込んで内部から改革するほうがいいと判断したのか、体制に与するように戦略を変えた彼を、それまで付き従っていた周囲の皆はどう捉えたのか、興味があります。

    島崎くん、社会人としての色々成長はしている様子ですけれど、もう少し論理的に勉強、基礎を押さえていく必要がありそうですね。
    失言癖もそうですが(これは性格的な問題と年齢の問題なのでしょうね)、過去の妖怪社会での闘争の歴史を紐解けば(大妖怪の大戦争はあまり役には立たないでしょうが)、妖力だけではない、持っているスキルの種や作戦、相性等で戦いの結果が判るのでは? と思いました。

    作者からの返信

     斑猫です。
     三國さんはそっち方面でもヤンチャだったみたいですね。雪羽君も女好きみたいな感じになっておりますが、それももしかすると叔父の影響が大きかったのかもしれません。
     仰る通り、手練手管を使ってというのはNGですよね。しかも別の女性(苅藻さんが変化した姿ですが)も狙っていたみたいですし(白目)その一方で、正式な妻は月華さんだけのようですし、その辺りは過去の反省を踏まえ大人しくなったのかもしれません。実は、月華さんが三國さんの妻というのは後になってから思いついた設定だったりします(小声)

     三國さんは実は若い頃は理念を持った存在でもありました。その辺りについて掘り下げてももちろん面白そうなのですが……話数がかさむのとテンポが落ちるので少し割愛しております。

     やはり過去の事は勉強しておいて得になると思います。三國さんの考えの変遷も、雪羽君と接するうえで重要な物になるでしょうし。
     成長を描くのは本当に難しいですが、今後ともお付き合いいただければ幸いです。