応援コメント

虚実まじえて兄弟「ごっこ」」への応援コメント

  • ごきげんよう、悲しくも温かい思いがけない兄弟の遭遇ですね。
    時雨くんも、そして雪羽くんも、言ってみれば周囲の大人達の身勝手な思惑に振り回されて、神輿として担がれて辛く悲しい思いをさせられたのですから。
    けれど、それを「兄弟ごっこ」と称さなければならないのは、本当に悲しいことだと思います。
    時雨くんもきっと、寂しく切ない思いを抱いているのでしょう、雪羽くんも自分の過去を顧みて、自分のようなヤンチャ方面へ曲がっていってほしくない、このまま素直で優しい面だけを伸ばしてほしい、そう思っているかもしれませんね。
    何れ争うことになったとしても、今の雪羽くんなら、正面切って泥沼のような戦いだけは避けられるように成長できるかも、などと思ってしまいました。

    作者からの返信

     おだ様ごきげんよう、斑猫です。
     毎度コメントありがとうございます。
     書いている最中には運命の皮肉さをひしひしと感じておりましたが……確かに物悲しいシーンですよね。
     仰る通り時雨君はもちろんの事、雪羽君もまた大人たちの思惑に振り回されただけですもんね。時雨君の事情はまだ明確には見えてきませんが、ご推察の通り、彼にも何か抱える所があるのです。
     時雨君が「兄」の存在を知らず長男だと思っているのは当然の流れなのですが、一方で雪羽君も彼の心情を読み取って「兄弟ごっこ」と口にしたんですよね。遠い未来に相争う存在であったとしても、「弟」には変わりないという思いが彼の中にはあったはずです。また、長男であり当主の座を背負わされているという点で相通じるものを感じてもいるんですよね。
     弟として見つめながらも過去の自分を眺めている。そんな想いを彼は抱いているのでしょう。

     この数奇な出会いがどのように転ぶのか。流れについては鋭意構想中ですので是非ともお楽しみくださいませ。