応援コメント

十番勝負は願掛けと共に」への応援コメント

  • ごきげんよう、勝利の美酒は、島崎くんにとっては少しだけ、ほろ苦い味だったかもしれませんね。
    取り巻きの狐さん達の言葉は、これまでの雪羽くんの自業自得でもありますが、それを島崎くんの勝利にかこつけて口するのは少しいただけませんね。ただ、島崎くんもブルーブラッドとして将来一党を率いるであろうことを考えると(というか、島崎くん自身がそれを目標としているわけですし)、人々を束ね、統制していく難しさを感じ取っていたのかもしれないな、とも思いました。
    なんだか当初は訓練だったのに、いつの間にか十番勝負みたいになってますね。訓練というからには、一勝負の決着がつくたびに、振り返りや反省点良かった点をふたりに対して示し、次の訓練で重視すべきポイントを告げる、というのが効果的だと思うのですが、それをふたりに任せてしまっていることで訓練ではなく勝負になってしまったところもあるのでしょうね。
    ともあれ、周囲のテンションとは違って、しんみり風味の当事者二人、これは成長への良いきっかけになるのでしょうね。

    作者からの返信

     斑猫です。
     終わる終わる詐欺をしてしまい申し訳ないです……
     ちょっと文字数がかさんでしまいましたので勝負後のシーンは二話に分割してお送りいたします。
     仰る通り初勝利の味はほろ苦くなってしまいました。多分、テンプレに近いお話だと「勝って嬉しい!」みたいな感じで流れるのでしょうが、それは私の好みではなかったので、こういうテイストになりました。
     妖狐たちの雪羽君に対する発言についての考察も、次話で掘り下げたいと思います。

     そうですね、最初から最後まで訓練だと大人たちは思っていたのですが、いつの間にか二人の間で勝負だと思ってしまった模様です。しかも雪羽君、この勝負にかなり大切な物を賭けてましたし……! 先の妖狐たちの発言も相まって、島崎君もしんみりしてしまうのはやむなし、です。
     やっぱり成長を促すのは試練や心の動きだと感じます。