第1章 腐ってる人族世界
第29話 目が覚めるとそこは・・・・
**********
=作者前書き=
作者の獰猛死神です。読みに来て頂いてありがとうございます。
まず最初に、この第1章の前半はかなり汚いしグロいです。
苦手な人は注意して下さい。
エッチな内容もまだ先で、しばらくはシリアス話が続きます。
作者はチキン野郎ですので、誹謗の類はご遠慮下さい。
では どうぞ!
**********
諌山修一という男は考えが甘かった。
転生したら「目が覚めると、見知らぬ天〇だった」
とか言おうとか、そんなお気楽な事を考えていた。
もしくは、街に繰り出して美女探しとかを考えていた。
けど、理解していなかった。
「壊れて魂が死んだ男へ転生する事」の意味を。
うずくまっていた男の意識が覚醒して、
そして・・・・俺は目を開いた。
・・・・
「うげぇえええ!!」
俺はすぐ両目を閉じ右手で鼻と口を押さえて、左手でおでこを強く抑える。
臭い!!凄く臭い!!
「におう」程度ではない!これは汚物の真っ只中にいる臭いだ!!
そして周囲を飛ぶハエ類の羽音!!!
けどそれ以上に俺の頭と心に「絶望感」が響いて胸が痛む!!
[消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい]
[裏切られた裏切った裏切られた裏切った裏切られた裏切った裏切られた]
ブーン ブブブーーーーーーン ブーン ブブーーーーーン
[なんで]
[なんで]
[消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい]
[裏切られた裏切った裏切られた裏切った裏切られた裏切った裏切られた]
ブーン ブブーーン ブーン ブブーーーーーン
(なんだよ この絶望感)
気を抜くと失神しそうだった。
それでも、なんとか右目だけ開けた。
夜らしくて室内は真っ暗だったが、「夜目」が発動して見ることが出来た。
[消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい]
そして、壁沿いに窓みたいな場所をみつけた
[消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい]
くそぉあ!
右手が離せない。
すごく臭くて 虫が飛んでいるから
なんとかその窓 まで行く
体が 異常に重い
息が 切れる
左手で なんとか
内側の留め具を 外して
木と鉄の 窓を
押して 開ける!!!
「プハーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
臭くない新鮮な空気を外から肺に吸い込む!!
ブーン ブブブーーーーーーン ブーン ブブーーーーーン
まとわりつく虫がうるさい!
[消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい]
俺は・・・・
まず・・・・ 「念『消』力」を
ブーン ブブーーーーン ブーン ブブーーーーーン
発動 させた
「 消 え ろ 虫 が ぁ あ !!!」
シュワアアアアァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
・・・・おそらく20匹は居たであろう、虫の羽音はしなくなった。
思った以上にこの念『消』力は便利だった。
・・・・しかし・・・・
[消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい]
・・・・この絶望がずっと続いて
[消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい]
・・・・心を蝕んでくる
[消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい]
「やっかましい!
せっかく転生できたのに、エッチな事何一つ出来ずに消えれるか!!」
スーーーーー ハァアアーーーーーー ハァー!
俺は・・・・
[消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい消えたい]
昔 習った空手の「息吹」を
スーーーーー ハァアアーーーーーー ハァー!
やり始めた!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます