第35話 ネットルーム

 さて、まずやる事はシグリーシャから与えられた俺だけの専用能力、

「ネットルーム」の検証だ。


 俺は扉を閉めて鍵を掛けて、転生直後と同じ閉ざされた状態に戻した。

誰も来ないと思うけど念の為に。

もちろん真っ暗になったが、俺には「夜目」があるので関係ない。


 では、さっそくネットルームのドアを念じて出してみよう!

早く試してみたいし、それにあの女神に文句のメールも出したい。


 だって、一歩間違えたら俺はシュワンのあの残思とでもいうのかな?

あの強い念で俺自身も壊れれてたかも知れないんだからな。

いくらあんな状況に転生させると言えなかったとはいえ、

やはり愚痴の1つも言ってやりたい。


 設置するドアの場所は・・・・今いるベッドのまん前でいいや。


 「顕現せよ!ネットルーム!」


 ふ、声に出さなくても念じるだけでドアは出せたんだけど・・・・

しかぁーし、初めてなんだしここはやっぱりカッコよく声を出して出現させるのが男ってもんだよな。


 そして目の前にドアは現れた。



 ・・・・



 ・・・・・・・・



 ・・・・・・・・・・・・・


 

 今、俺は全国一億人の同志に再度問いたい!めちゃくちゃ問いたい! 

もし、あなたがどこでも〇アを手に入れたとします。

取り出したとします。



 そのドアに・・・・


 

 

 とある管理の女神様のウインク投げキッス及び、(少しだけ)パンチラのリアル絵が描いてあったらどうしますか?


 



 俺の答えは『一瞬固まってしまった』だよ!

アニメ〇トとかのエレベータじゃねんだぞ!

あんの面白大好き女神が!!



 ガチャ!!


 俺はいきおい良くドアを押し開けた。




 ・・・・



 ・・・・・・・・



 ・・・・・・・・・・・・・



 まず開けて入ると目の前にあったのは、おしゃれな掲示用スタンド。

その奥には左から「1」「2」「3」の番号がついたドア。

ちなみに左から赤、青、緑の普通のドアだ。


 掲示用スタンドの上には大きい写真と文字が書かれた黒いプレートがあった。

写真には「1」「2」「3」の番号がついている。


[ようこそネットルームへ!これから初期設定をします。

 好きなタイプの部屋を選んでドアを開けて下さい。

 やり直しは出来ませんのであしからず♪]

 

 ・・・・


 1・・・・ラブホテル風ネットルーム

 説明文[将来のお相手さんが来る事を見越したお部屋♪

 ダブルベッド、ティッシュ完全装備(無料)]


 ・・・・

    

 2・・・・生前の修一さんの部屋再現ルーム(ベット付き)

 説明文[慣れたお部屋が一番♪ティッシュ完全装備(無料)

 安心して自己発電が出来ます♪]


 ・・・・


 3・・・・ネットカフェ風ルーム(ペアシートタイプ)

 説明文[ロングソファが特徴♪ひとりで横になりながら使えたり、

 お相手さんと肩を並べて使えたりもします♪]



 ・・・・


 ・・・・




 ・・・・つい少し前まで水妖精さんに感動していた心とか、シュワンの兄弟への仕返しの構想とか…


   



 少しの間、全て忘れて呆然としていた・・・・




**********

=作者あとがき=


作者の獰猛死神です。読んで頂いてありがとうございます。


皆さんなら何番を選びますか?(笑)

あと、また書置きが尽きたので

更新まで暫くお待ち下さい。


作者はチキン野郎ですので、誹謗の類はご遠慮下さい。

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